NHK朝ドラ「虎に翼」~第6週「女の一念、岩をも通す?」#30
とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃部寸前だった明律大学女子部は息を吹き返す。
初の女性弁護士誕生と新聞が大々的に報じ、大学では祝賀会が開かれることに。
口述試験に落ちたよね(土居志央梨)は寅子のもとを訪れ、「いつか必ず合格してみせる」と寅子に約束する。祝賀会の席で寅子はスピーチを求められ――。
【本日のツボ】
「もしダメでも俺がいるからって」
※※以下、ネタバレあります※※
祝われても祝われても、祝われても祝われても、もやもやが残る寅子。そんな寅子と花岡(岩田剛典)の関係に、見ているこちらももやもや。
黄色いバラの花束が素敵にラッピングされ、おまけにリボンまでついていて、この時代にこんなおしゃれ花束があるのか、とツッコミたくなる気持ちは抑えて…。
「猪爪なら、成し遂げると思っていたよ。もしダメでももう一度挑戦するよう説得するつもりだった」と言う花岡の次の言葉です。
「もしダメでも俺がいるからって」。これって、匂わせプロポーズ!? ではないですか!!
しかも、その後に続くのが「その頃には僕も一人前になってるだろうからさ」ですから。
なのに、寅子ったら、一瞬、「えっ?」となったものの、「ありがとう。私のこと考えてくれて」と愛想笑い。ちなみに黄色いバラの花言葉が、「友情」「薄れゆく愛」というのも気になります。
口述試験は完璧だったというよね(土居志央梨)。しかし、面接官に「弁護士になってもそのトンチキな格好は続けるのかね?」と言われ、「トンチキなのはどっちだ。あんたらの偏見をこっちに押しつけるな!」と反論したと、寅子に打ち明けます。
「私は自分を曲げない。曲げずに必ず合格してみせる」
自分の信念を貫き通すと寅子に宣言するよね。男装の弁護士が活躍できる世の中になりますように、と願わずにはいられません。
寅子、吠える!
祝賀会の席で、寅子の「はて?」が出ました。「さすが、日本で一番優秀なご婦人方だ」という記者に反応します。
「私たち凄く怒っているんです。法改正がなされても結局女は不利なまま。女は弁護士にはなれても裁判官や検事にはなれない。男性と同じ試験を受けているのにですよ。女ってだけでできないことばっかり。そもそもがおかしいんですよ。元々の法律が私達を虐げているのですから…。
生い立ちや信念や恰好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社会になることを、私は心から願います。いや、みんなでしませんか? しましょうよ。私はそんな社会で何かの一番になりたい。そのために良き弁護士になるよう尽力します。困っている方を救い続けます。男女関係なく!」
寅子がついに吠えました!
その力強い演説に反応したのは桂場(松山ケンイチ)と穂高教授(小林薫)だけ。会場を白けさせた寅子のスピーチでしたが、それを記事にしたのが竹中(高橋努)だけ。
竹中の株が上がったところで、来週からはいよいよ、寅子、弁護士になるの巻が始まります。
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