「倦怠期は不可避だ」運命の女と交際2年半、絶望に占領されるハイスぺ男

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-08-17 09:10
投稿日:2024-06-15 06:00
冷酷と激情のあいだvol.199〜女性編〜」では、あえて結婚も同棲もしないスタイルで生涯を添い遂げると決めた恋人・カズトさん(48歳・仮名)とのレスに悩み始めた明美さん(46歳・仮名)の心情をお届けしました。
 では、明美さんの恋人であるカズトさんは、今の関係をどう受け止めているのでしょうか。

48歳、交際2年半で消えたもの

「明美個人に対して特別な不満はありませんが、やっぱりどんな人と付き合っても、倦怠期やマンネリは避けられないんだなぁというのが素直な感想です」

 冷静な口調で、淡々と話すカズトさん。恋人との今の関係は、穏やかではあるものの情熱的ではなく、交際当初に思い描いていた姿とはかけ離れたものだと打ち明けます。

「明美とは知人が主催していた会合で知り合ったんですけど、最初のうちは、それはそれは楽しかったですよ!

 僕はいわゆる“ハイスペ”の部類に入ってしまうので、経済力目当ての婚活女性が群がってきてウンザリしていたときに、明美と出会いました。

 お互いに自立した関係を望んでいる価値観も一致して、あっという間に意気投合して恋人同士になったんです」

 しかし交際を続けておよそ2年半が経過した今、当初のような気持ちは薄れ、言いようのない絶望感にとらわれているとカズトさんは話します。

いずれ別れ話をするのでは

「明美となら、マンネリとは無縁のカップルになれるんじゃないか…って期待していたんですけど、ダメでしたね。

 今やすっかりレスカップルになっちゃいましたし、一緒にいてもワクワクもドキドキもありません。

 いますぐに別れたいか? と聞かれれば、答えはノーですけど、こういう状況になってしまった以上は、そう遠くない未来に別れ話をすることになるんじゃないかなって予感もあります。

 すごく残念ですけど、もうこうなっちゃったら、何をどうしたら改善できるのかまったくわからないんですよね」

 ともに完璧主義者的な思想を有すると自覚のあるカズトさんと明美さんは、ふたりの関係について、老後にわたるまで長期にかけての計画を入念に練ってきたとのこと。

 しかし全てが「計画倒れ」になりそうな現実には、カズトさんは絶望感すらも抱いているのだとか…。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「僕の妻はよく分からない人」空虚な夫婦関係を正当化する男
「冷酷と激情のあいだvol.103〜女性編〜」では、夫のユウキさんに対して“演じている自分”を崩せないまま8年もの歳月が...
並木まき 2022-08-13 06:00 ラブ
若さアピールは危険! 年上男性に恋を意識させる6つのテク♡
 恋した相手が年上男性だった場合、「恋愛対象だと思われていないかも……」と不安になってしまいますよね。  今回は年上男...
恋バナ調査隊 2022-08-13 06:00 ラブ
「相手男だろ?」って嫉妬!?寝る前に届いた甘い胸キュンLINE
 好きな男性からキュンとするLINEが届いて眠れなくなった……なんて経験をしている女性は意外と多いようです。  今回は...
恋バナ調査隊 2022-08-13 06:00 ラブ
その手があった!物欲のない彼が喜ぶプレゼントを考えてみる
 付き合いが長くなってくると、彼への誕生日プレゼントをあげ尽くしてしまい、どうしたらいいのかわからないと悩む人も多いです...
恋バナ調査隊 2022-08-12 06:00 ラブ
マッチングアプリで選ぶべき男性は? ポイント3つを押さえる
 感染症が拡大すると増えるのが、マッチングアプリをする女性たち。婚活イベントが中止になったり、規模が縮小され、出会いの機...
内藤みか 2022-08-11 06:00 ラブ
【苦痛】夫婦喧嘩、マジ疲れた…意外な原因を知っていますか
 大好きな人との結婚生活とはいえ、時には喧嘩をしてしまうこともあるでしょう。しかし、夫婦喧嘩が増えていくにつれて関係が悪...
恋バナ調査隊 2022-08-11 06:00 ラブ
私のことまだ好き? 彼氏との温度差を感じちゃった時の対処法
「尽くしていても、相手からは気持ちが感じられない……」  交際中、自分とパートナーとの間に気持ちの温度差を感じると不安...
若林杏樹 2022-08-10 06:00 ラブ
彼氏の体臭がきつい(涙)傷つかない3つの対処法を考えた
 40代の同世代カップルに多い悩みが「彼氏の体臭がきつい」というもの。理由は、40代を過ぎた男性は、特に加齢臭も強くなり...
恋バナ調査隊 2022-08-10 06:00 ラブ
「この人はATM」夫が大嫌いでも絶対に離婚しない妻の本音
 まったく家事をする気がない、何歳になってもマザコン……。結婚生活を経て「年々夫を嫌いになっていく」なんて人もいるでしょ...
恋バナ調査隊 2022-08-10 06:00 ラブ
ハロワで不採用続出!子育て真っ最中・転勤族妻の働き方事情
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
少女漫画さながら“胸キュン”シチュエーションで心に栄養を!
 恋愛では「シチュエーション」って大切ですよね。告白シーンなんかも、どんなシチュエーションかによって成功率が変わってくる...
恋バナ調査隊 2022-08-09 06:00 ラブ
男性が思わず周囲に紹介したくなる女性の特徴~行動&外見編
 長くお付き合いをしているのに、彼がなかなか友達や家族に紹介してくれなかったら、なんだか不安になってしまいますよね。男性...
恋バナ調査隊 2022-08-08 06:00 ラブ
おもちゃを使いたくて…彼氏へのプレゼントで失敗しちまった
 誕生日や記念日には、プレゼントで彼氏を喜ばせようと考える人が多いですよね。しかし彼の気持ちを汲み取ることができないと、...
恋バナ調査隊 2022-08-08 18:22 ラブ
“在宅ワーク+歯医者”の謎解き 不倫発覚妻のボロ出たLINE3選
 不倫をしている女性って「絶対にバレない」という謎の自信がある人が多いようです。でも、そう思っていたのに、些細なLINE...
恋バナ調査隊 2022-08-07 06:00 ラブ
愛情表現or独占欲? “やたらとキス魔な男性”特徴5つと対処法
 大好きな男性からキスをされると嬉しいもの。でも、場所や状況を考えずに何度もキスをされると、さすがに嫌気がさしてしまうこ...
恋バナ調査隊 2022-08-07 06:00 ラブ
「今日はする?」夜の生活も指示待ちする恋人に面食らう女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-08-06 06:00 ラブ