悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2024-09-21 06:00
投稿日:2024-09-21 06:00

そもそも、平手は本当に「天才」なのか?

“平手友梨奈評”がネガティブなものになってきているわけですが、そもそも世間が勘違いしていることがあります。

 それは、平手様は「天才」ではなく「天才風」だということ。そう、彼女は“天才っぽく見せるプロフェッショナル”なのです。

 よくよく平手様のキャリアを振り返ってみると、実は個人ですごい実績があるわけではありません。

 アーティストとしては主に“表現力”という曖昧な要素がフィーチャーされ、それを論拠として「天才だ!」と持て囃されてきました。けれど歌唱力は、決してヘタではないですが、ずば抜けてうまいわけでもなく、トップアーティストの域とは言い難いレベル。

 作詞・作曲を全部行っているシンガーソングライターならば、歌唱力が飛び抜けていなくても天才と呼ばれることもあるでしょうが、たとえばソロデビュー曲「ダンスの理由」は、作詞は秋元康氏で、作曲は平手様を含めた3名の共作になっています。

 他2人の作曲家との共同名義とは、これいかに…。「作曲ができるなんて天才だ!」と思わせるための演出として考えると、非常に秀逸です。

近年演じたヒロインは2作とも孤高の天才役

 では俳優業のほうも見ていきましょう。

 平手様の近年の主な役者仕事は『六本木クラス』と『うちの弁護士は手がかかる』ですが、演じたヒロインはなんとどちらも“孤高の天才”キャラ。

 普段から「天才風」に振る舞っている彼女からすれば、その手のキャラクターが十八番なのは言わずもがな。イメージと真逆の役柄であれば真の演技力が問われますが、両作品とも平手様のタレントとしてのイメージとほぼ合致しているので、演技が酷評されるリスクは最小限だったことでしょう。

 さらに言えば、そういった同系統のキャラを演じれば演じるほど、「天才」というパブリックイメージをより強固なものにできるというメリットまであります。役者として大ヒット作があるわけでもないのに、彼女の天才感はますます増していくというわけです。

遅刻、バックレも「天才」ブランディングのため

 “天才っぽく見せるプロフェッショナル”の平手様。

 きっと「いくら天才だからってワガママ・生意気・身勝手すぎる」と悪評が立ったところで、痛くも痒くもないのでしょう。

 なぜなら、実際は実力にも実績にも疑問符が付くわけですが、「天才だからって~」と世間に思い込ませているうちは、「天才風」のブランディングは成功していることになるからです。

 ですから平手様は「クラウドナイン」所属になったからといって、「いい子ちゃん」になんてなりません。天才っぽく見せるプロとして“真面目”に、これからも遅刻、バックレ、ドタキャンなどを繰り返していくことでしょう。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は「日刊SPA!」(扶桑社)、「smartFLASH」(光文社)にてコラムを連載中。そのほか「現代ビジネス」(講談社)、「文春オンライン」(文藝春秋)、「集英社オンライン」(集英社)、「女子SPA!」(扶桑社)などにもコラムを寄稿。LINE公式サービスにてチャット相談を受け付けており、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


ニコイチだった目黒蓮「海のはじまり」と松村北斗「西園寺さん」、株を上げたのは…?
 夏ドラマで“シングルファーザー”設定かぶりで話題となった、Snow Man・目黒蓮さん(27)主演の「海のはじまり」(...
こじらぶ 2024-09-28 06:00 エンタメ
なぜ『内村プロデュース』は伝説の番組に? 有吉弘行らから見える内P愛
 来たる9月28日、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』と題して...
桂場の甘味好き、愛を語る家裁メンバー…「虎に翼」の登場人物は愛すべき人たちばかり
 最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志...
桧山珠美 2024-09-25 17:10 エンタメ
期待はずれと面白かった夏ドラマを調査!『新宿野戦病院』をよそにアラフォー世代に刺さったのは…?
 2024年夏ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も話題を振り撒いてくれた数々の作品がありましたが、みんなの率直な感...
ちちんぷいぷい返しを試みた航一は朝ドラヒロイン良き夫“ベスト5”に入る
 寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が訪ねてきて、孫を助けてほしいと寅子にすがる。  そん...
桧山珠美 2024-09-23 17:25 エンタメ
『光る君へ』は吉高由里子、『スオミの話』には長澤まさみ…人気脚本家“お気に入り俳優”の傾向は?
 大石静氏脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』、クドカン節がさく裂するフジテレビ系『新宿野戦病院』など、昨今放映されている...
斎藤元彦知事は謹んで却下! イケメン知事5の存在を脅かす“大本命”は…
 わたくしたちイケメン愛好者の間で、常々イケメン知事と注目しておりましたのが、北海道の鈴木直道知事、青森県の宮下宗一郎知...
「虎に翼」大団円へ…ブレない寅子、桂場、航一の名場面をありがとう
 桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥って...
桧山珠美 2024-09-21 06:00 エンタメ
【写真特集】魔性の女こと葉月里緒奈の色っぽい流し目…
【この写真の本文に戻る⇒】真田広之も“シタ夫”経験者…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
寅子フリーズ! 美佐江くりそつな美雪登場、意味深な微笑が恐怖をあおる
 元明律大学女子部の一同が、久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆、...
桧山珠美 2024-09-18 16:35 エンタメ
芸人はランジャタイ伊藤から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
 ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊...
帽子田 2024-09-18 10:08 エンタメ
老眼鏡かける寅子。「最後はいい方に流れていく」発言にトラツバロス一歩手前…!
 香淑(ハ・ヨンス)は、原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。一方、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は...
桧山珠美 2024-09-16 14:00 エンタメ
秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察
 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの...
伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 伊藤健太郎が帰って来ました。これは朗報です。あの不祥事からかれこれ4年。本人も充分反省しているようですし、そろそろ許し...
【写真特集】背中ぱっくりドレスを着こなす滝クリ。健康的な美脚も披露!
【この写真の本文に戻る⇒】滝川クリステルに「好きになれない」の声多数。バリキャリだけど同性ウケしないのはなぜ?
航一も明治生まれの男。娘に手を上げるのか!? と一瞬緊張が走ったシーン
 のどか(尾碕真花)の婚約者・誠也(松澤匠)が星家にやってくる。しかし、星家では航一(岡田将生)と優未(川床明日香)が優...
桧山珠美 2024-09-12 17:15 エンタメ