NHK朝ドラ「虎に翼」~第1週「女賢しくて牛売り損なう?」#5
穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。
娘に普通の結婚を望むはるは弁護士を目指すなど当然大反対。必死に説得しようとする寅子に、はるは現実の厳しさを教え、明日改めて振り袖を買いに行こうと提案する。
翌日、母との待ち合わせ場所で寅子は裁判官の桂場(松山ケンイチ)に再会。母を説得する方法を尋ねると、「私も女子部進学には反対だ」と言われてしまう。
【本日のツボ】
「頭のいい女が確実に幸せになるには、頭の悪いふりをするしかないの」(はる)
※※以下、ネタバレあります※※
懸命に訴えるトラコに、母・はるは「あなたが優秀なことくらいはわかってます」と。「だから女学校にも行かせた。母さんが行きたくても行かせて貰えなかった女学校に…」と心の内をぶちまけます。
それはよしとしても、「旅館から遠く逃げられるなら誰でもよかったのかもしれないわね」発言は聞き捨てなりません。アホのおっちゃん、じゃなかった父・直言(岡部たかし)が聞いたら、ショックを受けてしまうのではないでしょうか。
「もちろん今では父さんと一緒になって心から良かったと思ってますよ」と言われたとて…。
昨日の穂高教授(小林薫)の口ぶりでは、なにやら大恋愛という感じでしたから。男は母親に似た女性を好きになる、などという話もありますが、兄の嫁・花江(森田望智)だけでなく、母・はるもしたたかかな女性でした。
「頭のいい女が確実に幸せになるには、頭の悪いふりをするしかないの」と言い聞かせるはるですが、トラコが納得するわけもなく…。
この母娘の対決は、早くも“神回”出ましたという感じがしました。
団子のおあずけ状態もツボった
「逃げ恥」で、「私たちの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。あなたが感じているのもその一つ。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい」と、若さマウンティングの女子を諭していたあの百合ちゃんが、娘の幸せを願って「呪い」をかけるのも、感慨深いものがあります。
それはともかく、結果的には、裁判官・桂場(松山ケンイチ)の数々の失礼な発言(!?)のおかげで、母を奮起させ、結果、振袖が六法全書に変わったのも鮮やかでした。
桂場がずっと団子のおあずけを食らっていたのもツボでした。
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