【45歳からの歯科矯正】ワイヤー矯正終わったのにマウスピースを装着。毎日キッチン泡ハイターが手放せない

コクハク編集部
更新日:2024-10-04 11:08
投稿日:2024-10-01 06:00
 ワイヤー矯正が終了し、1年半装着していた矯正器具を外しました。食後の歯磨きのしやすさに感動するのもつかの間、今度は「マウスピース」を装着する日々が待ちかまえていました。

矯正は「保定期間」こそがキモ

 1年半のワイヤー矯正では、歯に持続的に無理なく力を加え、ベストな歯並びになるよう調整してきました。歯列矯正は歯そのものだけでなく、支える骨やそのまわりの組織にも“伝播”し影響を及ぼしますが、歯を動かしたらハイ終わり、ではありません。

 歯列矯正はいわば、自然の流れに逆らう行為であり、きちんとフォローしなければ、歯も骨も組織も元の場所に戻ろうとします。ダイエットのリバウンドを死守する以上に厄介かも。サボると大変そう…。

【こちらもどうぞ】【45歳からの歯科矯正】本当の苦行は1年半はめていたワイヤー矯正を外したあとだった

何をどうする?

 ワイヤーを外した直後から、「ポジショナー」と呼ばれるボクサーがつけるようなもっこりとしたマウスピースを、食事や歯磨きの時以外は装着。私の場合は3週間ほどポジショナー生活を送ったのち、「リテーナー」への移行となりました。

 ポジショナーもリテーナーも、役割はほぼ一緒。歯列矯正後に歯の位置を保つために使用される装置です。ただし、ポジショナーはその形状から、しゃべることさえままなりません(苦笑)。日常生活に支障が出まくりなのです。

 リテーナーにも種類があるようですが、私はマウスピース型のリテーナーでした。見た目は歯列矯正用のマウスピースそっくりですが、素材や目的は似て非なるものだとか。

外食時に油断すると泣きを見る

 型取りした自分専用のリテーナーは、透明で装着しても目立たず、四六時中着けておかなければならないといっても、ワイヤーとは雲泥の差です。もちろん、自分で取り外しも可能。

「だからこそ、外すとなくしてしまう人がめちゃ多いから。『外したら容器に入れる』習慣を徹底してください」

 力説する主治医によれば、「特に外食時がキケン!」だとか。リテーナーを外し、紙ナプキンに包んでおく――なんて行為をしてしまうと高確率でそのまま持ち帰るのを忘れて、まんまと紛失。リテーナーを作り直す患者さんは後を絶たないといいます。

 いやあ、お酒飲んじゃったら、そうなるよねえ。新たにリテーナーを作製する費用が別途かかるなんて、是が非でも避けたい。

夜はポジショナー、日中はリテーナー

 就寝前にポジショナー、日中はリテーナーを装着する日々。唇が学習したのか、ポジショナーを着けていても、装着当初に悩まされた“よだれだらだら”状態にはなりません。

 また下手な違和感もなく、素肌ならぬ素歯より、どちらかを装着しているほうが心地いいというか、落ち着くぐらい。

 食後は歯磨きが鉄則なので間食も控えるように。ポジショナー&リテーナーのW使いをスタートさせ、1カ月が経ちますが、不便は感じません。

お手入れにマストな“台所にあるアレ”

 ポジショナー、リテーナーともに清潔に保つのが鉄則です。『矯正 洗浄剤』とググると、専用の洗浄剤(主に錠剤or液体タイプ)がヒットし、世の中にはほんとう、いろんな商品があるんだなあと感心。

 それにしても種類が多く、迷いに迷って、主治医に助言を仰ぐと意外なものを薦められました。一家に1本(?)、台所用漂白剤の「キッチン泡ハイター」です。

 使い方はいたってシンプル。洗浄容器にポジショナーorリテーナーを入れたのち、きちんと浸るまで水道水を注いで、泡ハイターを1プッシュ。泡ハイターは液体のそれより塩素濃度が薄く、手軽に使えるのが利点とのこと。確かに寝起き、寝る前でも「シュッ」だけなので、毎日苦にならずに続けられます。

スタンダードプロダクツで見っけ

 洗浄容器は、蓋付きの陶器やガラスを薦められたので、スタンダードプロダクツのガラス容器(330円)を購入。ダイソーもチェックしましたが、大きさや見ためからスタンダードプロダクツに軍配!

 ほぼほぼ四六時中、ポジショナーかリテーナーのどちらかを泡ハイター液(塩素)につけおきしておくので、漬かっていた部分の容器表面は次第にざらざらとしてきました。“使い捨て”覚悟、リーズナブルな容器で十分です。

 ポジショナー&リテーナーとの付き合いは、まだ始まったばかりです。装着時間は徐々に短くなっていくものの、保定治療コンプリートまでの道のりは、めちゃ長い…。

※本文はワイヤー歯科矯正を行う個人の感想です。

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見返り猫が尊すぎる!神聖なる“たまたま”を近くで拝める幸福よ…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
なぜおばさんは“早朝ウォーキング”するのか? 運動音痴の私が中年になって実感した朝
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ふわぁ~眠すぎる…でも寝ちゃダメ! 一瞬で覚醒できる「私の目覚まし対策」6選
 仕事中、急な眠気に襲われて意識が飛んでしまう…。社会人なら誰しも一度は、もしくは日常的に経験しているのではないでしょう...
不安体質は性格のせいじゃない、変えられない自分を責めないで。穏やかな生活を送るコツ【専門家監修】
 2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレ...
なぜ『鬼滅の刃』は心に響く?ボロボロだった女が“ある台詞”で救われた話「雷に打たれたような衝撃でした」
 最終決戦が描かれる映画三部作の第一章が公開され、アニメの歴史を塗り替える伝説を打ち出し続けている『鬼滅の刃』(フジテレ...
SNSだらだら、安物を爆買い…全部やってる! やめらない“ムダ習慣”7つがじわじわ刺さる
「やめたいのに、なぜか続けてしまう」そんな“惰性の習慣”に心当たりはありませんか? 毎日の行動の中には、「なんとなく」「...
生きる伝説、“スター★にゃんたま”の貫禄あふれるポージングを見よ!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「自慰行為」の語源になった人物の悲劇。“悪いこと”と罰された本当の理由
 職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人...
「イラつく顔ね」にグサッ…義母が放った“ひどい言葉” 5選。離婚すればってそりゃないよ~
 嫁姑の関係が悪化する原因の1つに、姑の悪意ある発言があるのかもしれません。こんなことを言われたら、姑への憎悪が膨らむの...
【動物&飼い主ほっこり漫画】連載特別編「ハルちゃん 幼少期の思い出」
【連載特別編】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場!  11月下旬発...
「うちはもっとヤバいよ!」え、不幸話で勝負してる? 聞いてて疲れる“愚痴LINE”3選
 人に不幸話をするときは、いくつか気をつけるべきポイントがありそう。なぜなら「それって不幸自慢?」とウザく感じる人が少な...
「着飾るのは何もないから」偽セレブがマウントを取る理由。“本物の令嬢”の前で見つけた本当の自分
 綾乃は千代田区の高級マンションから武蔵小杉に2年前に引っ越して来た。セレブ気取りの綾乃は同じマンション住人でさえない ...
「あの人が…なんで?」地味ママの“富豪人脈”に呆然。勝ち組を演じていた女の勘違い
 綾乃は千代田区の高級マンションから武蔵小杉へ2年前に引っ越して来た。以前の土地では、富裕層中心のママ関係に居づらさをお...
「世帯年収1500万じゃ恥ずかしい」御茶ノ水からの“都落ち”…武蔵小杉のタワマンを選んだ女のプライド
 リビングの大きなガラス窓の向こうには、大樹のようなマンションがいくつもそびえている。  その景色はまるで都会の森...
ママ友の悪口を誤爆!「このLINE、共有しますね☆」やっちまった…恐怖の誤爆エピソード3選
 子どもを介した友達“ママ友”。それぞれ性格が違うので、合う合わないがあるのは当然です。でも裏で悪口や愚痴を言っていると...
昭和や平成にいた“カタカナ職業”とは何だった?バブルを生きた男が思う「総クリエイター時代」の清々しさ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...