何を根拠にモラハラと?
「そりゃあ7年も夫婦をしていれば、ときには雑な言葉や厳しい口調で、妻に何かを言ったこともありますよ?
だけどそれをもってイコールでモラハラって話にはならないだろうし、そのときに妻がいちいち僕の発言を記録していたような雰囲気もなかったし…。
何を根拠に僕をモラハラ夫だと言っているのか、妻の言い分はイマイチどころかまったく理解できないんですよ」
現在、カズマさんには妻とのあいだに5歳になる娘がいることから、カズマさんは、離婚はできるだけ避けたいと考えています。
しかしすでに妻は娘を連れて自宅を出て、実家で暮らし始めており、事態はカズマさんが考えている以上に深刻化していると話します。
妻のシナリオに踊らされ
「妻主導で、僕がモラハラ夫でひどいから離婚をするっていう意味不明なシナリオを作られ、僕はそれに踊らされているような感覚ですね。
本来なら娘の成長だって見届けたいし、してもいないモラハラを理由に『離婚したい』って言われても、ワケがわからないですから『はい、そうですか』とは言えないですよね…。
仕事だって忙しいのに、妻の意味不明な主張に付き合わされ、ホント勘弁してくれよ! っていうのが僕の本音です。
だけど…、このままだと離婚をするしかないんですかねぇ…。当然ながらそんな妻には慰謝料なんて払いたくないから、そこは全力で拒否します。
でも、もしも協議離婚で慰謝料ゼロだったら、離婚に合意してあげるほうが妻と娘のためになるのかな…っていう気もしているんですよね。
まぁ、親権を妻に渡すのが気に入りませんが、そこで揉めるとまた妻がギャーギャーとうるさいと思うから、僕が疲弊しないためにも、妻の希望を受け入れないといけないかなって感じです」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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