そこまで私にお金を使ってくれようとしているなら…
まさかそんな話になるとは思っていなかった真里さんは、その場で愛想笑いをしてやり過ごしたとのこと。
しかし、トシオさんからこの提案を受け、真里さんのなかでひとつの迷いが生まれてきたと言います。
「それまでは、誰かと結婚なんて絶対に考えたくもない! って思ってきたのですが…。
トシオさんが資産家であることをあらためて実感して、そこまで私にお金を使ってくれようとしているなら、結婚をするのもアリなのかもしれない? って考えも出てきました。
でも、彼と一緒に暮らすのは絶対に嫌だし、結婚をするとしても別居婚がいいんですよね。
この前、トシオさんにその話をしたら『別居婚はちょっとキツイなぁ。やっぱり夫婦は一緒に暮らしてこそだから』と古風なことを言われちゃいまして…。
私からすれば、私と結婚をしたいなら、そのくらいは受け入れてよって感じなんですけどね」
「結婚してもいい」は最大の譲歩
目の前に「お金」が生々しく見えてきたことで、自分のポリシーを曲げてもいいかもしれないと思い始めたという真里さん。
「自分のことを自分でも“ゲンキンだなぁ”って思うけれど、やっぱりお金は大事ですからね」と笑顔で口にします。
「それに、私にとっては“結婚をしてもいい”というのが、最大の譲歩ですよ」と強調します。
彼は何を考えているの?
「でもねぇ、トシオさんがなぜ、そこまで私に本気になっているのかがわからないんですよね。
体の関係っていっても、トシオさんは年齢的にもうダメなので、基本的には裸になって寝ているだけ。
だから厳密には体を重ねていないも同然ですし、デートだってそこまで頻繁ではなかったから、私のどこかどう好きで、どのくらいの愛情があるのかまったく読めないのです。
それでもビルを売ってでも、私と結婚をしたいって言ってくれているのは、どういう理由だと思いますか?
そのあたりがちょっとでも解明されれば、私はポリシーを曲げてでも結婚をするべきか…、答えが出そうな気がするんですけどね…」
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