子育てをしたくない若者が急増!複雑に絡むネガティブな原因

豆木メイ フリーライター
更新日:2024-02-27 06:00
投稿日:2024-02-27 06:00

女性にだけ負担がかかる社会の仕組み

 家事や育児についての男女の不平等さも、子育てに対する不安を増長させています。

 男性の育児休暇制度の普及や家事分担の取り組みが進んでいるとはいえ、まだまだ一般的ではありません。

 産休・育休を取得してもキャリアを途絶えさせないで、生き生きと働いている女性って近くにいますか?

 私の知り合いにはいません。

 みんな、何かを諦めています。

 家事育児を親に完全に任せていて、子どもと過ごす時間が少ない女性。

 もしくは、産休・育休を繰り返して昇進を諦めた女性。

 これは女性に限った話ではなく、男性においても同じことが言えますよね。

 何かを得たら、失ってしまうものもある。

 人間が持てるものには、限りがあります。

 しかし、女性は実際に出産をする側の性別ですので、産んだ後の選択肢が限られているのも事実です。

 育児の負担が女性にかかりすぎている問題については、残念ながら数年で解決する問題ではありません。

 政府や企業が、もう少し本気で取り組んで、予算を充ててくれると祈るしかないのが、もどかしいところです。

教育費はかけられる分だけで良い

 子育てにはお金がかかると不安に思っている若者が多いようです。

 確かに子育てにはお金がかかります。

 しかし、SNSで流れてくる中学受験の話や、親なら子どもに高等な教育を受けさせるのが当たり前、のような話はあまり鵜呑みにしない方が良いです。

 ごく一部の人たちの思想が、さも大勢の意見のように見えてしまうのは、SNSの弊害といえるでしょう。

 子どもの教育費に使える金額なんて、各家庭それぞれです。

 収入に見合った分しか使えないし、それでいいんです。

 今はどんな情報もネットで手に入るわけですから、子どもが学びたいコンテンツはYouTubeで検索すればすぐに出てきますし、安価なサブスクの動画講座もあります。

 私は地方に住んでいるから、のんきなことを言っているだけかもしれませんが。

なるようにしかならない

 私の友人で、3人兄弟の家庭に育っていて、本人も3人の子どもを産んだ女性がいるのですが、忘れられない言葉があります。

 彼女が3人目を妊娠した時に、「お金がかかる」「子ども部屋が1人に1部屋ない!」などいろいろな問題を不安に感じていました。

 それを自分の母親に相談したところ、「なるようになる!」とひと言。笑うしかなかったそうです。

 SNSでどんな情報でも手に入ってしまうが故に、まだ起こってもない未来に対して、必要以上に心配しすぎではないでしょうか。

 子育て、いいもんですよ!

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“たまたま”とももうすぐお別れ…去勢前のおやつシーンを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2025-02-20 17:59 ライフスタイル
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...