「夏の庭の花・植物の水やり問題」災害級の暑さで1週間留守に…対策は?

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-08-07 06:00
投稿日:2024-08-07 06:00
「災害級の暑さ」なるフレーズ、耳にする日が続いていますが、気付けば夏休みシーズン到来!
 我が花屋は神奈川の片田舎の温泉場に近い場所にあり、自宅も観光地なので、“観光地から観光地”を毎日往復しております。今年は特に行楽客が多い様子。毎度「ヴ~~~」と、労働で疲れた老体に鞭打ってド渋滞にハマりながら頑張っておりますよww。

夏旅行中のお留守番植物の水やり問題

 楽しい夏旅行中に気がかりといえば、「お留守番植物の水やり問題」。心配ではあるものの、あまり手の込んだことはしたくないっ! ですよね。

 今回はそんなお悩みに一発解決できるかなぁw。「安心して行ってらっしゃ~い! お留守番の植物の水やり」解説でございます。

ほっぽらかし園芸主義者最大限の譲歩

 ほっぽらかし園芸主義者のワタクシ(研究熱心だと言ってください)は、基本ずぼらゆえ、自宅のガーデニングに極力手を加えたくありません。植物は好きですが、お世話に没頭できるほど時間に余裕があるわけではござらんのです。

 もっといえば、販売している店先の鉢物ですら気が配れないことも多い…。そんなワタクシが実践する水やり方法が、アナタの夏の旅行中の心配を解消するヒントになるかもしれません。

 1週間以内のご旅行で参考にしていただけましたら。

【読まれています】命がけで庭の雑草駆除、今年もやるの?ローメンテを叶える夏の雑草対策

1. 庭の地植えは出かける前にタップリ

 地植えの場合、お出かけする前(できれば朝のうち)にタップリと水をあげれば、なんとか頑張ってくれると思います。あとは「雨よ適度に降ってくれ」の念を入れ、最後は神頼み。

2. 庭やベランダガーデニングの鉢物は腰水

 5日未満の旅行であれば、腰水は効果が見込めます。鉢物が入る容器に鉢底5センチ程度の水量をためた方法です。お風呂の腰水みたいなものですな。完全に水で鉢を覆ってしまうと根の呼吸ができなくなるのでNG。ため水は蚊がわくのでずっともダメですよ。あくまでも救済措置です。

 我が店では1センチ程度の水がたまるように細工した入れ物に水が乾くとグッタリしてしまう鉢物を乗せております。ためる水量は少ないので一日でなくなりますが、鉢物は枯れないので採用。あとは、「雨よ適度に降ってくれ」と神頼み。

3. ペットボトルで置き水

 小学生のお子さんがいるご家庭ではご存知でしょうか。理科の授業の一環で、ペットボトルの置き水で鉢物の水やりを行う方法です。

 500mlのペットボトルに水やりのキャップを装着して土に差し込みますが、キャップは100円ショップでも購入可能。差し込みキャップに穴が開いていて、土が乾いていれば水が出て行き渡り、土がキャップの穴を塞ぐ仕組みです。

 乾いているとすぐに水がなくなるので、キャップをさす前に水をたっぷりと土に与えてから行うと時間が稼げます。とはいえ2、3日が限界でござんすね。

4. 鉢皿にスポンジや吸水ポリマーや水コゲなどを土に入れる

 最近では鉢皿や植木鉢の中に入れる吸水スポンジも売っておりますが、これがなかなかの優れもの。植物が自分のタイミングで水を吸うので成長促進も見込めます。お花屋さんでも購入できますが、台所用スポンジの若干硬いタイプでも多少の効果が狙えますよ。

 本当は鉢底にあらかじめスポンジが埋めてあると最高なのですが、鉢皿に水を含ませたスポンジを置いてその上に鉢物を若干の効果が。最近では土の中に入れる吸水ポリマーの粒も売っていますが、保湿目的であれば胡蝶蘭などで使われている水苔なども土に混ぜれば、効果が期待できます。

最大のポイントは?

 忘れてはならないのが、日除けエリアへの移動。移動できない場合はスダレやヨシズなどを活用したいところ。日除けは大事! 日除けしても日本の夏は十分暑く、日差しもまわります。ご安心くださいませ。

 せっかく楽しい夏旅行も、無事に帰宅したらお庭が“ゾンビ集団”に変貌してた…となると、疲れがドッとでてきちゃいます。ご参考になれば幸いです。

 早めの備えで楽しい夏休みを過ごされることを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


子どもの友達に「ばあば」と間違えられたショック! 高齢出産の後悔4つ
 世間では、高齢出産する人がとても増えていますよね。晩婚化が進んだ背景や、不妊治療が保険診療になった変化も大きいでしょう...
親バカ上等!いうて夫よりマシかも?子どもの可愛すぎるお手伝い失敗談
 子どもはいつだって、ママを助けたい、褒められたい、役に立ちたいと思っていますよね。だから、小さい子どもはママを喜ばせよ...
おんにゃの子の匂いに夢中!“たまたま”君の恋が実るといいな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
日本海から吹きつける風の中、黙々と歩く少年たちが愛おしい
 早朝にも夕方にも見える空の色、学生服の少年少女、ミラーに映る電車。  どこか非現実的な景色は、まるで中村宏の絵画...
ほっこり癒し漫画/第65回「パカラパカ、春のひとみにタツノオトシゴ」
【連載第65回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
惚れてまうやろー!彼氏より気が利くChatGPTに「好き」について聞いた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
恐怖の親知らず抜歯!30女が超ビビりながら人生初抜歯した話
 皆さんは親知らずがまだ生えていますか? 筆者は30代になってもすべての親知らずが生えたままです。  歯は大切にしてい...
世帯年収1500万円でも越えられない壁。耐え難い屈辱を喰らった女の選択
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家で2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、ママ友と共に充実し...
え…? 優雅な御茶ノ水ママ友会をブチ壊した、地方出身者の悪気ない一言
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家に住む薬剤師の綾乃。2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、...
千代田区民は“勝ち”だよね。通勤ラッシュを知らない自分は上流階級層の女
――『東京の中心に暮らす、ということ』…なんてね。  鈴木綾乃の頭の中にマンション販売のコピーのような、そんな言葉...
「自責と他責」バランス上手な大人が口癖にしている神ワード
 ここ数年、自責思考・他責思考みたいな話題をよく見かけませんか? 私はもう見るたびに「うるせぇ~!」となっている反面、し...
たまにはこんな日もあるよね? 終電を見送ってしまった夜
 久しぶりの仲間との時間が楽しくて、「あと1杯だけ」「あと10分だけ」を続けていたら終電を見送ってしまった。  だ...
出張ホスト、ママ活、女風…女性の金目当てに上京する男性が増えている!
 近頃は地方移住が話題となっていますが、その逆に「地方では稼げないから上京する」男性も出てきています。  出張ホストや...
ご飯をありがとにゃ! お母さんが大好きな“たまたま”君たち
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
荒れる2024年幕開け 花屋が祈りを込めた「復興と希望」の花束
 2024年が明けました。今年は元旦から思いもよらないことが起こって、まさに辰年。大きな変化の年が始まったようでございま...
暇すぎ死にそう…大きな声じゃ言えないけど仕事中にばれない暇つぶし5選
 同じ仕事でも、忙しいと時間は早く過ぎ、暇すぎると永遠に時計が止まったように見えるもの…。とはいえ、仕事の拘束時間なので...