無事に夏を乗り切りたい
完全に暑さでやられた身体を引きずって家に帰ると、玄関ドアに吊るした“ある束”からフワッと爽やかな香りがし、一瞬で疲れを吹き飛ばしてくれます。
今回はそんな癒しの香りの枝がテーマ。「見てよし! 嗅いでよし! 癒してくれる香りの枝」の解説です。
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爽やか~な香りを求めて
夏場のお花屋は花保ち問題をはじめとした悩ましい案件が山積み、“試練のシーズン”です。通常業務に加えて、夏場特有の業務もプラスαであり、忙殺される中、時折フワッと香る爽やか系植物に心奪われますな。あー癒されるー! 香りの元に鼻をくっつけて深呼吸でございます。
ミントやタイムなどお決まりのハーブ系はもちろんですが、夏の暑さにも負けない、時間の経過とともに香りがさらに引き立つワタクシのイチオシは樹木! 月桂樹やヒペリカムなども良いですが、強い香りを放つユーカリがオススメでございます。
ユーカリといっても形状、形、色と種類が豊富。「こんなのあったの?」なものもあったりで、追い求めるとキリなし。
お花屋でも切り花や鉢物として入手が比較的簡単で、色・形・香りと大満足なものをご紹介しましょ。
1. ユーカリ・ベイビーブルー(銀世界)
「銀世界」というからには色も濃いシルバー。香りも強く、スパイシーで爽やか!! 心なしか頭がスッキリする…。フレッシュやドライで香りのタイプが変わってきます。
2. ユーカリ・ポポラス
丸くシルバー系ハート型の葉のポポラスはユーカリの中でも柔らかく爽やかな香り。この暑さのせいか、近年、花が咲くポポラスをよく見かけます。花はやがて結実し葉の形も細長く変形し、1本のユーカリなのに全く違う種類に見えるから不思議。
3. レモンユーカリ
個人的には大好きな葉で、フレッシュでもドライでもユーカリの中では異色の爽やかなレモンの香りで完全に癒しモードに突入! 夏のオシャレにも程がある花束にはよく使用されております。
なんせお花屋さんもお疲れモードな時に、レモンユーカリは触るたびにワクワク癒されっぱなし。切り花・鉢物いずれも入手が簡単。虫除け・蚊除け効果も大いに期待でき、魅力の一つです。
もしもゲットできたなら…
生きた植物の香りで癒されたいアナタさま。こんな使い方がオススメでございます。
1. スワッグ
ユーカリ以外の香りの樹木を束にして新緑の香りを楽しむのも素敵。束ねたものを壁やドアにかけるだけで風が流れるたびに癒されます。飾るなら日当たりの良い場所はNG。いずれはドライフラワーになりますが、この暑さ、速攻で茶色く変色してしまいます。
ぜひ日の当たらない、風通しの良い場所で。気や人の流れが良い廊下や階段など、“良い気”とともに香りものせてみてはいかかでしょう。
2. リース
リースの土台を使うも良いですが、長い枝を曲げて自然な形のリースを作っても味があります。スワッグ同様、ドライフラワーになることを視野に入れた場所に飾りましょう。
3. 普通に飾る
切り枝として出まわる樹木はユーカリに限らず、夏場は切り花と比べても日持ちは優秀です。ただ花瓶に水を入れて飾るユーカリなどの樹木は、フレッシュな香りを長く楽しめて、空気の流れで葉が揺れるたびに涼しげな風に変わります。
いかがです? 香りはストレスを一瞬でも忘れさせてくれます。
動物の誤飲に要注意
ただし、ユーカリは猫をはじめとした動物には有害です。飾っておけばネズミ除けにもなる代物なので、動物が誤って口に含んだりしたら大変なことになります。
エッセンシャルオイルやアロマオイルも同様ですね。
飾る場合は注意が必要。とはいえ、ハーブやユーカリなどの強い独特な香りは、そもそも動物は苦手で近寄りませんが、用心くださいませ。
香りの高い樹木がアナタに穏やかな時間をプレゼントしてくれることを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。
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