悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2025-01-03 10:01
投稿日:2024-09-21 06:00

そもそも、平手は本当に「天才」なのか?

“平手友梨奈評”がネガティブなものになってきているわけですが、そもそも世間が勘違いしていることがあります。

 それは、平手様は「天才」ではなく「天才風」だということ。そう、彼女は“天才っぽく見せるプロフェッショナル”なのです。

 よくよく平手様のキャリアを振り返ってみると、実は個人ですごい実績があるわけではありません。

 アーティストとしては主に“表現力”という曖昧な要素がフィーチャーされ、それを論拠として「天才だ!」と持て囃されてきました。けれど歌唱力は、決してヘタではないですが、ずば抜けてうまいわけでもなく、トップアーティストの域とは言い難いレベル。

 作詞・作曲を全部行っているシンガーソングライターならば、歌唱力が飛び抜けていなくても天才と呼ばれることもあるでしょうが、たとえばソロデビュー曲「ダンスの理由」は、作詞は秋元康氏で、作曲は平手様を含めた3名の共作になっています。

 他2人の作曲家との共同名義とは、これいかに…。「作曲ができるなんて天才だ!」と思わせるための演出として考えると、非常に秀逸です。

近年演じたヒロインは2作とも孤高の天才役

 では俳優業のほうも見ていきましょう。

 平手様の近年の主な役者仕事は『六本木クラス』と『うちの弁護士は手がかかる』ですが、演じたヒロインはなんとどちらも“孤高の天才”キャラ。

 普段から「天才風」に振る舞っている彼女からすれば、その手のキャラクターが十八番なのは言わずもがな。イメージと真逆の役柄であれば真の演技力が問われますが、両作品とも平手様のタレントとしてのイメージとほぼ合致しているので、演技が酷評されるリスクは最小限だったことでしょう。

 さらに言えば、そういった同系統のキャラを演じれば演じるほど、「天才」というパブリックイメージをより強固なものにできるというメリットまであります。役者として大ヒット作があるわけでもないのに、彼女の天才感はますます増していくというわけです。

遅刻、バックレも「天才」ブランディングのため

 “天才っぽく見せるプロフェッショナル”の平手様。

 きっと「いくら天才だからってワガママ・生意気・身勝手すぎる」と悪評が立ったところで、痛くも痒くもないのでしょう。

 なぜなら、実際は実力にも実績にも疑問符が付くわけですが、「天才だからって~」と世間に思い込ませているうちは、「天才風」のブランディングは成功していることになるからです。

 ですから平手様は「クラウドナイン」所属になったからといって、「いい子ちゃん」になんてなりません。天才っぽく見せるプロとして“真面目”に、これからも遅刻、バックレ、ドタキャンなどを繰り返していくことでしょう。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


草地稜之は「推し活」未経験者に伝えたい。応援することに年齢も容姿も関係ない【NEXTブレイクイケメン】
 俳優、ダンス&ボーカルグループENJINのメンバーとして活躍する草地稜之さん(26)が、2月14日に1st写真集「もう...
双海しお 2025-02-09 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】またまたヒロイン結がまるっとお手柄? 高圧的だったDr.森下のあっさり過ぎる改心
 潰瘍性大腸炎の入院患者・堀内が食事がまずいと言って食べないことに憂慮する結(橋本環奈)。ある日、堀内の妻から呼び止めら...
桧山珠美 2025-02-08 06:00 エンタメ
松坂桃李「御上先生」は意外な結果に…! 2025冬ドラマ「ネットバズり」“お宝”作品TOP3を考察
 1月からそれぞれスタートした2025年冬期ドラマ。今回はシリーズものを除く民放ゴールデン・プライム帯(19時~23時)...
こじらぶ 2025-02-07 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】藤原紀香(小百合先生)が消えた! 頼みの綱は情報ツウの看護師・桑原か
 結(橋本環奈)は、栄養科長の塚本(濱田マリ)からNST(栄養サポートチーム)の仕事ぶりを見るよう勧められ、そのメンバー...
桧山珠美 2025-02-05 17:25 エンタメ
【おむすびにモヤっと】受験勉強“離脱”からいきなり管理栄養士4年目、娘8歳。最終章残り2カ月なに描く?
 結(橋本環奈)は管理栄養士として、大阪新淀川記念病院の栄養科で働き始めて4年目を迎える。職場には栄養科長の塚本(濱田マ...
桧山珠美 2025-02-03 17:20 エンタメ
「あさイチ」で緒形直人次男・緒形龍にも目を奪われた!美容男子を輩出するファミリーの底力
 まだ2カ月も残っているというのに、すっかり離脱組が多くなってしまったNHK朝ドラ「おむすび」。数少ない見どころがこの人...
【最新回の朝ドラおむすび】モヤモヤだらけの脚本で役者魂見たり。緒形直人のギャルピースは最高だった
 SNSでインパクトのある発信をしたおかげで、新たな客がやって来て、活気づくさくら通り商店街。そんな折、翔也(佐野勇斗)...
桧山珠美 2025-02-01 06:00 エンタメ
中居正広芸能界引退の一方で、評価を上げ続ける木村拓哉は何を思うのか。“正統派アイドル”好敵手との別離
 1月23日、元SMAPでタレントの中居正広(52)が、昨年末から報じられてきた女性トラブルにより引退を発表した。テレビ...
こじらぶ 2025-01-31 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】ナベさん(緒方直人)宅で「また、ここんちの子と遊んどるんか」の台詞に違和感モヤっ
 歩(仲里依紗)は、生前の真紀の声が入っているカセットテープを見つけて、孝雄(緒形直人)に聞かせる。それを聞いた孝雄は、...
桧山珠美 2025-01-31 17:02 エンタメ
芸人の「聖人化」に潜む危険性。バッテリィズ・エースに「いい人」を押し付ける風潮が心配だ
『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系/以下M-1)で準優勝を果たし、一躍ブレイクしたバッテリィズ。人気が急増し、メ...
帽子田 2025-01-29 06:00 エンタメ
馬場ふみかが年下男子・佐藤瑠雅に感じた「大人」の部分は?『アリスさんちの囲炉裏端』で共演、初恋話も…
 同名の人気コミックをドラマ化した『アリスさんちの囲炉裏端』(Lemino/BS-TBSほか)が放送中。10年ぶりに東京...
望月ふみ 2025-01-28 06:00 エンタメ
しれっと復帰した中丸雄一、良い人キャラの「アパ不倫」はダサすぎない? 共感性羞恥を煽るエピソードの数々
 昨年8月のアパホテル不倫スキャンダルで謹慎していましたが、約5カ月の活動休止期間を経て活動再開することを、1月3日に発...
堺屋大地 2025-01-28 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】結ちゃん不在2週目。米田家、居候たちの部屋割りはどうなっているのか?
 結(橋本環奈)は、歩(仲里依紗)やチャンミカ(松井玲奈)がやっている古着ショップに泥棒が入ったことを翔也(佐野勇斗)に...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
2025年冬ドラマ「火曜放送枠」はイケメンが大量発生!最大の楽しみは…
 冬ドラマがスタートしています。皆さまもうお気づきでしょうか。火曜が凄いことになっていることを。ゴールデンから深夜まで、...
【おむすびにモヤっと】歩の音痴設定が消えたご都合主義。未視聴でも困らない1週間だった
 ひみこ(池畑慎之介)が米田家の面々を一斉に呼び出し、チャンミカ(松井玲奈)の店を襲った強盗犯は歩(仲里依紗)だと言う。...
桧山珠美 2025-01-25 06:00 エンタメ
キンプリ永瀬廉が菊池風磨超え!? 主演ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」ポンコツナルシストのギャップが圧巻
 2025年冬期ドラマが順次スタートした。King & Prince・永瀬廉(26)が主演を務める「御曹司に恋はムズすぎ...
こじらぶ 2025-01-25 06:00 エンタメ