すげえ!BoA完コピおじいに喝采。スナック常連の濃ゆいエピソード3選

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2024-05-24 06:00
投稿日:2024-05-24 06:00

面白いお客さんとの遭遇が楽しい!

 みなさんの職場には癒しキャラはいますか? スナックで働いているといろんな人を見るのですが、癒しキャラもとっても多いんです。

 今回は、最近印象に残ったお客さんの哀愁ただよう癒しエピソードをご紹介させてください。

  ◇  ◇  ◇

 前回のお話し「お金を出すから叱って…♡ スナック常連は良性マゾだらけ!?」はコチラから

濃いキャラのお客さんはスナックの名物

【1】BoA完コピおじい

 このあいだ馴染みのスナックに遊びに行くと、物静かそうな紳士がママと談笑されていました。いい雰囲気だな~とか思っていたら、さっそくカラオケ大会に。それぞれ自慢のノドを披露していたら、BoAの曲が入ったんです。

 若い女性もいたのでそちらに注意を向けていたら、なんとその紳士が立ち上がり、ハイクオリティなダンス付きで歌い始めるではありませんか!

 完璧な歌とダンスに圧倒され、思わず「すげえ!」と声が出てしまいました。

【2】やわらかハートの50歳

 私のよく知っている常連さん、いつもよりお酒が進みません。ちょっと暗い顔をしているので「どうしたの?」と聞くと「…最近歯ブラシ変えたんだよね」と。

 何かと思えば、ついに歯ブラシを選ぶ基準が”かため”から”やわらかめ”になったらしい。

「若い頃はかためじゃないと磨いた気になれなくて、めちゃくちゃゴジゴシできてたの。だけどもう今はやわらかめで優しく磨かないと歯茎が痛いんだ…」。

 なんとも悲哀に満ちた、笑ってはいけない小さなお悩み相談でした。

【3】木曜日のサンタ

 毎週木曜日に来てくれるお客さんは、いつも手土産を持ってきてくれるんです。しかも働いている女の子全員分。

 最も人気があるのはコンビニで買ってきてくれるたくさんのアイスとヨーグルト。何がいいかわからないから、と片っ端からカゴに入れるそうな。誰かが喜んでいる姿を見るのがとっても嬉しいんですって。

 ちなみにどの女の子も喜んで食べたり持って帰ったりするので、たまにその手土産が回ってこないことがあります。

「遅かったか…」と凹んでいたらその姿を見かねて「かわいそうだからこれで好きなもの買いな」とチップをくれました。私よりも凹む表情が、なんか愛おしいんですよね。

  ◇  ◇  ◇

 お金のための仕事ではあるけど、こういう癒しのエピソードがあるからスナックはやめられんのです…!!

 そしてお客さんもこういう癒しキャラに会いにきているパターンも少なくありません。みなさんも、濃いお客さんをスナックで見つけてみてください。

【登場人物紹介】

モジョ子:自信がほしい主人公。お姉さんたちに追いつくべく、日々奮闘中。最近はヘッドスパに凝っている。

コミ:モジョ子の先輩。明るく聞き上手な人気ホステス。歯ブラシは絶対かため。酒乱なのがたまにキズ。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


親の介護、孤独死のニュースで実感…私が40代で「終活」を始めたリアルなきっかけ
「終活」というキーワードを聞いて、何歳から始めるものだと思いますか? 実は近年、特に健康に問題がなかったり、若年層であっ...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第104回「夢でもいいからアエルトイイナ」
【連載第104回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「梛(ナギ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
誕生日にめちゃ嬉しい♡ 斬新な“たんおめLINE”3選。「宝探し開始!」お茶目な姉の仕込みにキュン
 大切な親友や気になっている人など、あなたにとって特別な相手へ“誕生日おめでとう=たんおめLINE”を送るときは一工夫す...
スマホ社会にゾゾッ…。65歳童貞、アナログ人間に世間は厳しい? 僕が“鉛筆”にこだわる壮大な理由
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「息子の結婚相手はこんな人がいい!」8人の姑が“理想の嫁像”とリアルな本音をガチ告白
「息子の結婚相手はこんな人がいい」という理想の女性像を、姑の立場になる方たちに語ってもらいました。結婚を決めるのは本人た...
義母vs実母の“初孫”バトル勃発! マウント合戦に巻き込まれた新妻の叫び「私たちは代理戦争の駒じゃない」
 幸せなはずの新婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
おやつにワクワク♡ 猫の尻尾がピン♪ “にゃんたま”の勝利ポーズが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どもを思うほど胸が痛い…ひとり親家庭が抱える“見えない苦労”。差別や偏見とどう向き合う?
 2024年に離婚した夫婦の数はなんと18万組にのぼるのだそう。なかには「ひとり親家庭」となる人もいるでしょう。子どもと...
コンクリ貫通の生命力!「タカラジェンヌ」が由来の高貴なお花、寒さに弱いはずが“3度の冬”を越えたわけ
 今年の夏も暑かった!、我がお花屋の店先では、暑さにめっぽう強い見上げるほど大きく育った「南国生まれの貴婦人」が見ごろを...
効いてくれよ、スタバ1杯分! 更年期女がすがる心のお守り。すべてはプラシーボ効果と気づいても
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
この夏もやらかした! 女たちの“反省エピ”7選。「自分史上最も夏を無駄にした」「大出費でクレカを直視できない」
 毎年のことながら、終わってから「もっとこうしておけば…」と思うのが夏休み。今年も例に漏れず、反省を抱えたまま日常に戻っ...
「逃げたら干されるぞ」若手芸人が踏み込んだ“後戻りできない”選択。大金と引き換えに失ったキャリア
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。  現在は清浄化...
「我が子を可愛いと思えない」産後に心が壊れかけた経験談。私は母親失格だ…なんて思わないで
 出産してから「なんだか最近自分が自分じゃないみたい」などと異変を感じている人は、先輩方の声を参考にしてみるとよいかもし...
義母「うちの子そっくり」にザラつく…。“孫フィーバー”の裏、無視され続けた嫁の叫び。私は透明人間じゃない!
 私の友人サエ(32歳・銀行員)が第一子を出産したのは昨年の冬。待望の赤ちゃんが誕生し、夫婦で新しい生活を始めた矢先、彼...
芸術の秋!美少年“にゃんたま”の曲線美と薔薇にうっとり♡ まるで絵画みたいじゃない?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...