映画「ラストマイル」パンフもグッズも売り切れ続出!
映画「ラストマイル」(東宝配給)、もうご覧になりましたか? 8月23日に公開されて以来、私たちドラマ愛好者の間で話題沸騰、中にはもうすでに3回も“おかわり”したという逸物も。アニメの場合は週替わりの特典がつくなどがあり、それを目当てに何度もおかわりすることはありますが、なんの特典もつかないのに3回もリピートするのだから、よっぽどです。
観客動員数152万人、興行収入21億5000万円を突破、8月30日~9月1日の映画観客動員ランキングは2週連続1位を獲得しています。実際、パンフレットもグッズも売れ切れ続出で、この人気はホンモノです。
塚原あゆ子監督×野木亜紀子脚本×新井順子プロデューサー、このチームはTBS金曜ドラマ枠で放送された「アンナチュラル」(2018年1月期・石原さとみ主演)と「MIU404」(2020年6月期・綾野剛/星野源W主演)と同じで、映画にはそのキャストも登場し、2つのドラマと世界線と交差する“シェアードユニバース”作品というのも話題です。
惜しむらくは…
それぞれのドラマファンにとっても、懐かしいキャラクターと再会できる喜びもあり、そちらも楽しめます。「MIU404」の伊吹藍(綾野剛)と志摩一未(星野源)がコンビで捜査する姿をこういうかたちでまた見られるとは、思ってもみませんでした。
ひとつだけ残念なのは、陣馬(橋本じゅん)や桔梗(麻生久美子)の顔もありましたが、陣馬の相棒、九重(岡田健史)がいなかったことです。いろいろあって本名の水上恒司としてリスタートし、成功している今、過去は振り返りたくないということかもしれませんが、陣馬&九重の年の差コンビも好きだったので、もう一度見たかったなあ、と。
「虎に翼」の航一とどこか被る?
流通業界を舞台にした本作品。私たちがポチっとすれば、なんでもすぐに届く便利な生活を維持させるために、その裏ではこんなにも多くの人たちが関わり、その人たちにも生活や人生がある…という当たり前のことを突きつけられ、呆然としました。
その内情を知り、弱い者にしわ寄せがくる社会の歪みについて深く考えさせられた一方で、上質なミステリーとしても味わえ、エンタメ作品としても昇華して存分に楽しめます。
主演の満島ひかりの輝きは言うに及ばずですが、ここはやはりイケメンですよ、イケメン。世界規模のショッピングサイト「デイリーファスト」にセンター長として着任したばかりの舟渡エレナ(満島)を出迎えるのが、部下のチームマネージャー梨本孔です。
演じているのは、NHK朝ドラ「虎に翼」で私たちをキュンキュンさせてくれている岡田将生。人間関係に疲れ、転職して2年。人と関わらないよう生きてきたところは、「虎に翼」の航一とどこか被るような…。
岡田将生は「孤高の人」がよく似合う
岡田将生は孤高の人という役柄がよく似合います。苦悩が絵になるといいますか、黙っていても絵になる男といいますか。
そんな男ががさつ(パワフルともいいます)な女子に影響を受けて変えられていくというところも似ていて、「虎に翼」では寅子に、「ラストマイル」ではエレナに振り回されているのが実に良きです。“動”かつ“明”なエレナに対して、“静”かつ“暗”の孔。2人のコンビネーションが絶妙過ぎて、寅子が嫉妬するのでは、と思いながら見ました。
大スクリーンで拝みたいビジュ
それにしても、大きなスクリーンで見ると岡田将生のビジュの良さが際立ちます。萩尾望都が描く美少年がそのまま成長したような美しさ、そして、横からカメラに映された時のキュっと上がった口角が実にセクシー。少し、うつむきがちで見せる寂しげな表情もたまりません。いつまででも見ていられます。
岡田将生が堪能できる作品は…
そんな俳優・岡田将生の色気をドラマで楽しみたい方には、「昭和元禄落語心中」や「大豆田とわ子と三人の元夫」をオススメします。「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」では若かりし頃のイケメン姿を堪能できます。
映画なら「重力ピエロ」「僕の初恋をキミに捧ぐ」「雷桜」「さんかく窓の外側は夜」あたりをオススメします。「ドライブ・マイ・カー」の俳優役も見ていただきたいですね。
今年はまさに<まさき>の年で、ほかにも、現在、ドラマ24「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」(テレビ東京系)にも出演し、賀来賢人、柄本時生ら同世代の人たちと楽しくやっています。
8月15日で35歳。年齢を重ねることで、役の幅も広がるでしょうから、ますます楽しみ。一生、ついていきたいイケメンです。
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