未来の再婚相手との出会い、穂高教授の遺言…来週の「虎に翼」は荒れる!

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-07-05 15:30
投稿日:2024-07-05 15:30

NHK朝ドラ「虎に翼」~第14週「女房百日 馬二十日?」#70

 祝賀会の翌日、穂高(小林薫)と寅子(伊藤沙莉)はお互いの立場から遠慮せずに思いをぶつけ合う。

 家裁では、寅子が栄二(中本ユリス)に向き合い、彼の言葉を引き出そうとする。栄二は寅子の言葉をきっかけに、頼りたい人物の存在を思い出す。


【写真特集】ピーンチ!岡田将生さんの超レアびっくり顔!!

岡田将生登場!!

 ※※以下、ネタバレあります※※

 諸事情で今週は朝ドラを見ることができず、今朝ほぼまとめて一気見。遅ればせながら、岡田将生演じる星航一の登場にときめいております。

「はて?」とギモンを口にする寅子と、「なるほど」といったんは受け入れる航一。一緒に作業を進めるなかで、距離が近づく感じにドキドキしました。

 この流れはひょっとして!?

 モデルとなった三淵嘉子さんは初代最高裁長官・三淵忠彦の長男、乾太郎と再婚していることから、これはもう間違いないでしょう。優三(仲野太賀)さんには申し訳ないですが、航一と寅子がこれから、楽しみでなりません。

 今週は、穂高教授とのお別れがありました。穂高の最高裁判事退任祝賀会では、「結局、私は大岩に落ちた雨だれの一滴に過ぎなかった」と挨拶した穂高に怒りがこみ上げた寅子は逆上し、花束贈呈を拒否。

 あげくに「先生に自分も雨だれの一滴だなんて言ってほしくありません」と怒りをぶつけます。

「先生に感謝はしますが、許さない。納得できない花束は渡さない。世の中そういうものだと流されない」 そんなふうに言い放ち、立ち去りました。荒ぶる寅子の熱演にくぎづけでした。

 そして、本日。穂高自ら寅子の元に出向き、お互いに思っていることを言い合いました。

「あとは君たち若いもんに託したよ」「よかった。最後に笑ってすっきりした顔でお別れできそうで」という穂高の台詞に嫌な予感がしましたが、案の定、お亡くなりに…。

「立派な出がらしになってくれたまえ」という言葉が遺言になってしまいました。

優未の冷やかな視線

 仕事のほうは順調な寅子ですが、ひとり娘の優未の微妙な変化には気づかないようです。優未が84点のテストを見せると、褒めるかと思いきや、「間違えた部分はきちんと復習して勉強するのよ。そうしたら次は100点だから」と。

 常に100点を目指してきた寅子ならではの発言でしょうが、84点で褒めてもらえないのはつらいものがあります。実際、優未も悲し気な表情をしていました。

 穂高の通夜のあと、飲み過ぎたのか、喪服姿で寝入る寅子を見つめる優未の他人を見るような冷ややかな視線がひっかかりました。来週は荒れます。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」のぶ、議員のコネ入社なのに“クビ”の謎。急成長したアキラ君と老けないオトナ達に酔いそう…
 嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
スキャンダル続出の花田優一、美女にモテまくるのは何故? 不誠実男に学ぶ「悪名は無名に勝る」メリット
 元横綱・貴乃花光司と元フジテレビアナ・花田景子を両親に持つ“親の十四光り”の花田優一。  現在、元テレビ東京アナ...
堺屋大地 2025-08-17 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)、“何か”が始まっちゃう? 嵩は作詞能力をいつ見抜かれたのか
 舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、なぜかぼんやりした様子の嵩(北村匠海)。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとた...
桧山珠美 2025-09-04 12:26 エンタメ
カズレーザー、山里亮太…芸人はなぜモテる? 業界人が分析する「メロい」現象が起こりやすい納得の理由
 カズレーザーさんと女優の二階堂ふみさんが結婚した。週刊誌にも撮られなかったどころか、噂すらなかったので世間はびっくり&...
帽子田 2025-08-15 11:45 エンタメ
島崎遥香31歳、40代を迎えても「幸せの更新」方法は変わらない。カテゴライズせず“ぱるる”として生きていく
 昨年、初めての著書『ぱるるのおひとりさま論』(大和書房)を出版するなど、このところ「ひとりが好き」「結婚願望はナシ」と...
望月ふみ 2025-08-14 11:45 エンタメ
ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?
『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でも...
「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫...
桧山珠美 2025-08-13 18:06 エンタメ
【芸能クイズ】ヒントは有名コンビ!「佐藤嘉彦・粋子」が本名な芸人は誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク
 近年、小説や映画を中心に巻き起こっているホラーブーム。Web記事から単行本化された小説を原作とし大ヒット映画となった「...
ヒカキンは本当に“聖人”だったのか? 炎上騒動で見えたトップYouTuberの人間くささ
 日本を代表するYouTuber・HIKAKIN(以下、ヒカキン)が、パクリ動画を公開したことで炎上しました。  ...
堺屋大地 2025-08-14 10:37 エンタメ
「あんぱん」のぶの不器用設定はどこへ? ボツ原稿を持ち歩く嵩…まだまだあるクエスチョン
 独立した嵩(北村匠海)は独創漫画派という集団に所属し、そこで割り振られた仕事をこなしていた。だが、決して順調とは言えな...
桧山珠美 2025-08-11 17:03 エンタメ
キンプリ岩橋玄樹、A.B.C-Z戸塚祥太ら夏の深夜ドラマ、極上イケメン4選。“フェミ男”の二世息子も俳優デビュー
 常夏の国、ジャパン 日本列島沸騰中です! 連日、熱中症警戒アラートが発令し、無駄な外出はしないようにと呼びかけます。コ...
1位の道枝駿佑を抜いた!2025年上半期「国宝級イケメン」を検索数でランキング。最も調べられた日の出来事は
 7月15日、「ViVi国宝級イケメンランキング 2025年上半期」(以下、「ViViランキング」)が発表されました。N...
こじらぶ 2025-08-10 11:45 エンタメ
「あんぱん」手嶌治虫(眞栄田郷敦)と運命の出会い…だけど。“靴紐”シーンは何かの伏線なの?
 嵩(北村匠海)はカフェで打ち合わせをしていた手嶌治虫(眞栄田郷敦)に声をかけられる。いたたまれない気持ちで会社に戻った...
桧山珠美 2025-08-09 10:38 エンタメ
山田裕貴、“気持ち”を考え続けて撮影に挑んだ。W主演の堤真一に「恥ずかしくて聞けないこと」とは?
 太平洋戦争末期の沖縄で、アメリカ軍に追い詰められて木の上に身を潜めた日本兵が、終戦を知らないまま2年間にわたって潜伏生...
望月ふみ 2025-08-08 11:45 エンタメ
「あんぱん」健太郎(高橋文哉)闇市→ディレクターへ謎すぎる大出世。スピンオフに期待していい?
 嵩(北村匠海)の漫画が入選し、大喜びののぶ(今田美桜)。嵩はのぶの笑顔がうれしくてたまらない。そんな中、蘭子(河合優実...
桧山珠美 2025-08-05 16:53 エンタメ