「40代の婚約者が別居婚を望むのは年齢的な問題?」とブルーな43歳男

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-02-17 06:00
投稿日:2024-02-17 06:00

男らしく相手の希望を尊重するべき?

「この年齢で、また新しい相手を探すのは、ぶっちゃけ面倒すぎますから。

 鈴香さんとの出会いはマッチングアプリでしたが、自分でもびっくりするほどここまでが順調だったから、運命の出会いだと信じていたんですよ。

 なのにいきなりの別居婚話ですからね。僕に非があるわけじゃなく、鈴香さんのポリシーの問題なんでしょうから、ここは男らしく相手の希望を尊重してあげるべきなのか。

 いやぁ、だけどせっかく結婚をするのに、一緒に暮らせないっていうのはかなりショックですよね」

 鈴香さんからの別居婚の提案に対して、まだきちんとした答えは出していないと話すヨシテルさん。

 しかし婚約をしたまま結婚への具体的な話が進んでいない現状においては、そろそろ自分からこの話について、ケリをつけなくてはいけないと思っているそうです。

結婚生活ってそういうのじゃなくない?

「別居婚でもいいよって言ってしまったら、ただ入籍するだけで終わりですよね?

 僕が想像していたような日常を一緒に過ごすっていう関係にはなれないってことですよね。

 結婚生活って、そういうのじゃないと思うんですよね。でも時代は変わったから、別居婚っていうのも、結婚のひとつの形なのかもしれないなぁとは感じますね。

 ここで頭がカタイ男だと思われると、結婚のチャンスそのものを失うかもしれないから、結婚をしたいなら、別居婚の提案を受け入れるべきなんだろうとはわかっているんです。

 でも、どうしても『うん』って言えないんです。

結婚しないと、これまでのデート費用が無駄に

 それに、ここまでに鈴香さんとのデートに費やした費用を思い返しても、それが全部パーになると思うと、もったいないし無駄金になってしまう。

 それなら、ちょっと妥協してでも結婚しちゃったほうがいいんだろうって思います。

 だけど、なんでだろうなぁ…、鈴香さんが普通に同居婚をしてくれれば済む話なんだけど。なんでこんなに面倒な話になっているんですかね?

 最初は同居して、ダメになったら別居で、とかじゃなくて、いきなり新婚時代から別居婚って話ですからね。これは僕としては、なかなか素直に『うん』とは言いにくいですよ」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「私の体ばかりねだる中年彼氏ってどうなの?」43歳女の憂鬱
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-07 06:00 ラブ
「中年の恋愛は性生活の充実が重要」と断言するアラフィフ男
「冷酷と激情のあいだvol.124〜女性編〜」では、アプリで知り合った恋人・ユウジさん(49歳・仮名)とのデートが、体の...
並木まき 2023-01-07 06:00 ラブ
夫婦の寝室問題は根深いけれど“ベッドが一緒なら円満”は古っ
 夫婦生活を送っていく上で、夫婦のベッドを一緒にするか別々にするかは意見が分かれる問題です。それぞれにメリットやデメリッ...
恋バナ調査隊 2023-01-06 06:00 ラブ
【2022年アツかった記事】ラッブラブだったのに!「付き合ったら飽きられる彼女」の共通項
【ダラOL】 (2022年7月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※  ※  ※  付...
若林杏樹 2023-01-27 20:01 ラブ
アラフォーの「幸せな婚活」を解説! 無料アプリは即解約を
 今年こそ婚活を成功させるぞ! と意気込む女性は少なくないはずです。しかし年齢を重ねるほど、なかなかいいお相手に出会えな...
内藤みか 2023-01-05 06:00 ラブ
アプリ以外で“運命の人”と出会うには? 試したい5つの方法!
 出会い系アプリの存在は知っているものの、「アプリは使いたくない」と抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。確かに相手...
恋バナ調査隊 2023-01-05 06:00 ラブ
【2022年アツかった記事】急増する“貝男子”の生態! 激戦を制しアプリでやり取りすると…
【内藤みかのあたらしいのがお好き】 (2022年4月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※ ...
内藤みか 2023-01-27 20:00 ラブ
LINEの返信が遅い…仕事で忙しい男性のホンネと女子の対応策
 好きな人からLINEの返信がなく、待つ時間ってツライですよね。 「仕事が忙しい」という理由を出されると、なんて返せば...
若林杏樹 2023-01-04 06:00 ラブ
遊ばれる恋愛は自分にも原因が!男が本気にならない女の特徴
 何度も男性に遊ばれると、男性不信になりますよね。「世の中に真剣な恋愛ができる男っていないのかも」と、ガッカリしている女...
恋バナ調査隊 2023-01-04 06:00 ラブ
【2022年アツかった記事】「それがお弁当だけど?」鬼嫁からの驚愕LINE5選!周囲がドン引きした内容は…
(2022年2月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)   ※  ※  ※  芸能人で“鬼嫁キ...
【2022年アツかった記事】新婚だけど妻を抱けない…自分の選択を後悔する32歳夫の告白
【冷酷と激情のあいだ~男性編~】 (2022年3月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※  ...
並木まき 2023-01-27 20:02 ラブ
【2022年アツかった記事】友達と夫がこたつの中で…靴を脱ぐとパンツを脱ぎたくなる!?
【こちら「オトナの男女問題」相談所です!】 (2022年6月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります) ...
山崎世美子 2023-01-27 20:02 ラブ
「制裁すべき? それとも…」同棲7年の恋人の浮気癖に悩む女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-12-31 06:00 ラブ
「私から略奪する気よ!」被害妄想の強い恋人に辟易する男性
「冷酷と激情のあいだvol.123〜女性編〜」では、同棲中の恋人・ケイタさん(仮名)が浮気を繰り返していると疑っている女...
並木まき 2022-12-31 06:00 ラブ
劣勢になると“逃げ癖”全開! 旦那から届いたムカつくLINE3選
 旦那のLINEにイラッとした経験はありませんか? 家族だからこそムカつく、なんてケースもあるでしょう。ただそれは、世の...
恋バナ調査隊 2022-12-31 06:00 ラブ
恋愛もグローバルに! 外国人にモテる女性の性格と外見は?
 最近は、国内でも外国人と日本人のカップルを良く見かけるようになりました。日本でモテた経験がない女性から、「海外旅行に行...
恋バナ調査隊 2022-12-30 06:00 ラブ