NHK朝ドラ「ブギウギ」~第26週「世紀のうた 心のうた」#123
歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。
羽鳥善一(草彅剛)に絶縁すると言われ、タケシ(三浦獠太)が大反対し家から飛び出していっても、スズ子の決心は揺らぐことはなかった。
スズ子は、同志でありライバルである茨田りつ子(菊地凛子)にもその思いを伝える…。
一方で、羽鳥はスズ子の引退を思いとどまらせることができないかとりつ子に相談をする。
【本日のツボ】
羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子
※※以下、ネタバレあります※※
25日放送回で、「もしも君がほんとうに歌手を辞めるというなら、僕は君と絶縁します」と羽鳥に宣言されていたスズ子。その場では涙ぐんでいましたが、決意は変わらないようで…。
りつ子にも、相談ではなくあくまでも報告。「そう、それは残念ね」と言うりつ子に対して、「えっ! 茨田さんやったら、『そう。勝手に辞めたら』とか言わはるって思ってましたわ~」とりつ子のものまねも交え、どこかおどけた感じ。
そんなスズ子に、「あなたとは同志だと思ってきたから。そう。歌手として女として同じ時代を生きてきた同志。だからあなたの決断を尊重します」と。
あの、なかなか人を認めない茨田りつ子に同志と言われても、「私は生涯歌い続けるわよ、1日でも長く」と言われても、その意志は変わりませんでした。
さらに、りつ子に羽鳥に報告したのかと聞かれ、「ほんまに引退したら絶縁する言われました」と。
絶縁という言葉は相当重いと思うのですが、スズ子のあの感じだと「ま、なんとかなるやろ」と思っているようにしか見えません。羽鳥もずいぶん軽く見られたものです。
人並みはずれた鈍感力と、女性らしい可愛さ
スズ子と羽鳥の師弟を超えた関係に、りつ子も、そして、羽鳥の妻・麻里(市川実和子)も嫉妬していたというのは、これまでのドラマを見ていれば、誰でもわかることですが、スズ子はまったく気づいていなかったという描き方が面白く…。
スズ子の人並みはずれた鈍感力と、りつ子と麻里の女性らしい可愛さが同時に伝わってきました。
それにしても、タケシの「僕はスズ子さんについた時、正直、スズ子さんの歌の良さがわかりませんでした」発言には仰天です。
スズ子のコンサートを舞台袖で初めて見た時に、てっきり覚醒したとばかり思っていたのですが、どうやら違ったみたいです。
あの時の拍手はなんだったのでしょう。スズ子とタケシ、案外、似た者同士なのかもしれません。
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