視聴率苦戦だから失敗に物申す!山下智久と錦戸亮、5年ぶり民放作の意義

こじらぶ ライター
更新日:2024-05-25 06:00
投稿日:2024-05-25 06:00

山下智久&錦戸亮、民放復帰作で視聴率苦戦

 山下智久(39)が主演を務める「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、錦戸亮(39)がキーマンとして出演する「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(フジ系、以下「Re:リベンジ」)は、旧事務所から独立した2人にとって5年ぶりの民放ドラマ復帰作だが、視聴率で苦戦している。

「ブルーモーメント」は初回こそ平均世帯視聴率8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、若年層のコア視聴率2.9%とフジ系水曜22時枠としては高い数字だったものの、その後は右肩下がりで第4話では平均世帯視聴率5.6%、コア視聴率1.7%まで落ち込んだ。

 TVerのお気に入り登録数は96万人を突破し(5月24日時点)、民放GP帯ドラマの中では2番目に高いが、ネット上の評判が芳しくない。

「Re:リベンジ」も初回に平均世帯視聴率6.1%を記録した後は、概ね4%台で推移。コア視聴率は初回2.4%が第6話で1.5%となるなど、こちらはより厳しい数字となっている。

ドラマファンから辛辣な声も…

 TVerのお気に入り登録数は87万人(同)とまずまずだが、やはりドラマファンからの辛辣な声があがっている。

 では、山下と錦戸にとって5年ぶりの復帰作が失敗だったかというと、全くそんなことはない。どちらかと言えば、2作が彼らのポテンシャルに見合っていないと感じる(以下、ネタバレを含む)。

主演・山Pの描き方がこれじゃない感

「ブルーモーメント」で山下が演じるのは、気象庁気象研究所の研究官・晴原柑九朗。気象災害から人命を守るため、救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)の一員だ。ただ、SDMでの晴原は指示役に徹することが多く、現場で命を救うために身をていする姿はあまり見られない。

 視聴率が堅調だった初回と第2話では、雪山での遭難者を救助するため、水上恒司(25)演じるレスキュー隊員・園部優吾と共にヘリコプターに乗り込み、吹雪の中、現場で命がけの救助にあたった。

 実際に遭難者をヘリコプターに救い上げるのは園部だが、晴原も“空を読む”力でギリギリの救出劇に尽力している。ここまでは手に汗握る展開で、晴原と園部が良きバディとして活躍していくものと思われた。

 第3話では強風に伴う火災が発生し、夏帆(32)演じる医師・汐見早霧が重症患者に治療を施し命を救う。晴原は風がわずかに弱まるタイミングを読み、園部ら消防班に大量放水の指示を出し、鎮火に成功する。

データをはじき出し、指示を出すだけ?

 災害現場で患者の命を救うと言えば、山下の代表作「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズを彷彿とさせるが、晴原はひたすらパソコンに向かいプログラミングをし、指示を出したのみ。“空を読む天才”という設定だが、それがどれだけ難しいことなのかは視聴者に伝わりづらい。

 晴原の才能によって大災害が食い止められた、という達成感や爽快感が抱きにくい。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


ラウール、22歳の色気が破壊級!「愛の、がっこう」は“代表作”になると断言してもいい
 夏ドラマも中盤にさしかかりました。そのなかでも回を重ねるごとに盛り上がっているのが、木曜劇場「愛の、がっこう」(フジテ...
【芸能クイズ】松本人志が福山雅治と「HEY!HEY!HEY!」で作った“オリジナル料理”の名前は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」羽多子らの“あの言葉”にあんぐり…のぶも感動してる場合か。落語家の年齢も気になる
 嵩(北村匠海)は「まんが教室」という番組に出演してほしいという健太郎(高橋文哉)の頼みをしぶしぶ承諾する。そして第1回...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
「あんぱん」のぶ、議員のコネ入社なのに“クビ”の謎。急成長したアキラ君と老けないオトナ達に酔いそう…
 嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
スキャンダル続出の花田優一、美女にモテまくるのは何故? 不誠実男に学ぶ「悪名は無名に勝る」メリット
 元横綱・貴乃花光司と元フジテレビアナ・花田景子を両親に持つ“親の十四光り”の花田優一。  現在、元テレビ東京アナ...
堺屋大地 2025-08-17 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)、“何か”が始まっちゃう? 嵩は作詞能力をいつ見抜かれたのか
 舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、なぜかぼんやりした様子の嵩(北村匠海)。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとた...
桧山珠美 2025-09-04 12:26 エンタメ
カズレーザー、山里亮太…芸人はなぜモテる? 業界人が分析する「メロい」現象が起こりやすい納得の理由
 カズレーザーさんと女優の二階堂ふみさんが結婚した。週刊誌にも撮られなかったどころか、噂すらなかったので世間はびっくり&...
帽子田 2025-08-15 11:45 エンタメ
島崎遥香31歳、40代を迎えても「幸せの更新」方法は変わらない。カテゴライズせず“ぱるる”として生きていく
 昨年、初めての著書『ぱるるのおひとりさま論』(大和書房)を出版するなど、このところ「ひとりが好き」「結婚願望はナシ」と...
望月ふみ 2025-08-14 11:45 エンタメ
ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?
『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でも...
「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫...
桧山珠美 2025-08-13 18:06 エンタメ
【芸能クイズ】ヒントは有名コンビ!「佐藤嘉彦・粋子」が本名な芸人は誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク
 近年、小説や映画を中心に巻き起こっているホラーブーム。Web記事から単行本化された小説を原作とし大ヒット映画となった「...
ヒカキンは本当に“聖人”だったのか? 炎上騒動で見えたトップYouTuberの人間くささ
 日本を代表するYouTuber・HIKAKIN(以下、ヒカキン)が、パクリ動画を公開したことで炎上しました。  ...
堺屋大地 2025-08-14 10:37 エンタメ
「あんぱん」のぶの不器用設定はどこへ? ボツ原稿を持ち歩く嵩…まだまだあるクエスチョン
 独立した嵩(北村匠海)は独創漫画派という集団に所属し、そこで割り振られた仕事をこなしていた。だが、決して順調とは言えな...
桧山珠美 2025-08-11 17:03 エンタメ
キンプリ岩橋玄樹、A.B.C-Z戸塚祥太ら夏の深夜ドラマ、極上イケメン4選。“フェミ男”の二世息子も俳優デビュー
 常夏の国、ジャパン 日本列島沸騰中です! 連日、熱中症警戒アラートが発令し、無駄な外出はしないようにと呼びかけます。コ...
1位の道枝駿佑を抜いた!2025年上半期「国宝級イケメン」を検索数でランキング。最も調べられた日の出来事は
 7月15日、「ViVi国宝級イケメンランキング 2025年上半期」(以下、「ViViランキング」)が発表されました。N...
こじらぶ 2025-08-10 11:45 エンタメ