古谷徹は“あの役”降板?声優不倫騒動の後始末、カギは「キャラの私物化」

コクハク編集部
更新日:2024-05-30 06:00
投稿日:2024-05-30 06:00

役と声優は別だが、作品を汚す行為はNG

「どちらのケースも賛否ありましたが、アニメファンというのは意外と冷静です。不祥事が報道されても『キャラクターと声優の人格は別』と考える人が多く、一度その声優によって吹き込まれた声は変えてほしくない、という意見が散見されます。

 特に櫻井さんはファンのみならず、業界内でも認められている実力派。制作側も彼でなければ…という判断に至ったのでしょう。また、彼はSNSを一切やらないことでも有名。余計な発信がなかったことも早い復帰に繋がったのでは」(アニメライター/以下同)

 では、降板が続いた鈴木のケースは?

「鈴木さんの場合、不倫よりもその周辺の情報が影響したのではないでしょうか。妻と暮らす家に相手を連れ込んだことや、LiSAの心身疲労によりコンサートが中止になったことなど、LiSAを傷つけたという事実がさらなる反感を買ったと思われます。

 もうひとつ強く非難されたのが、相手に発表前のアニメ楽曲を聞かせていたという点。この行為は情報漏洩にあたり、同楽曲はお蔵入り。楽しみにしていたファンからは怒りの声が相次ぎました」

 アニメファンは役柄と声優は別と捉えているが、作品やキャラクターを汚す行為は許さないということか。

古谷徹の今後はどうなる?

 古谷の場合はどちらに当たるのだろうか。

「古谷さんの不倫自体については、70歳が37歳も年下に…という不快感もありますが、家族とすでに話し合っているということ、きちんと認め謝罪していることなどから、そこまで強い拒否反応を示す人は少ないように見えます。

 おじいちゃんなのにとからかったり、『ガンダム』の有名セリフを用いて遊び半分に言及しているアニメファンも多いことから、不倫騒動自体は尾を引かないのではと思います。

 ただ、懸念されるのが『名探偵コナン』の安室透の名言を使って、女性を口説いていたということ。これに関して、キャラクターの私物化だと非難する声が多く上がっており、安室透のファンは許しがたいようです」

以前から「キャラの私物化」が目に余ると指摘

 さらに『名探偵コナン』の原作者・青山剛昌の意向次第ではキャラクターの存続も危ういという。

「特に安室透の本職は公安警察であり、常に危険にさらされているキャラクター。古谷の不倫騒動をきっかけに存在ごと消されてしまう可能性もあり、それならばいっそ…と交代を望む声も聞かれます」

 古谷は以前からSNSで安室透と自身を同一化したような言葉を発信しており、一部の安室透ファンから問題視されていたという。不祥事があっても『キャラクターと声優は別人格』と考え、許容していたファンだからこそ、混同されることに嫌悪感を示すのだろう。

 他にも2020年には声優の岡本信彦(37)が、2017年には浪川大輔(48)が『文春オンライン』にて不倫を報じられているが、現在は両者とも仕事へ支障をきたすことなく活躍している。

 数々の有名キャラクターを演じてきた古谷徹、晩年を汚すことなく過ごしてほしいものだ。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ