『海のはじまり』に感情移入できたか否か
ドラマ『Silent』チーム再集結と話題になった『海のはじまり』(フジテレビ系)の評価は、賛否両論まっぷたつ。登場人物に感情移入できるかどうかが鍵のようです。
「途中で飽きるかなと思っていたのですが、最後まで追っています。もう登場人物全員の気持ちが『わかる〜!』って感情移入しちゃって、何度も泣いてしまいました」(介護・40歳)
「登場人物の誰にも感情移入ができなくて、ちゃんと見れていません…。夏はいきなり父親にされたのにも関わらず、なぜか水季まわりの人々からは悪者扱いでみんな冷たいし、とにかく可哀想。目黒蓮くんの演技も苦手で…海こと泉谷星奈ちゃんのビジュアルのかわいさだけには癒されました!」(編集・43歳)
「水季の考え方はまったく共感できないし、周りの人の言動も酷すぎて嫌悪感しかなかった。最後まで見たら納得できたのかもしれませんが、イライラしすぎて無理でした…」(食品・41歳)
コメントが集中したのはこの4作品のみ。ここからは少数意見をご紹介します!
『西園寺さん』『マウンテンドクター』はどうだった?
■『マウンテンドクター』(フジテレビ系)
「山岳の仕事に興味を持って見たら、杉野遥亮さんらの演技がとても良かった。内容も展開もオチもキャラもわかりやすくて老若男女楽しめる作品だったと思う」(脚本家・39歳)
■『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)
「軽快でテンポがいいし、偽家族という設定や着眼点がいいね! と途中までは見ていたけど、結局は『やっぱ恋愛になっちゃうか、そっかそっか、ドラマですもんね』と少し残念だった。色恋なしに支え合って生きていきたいと思っている中年なので」(日本語講師・45歳)
■『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK系)
「連続ドラマを超えて本当にすごくクオリティが高い作品だと思う。兄弟児の問題や宗教2世、親の病気、死、認知症にダウン症の弟の自立と、毎話精一杯の内容が描かれていて、テーマは重いけどスッと入ってくる。主演の河合優実はもちろん、お母さん役の坂井真紀、お父さん役の錦戸亮の演技も良いなと思った」(建築・40歳)
■『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系)
「当初はいい感じに謎が深まっていったが、最終的にミステリーの動機づけがちょっとイマイチだと感じた。時代が交錯するというのもあり、この人今どうなってるんだっけ?というのが分かりにくくなったのも、他ドラマに比べて集中できなくなった要因の一つだと思う」(美術・41歳)
■『錦糸町パラダイス』(テレビ東京系)
「自主映画っぽい空気感があり、演出は良かったし、好きな人は好きだと思う。でも私は男の青春的なのがあまり好きじゃないので…。あと、実は錦糸町の街を舞台にしたグルメものだと思っていました(笑)」(記者・39歳)
地上波ドラマ、もっと頑張れ~!
今期においては残念ながら多くの視聴者から支持されるドラマがあったとは言えず、4月スタートの朝ドラ『虎に翼』やNetflix配信ドラマ『地面師たち』を超える作品は生まれなかったよう。配信ドラマに押されがちですが、地上波ドラマからも傑作が生まれることを願っています!
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