「そうだ、実母と同居すればいい!」夫とふたりきりの生活が窮屈な48歳女性の計画

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-09-26 10:52
投稿日:2024-09-21 06:00

実母からの提案は渡りに船

 聞けば、夫とふたりの生活は、何の楽しみも感じず、ただの「同居人」のような状態とのこと。

 そのうえ、更年期の影響で体調がすぐれない日も多い有紀子さんにとって、ボーッとしていて家事をするわけでもない夫はどんどん目障りな存在に。

 夫の顔を見たくない日には、あえて実家に帰って数日間を過ごし、距離を置くようにしているのだとか。

「しかも、ウチの夫は、ユーモアのカケラもないから会話もめちゃくちゃつまらないんです。

 彼から出てくる話題は芸能人や政治家のゴシップや、コンビニの新商品くらい。

 正直どうでもいいですし、大学生の娘のほうがよっぽど面白い話ができます」

 そんな有紀子さんは今、実母とともに同居計画を進行中。

 実母は数年前に熟年離婚をし、ひとりで生活をしているのだそう。頻繁に訪れる有紀子さんに「そんなに実家がいいなら、ここでみんな暮らせばいいじゃない?」と提案してきたといいます。

具体的な話を避ける夫

「実家で暮らせれば、母のおかげで、夫の存在が薄まって、今ほど嫌じゃなくなりそうだなって。

 離婚をしてもいいんですけど、少し前にチラッと夫に離婚を切り出したら『絶対に離婚はしません』って言われちゃったんですよね。

 別れるとなればいろいろとめんどくさそうだから、とりあえず、夫を連れて実家かなぁって」

 しかし有紀子さんの計画に、夫は面と向かって反対はしてこないものの、のらりくらりと具体的な話を避けていて、一向に話が進みません。

 有紀子さんとしては、今すぐに実家に引っ越したい思いがあるため、そんな夫の態度には日増しにイライラも募っているそうです。

心の底から結婚を後悔

「強行突破で私だけ先に、実家に引っ越してしまおうかとも思ってしまうほど、夫はとにかく動かないんですよ。

 今の家は私と夫の共同ローンで購入しましたが、私たちが実家に移って賃貸に出せば、資産として運用もできるのに。

 夫はそういうところも鈍いんですよね。のらりくらりと牛歩な態度をして、ボーッと生きているんだと思うんです。あぁ、夫のことを考えただけで、イラッとします。

 実家に引っ越す案が出て、かれこれもう3カ月かなぁ。

 私は早く計画を進めたいし、母だって『引っ越しはまだ? どうするの?』ってヤキモキしているから、ちゃっちゃとやってしまいたいのに。

 最近ではイライラが止まらないんですよ。なんで、あんなに人をイラつかせる夫を選んでしまったんでしょう。心の底から後悔しています」

  ◇  ◇  ◇

 夫との生活よりも実母との同居を優先したいとハッキリと言葉にする有紀子さん。では、夫は妻の計画について、どんな思いを抱えているのでしょうか。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


春のアプリデビューで幸せを掴む人、掴めない人に3つの違い
 すっかり世の中に浸透した感のあるマッチングアプリ。もうすぐ春なので、マッチングアプリデビューする人も少なくありません。...
内藤みか 2024-02-29 06:00 ラブ
既婚者合コンの怖~い話 行かなきゃ良かったを回避するためにすべきこと
 すでに結婚している男女が交流する“既婚者合コン”に興味がある人もいるのではないでしょうか? 「友達がほしい」「社会と...
恋バナ調査隊 2024-02-29 06:00 ラブ
婚活は「同時進行」が当たり前 運命の出会いに制限かける必要はない!
 あなたはどんな婚活の仕方をしていますか? 「彼がダメだったら次の出会いを探そう」と、1人ずつに丁寧に向き合っている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-29 06:00 ラブ
夫の無題外泊=浮気とは限らないらしいけど、その言い分信じていいの?
 夫が無断外泊したら「女と遊んでるんだ」と浮気を疑ってしまいますよね。ですが、必ずしも浮気とは限らないようです。  事...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
男女カップルに聞いた! 自宅のお風呂に一緒に入るのはアリorナシ?
 あなたは彼氏と一緒にお風呂に入りますか? 恥ずかしさから抵抗がある人もいれば、一緒に入ることが当たり前になっている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
お金に執着する女が結婚できない理由3つ 大切なことを見失った悲しい末路
 婚活中は、改めて自分がどんな男性に惹かれるのかを見つめ直す機会になりますよね。性格や趣味、価値観や見た目にこだわる人も...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
だから「媚びる女」は嫌い! 男性の本音と“媚び認定”する女の言動とは
 恋愛で「媚びる」を武器にしている女性はいませんか? でもその武器は、嫌われるきっかけになる恐れもあるため注意が必要です...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
更生して一途に?それとも性病に苦しむ?遊び人だった人の明暗分ける瞬間
 遊び人の男性にもてあそばれ、つらい思いをした女性もいるでしょう。しかし、遊び人でも年齢や経験を重ねて更生する場合がある...
恋バナ調査隊 2024-03-19 16:27 ラブ
30代40代「婚活の後悔」4選 あのときどうして気づかなかったんだろう
 婚活に励んでいる女性は必見! 「あのときこうしておけば…」と、自身の婚活に後悔がある女性たちの話を集めてみました。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-26 06:00 ラブ
甘い新婚生活なんて誰が言った?ラブラブ一転イライラ爆発エピソード5選
「新婚」と聞くと、誰もがラブラブな生活を想像するでしょう。 でも、共同生活を始めて間もない新婚は、イライラする機会も多い...
恋バナ調査隊 2024-02-25 06:00 ラブ
男「冗談はよしこちゃん」女「は?」年の差カップルはすれ違い日常茶飯事
 近年、10歳以上の年の差カップルが増えていますよね。年の差があると、相手を尊敬できたり、落ち着いて安定した恋愛ができた...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
肉体より精神的なつながりに“利”があるよね? 51歳経営者が女を選ぶ条件
「冷酷と激情のあいだvol.183〜女性編〜」では、夜の営みをしないことを条件にプロポーズをしてきた恋人・ジュンジさん(...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
性交渉一生ナシ?裕福な経営者から提示された結婚の条件に戸惑う47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
女に困らないチャラ男に聞いた! 本命に選ぶ女性の特徴3つ
 好きになった男性がチャラ男だったら「真面目に恋愛する気はないよね…」と落ち込むかもしれません。  でも、チャラ男だっ...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
女性から家デートに誘うのはアリなの? 超自然な誘い方と男性の本音
 なかなか家に呼んでくれない彼。もっと仲を深めたいけど「女性から家デートに誘うのはナシかも…」と悩んでいる人は多いはず。...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
年の差婚は“1億円プレーヤー”の特権に…婚活のプロが見た同世代婚の現場
 年の離れた若い女性と結婚したい――。結婚相談所には今も夢見る中年男性が訪れるそうだが、時代は変わったようだ。  ...