10年分のカネの流れが怪しい。会員数が集まり⼤喜びしたのもつかの間…

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2024-11-08 15:10
投稿日:2024-10-16 06:00
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女一匹の“ほぼリアタイ”ドタバタルポです。
 商店会は末端社会の縮図。次から次へと巻き起こるトラブルや人間関係は、どこぞの職場や家庭で見たような光景ばかりで…。

ポンコツ商店会になんだかんだで35名の新会員が集まる!

 街路灯の電気代が払えなくなる⁉ という危機からお尻に⽕がつき始まった商店会再起動企画。時折罵倒されたり無視されたりしつつも、ご⽼公⼀⾏の勧誘⾏脚が功を奏したのか、20名という⽬標⼈数を⼤幅に上回る35名の会員が集まった。

「いやー、みんな結構⼊ってくれたよね! よかったよかった」と元酒屋のポジティブ助さん。

「もうこのくらいでいいっすよ、多すぎても⾯倒なんで…」と床屋のネガティブ⾓さん。

「今年はご祝儀⼊会で、来年は辞める⼈いるかも。もう少し欲しいかなー」と欲張りおばさんな私。

 勧誘⾏脚の始まりはどうなることやら…といった様⼦だったものの、地域の皆さんのご協⼒のおかげで、ポンコツ商店会の再出発が⾒えてきた。

 会費も順調に集まり始め、電気代の⽀払いに脅かされることもなくほっと⼀息。ちなみに、電気代は⾏政からの補助があり、全額払っているわけではない。この商店会、差額を払っているだけにも関わらず、その請求に冷や汗を流すポンコツぶりだったのだ。

【こちらもどうぞ】「ポンコツ商店会」お預かりしましたvol.1 “幽霊商店会”から「相談がある」と突然言われ、会合に出てみると…何!ナニ!!なにー!!!

街路灯のLED化の申請にはまだハードルが…

 以前から、商店会の街路灯LED化話を何度か出ていたが、近隣の商店会はすでにLED化されている。 出遅れすぎな商店会が、未だ⽔銀灯を使⽤。この商店会はポンコツなので当然⽔銀灯www

 ポンコツ商店会の街路灯LED化申請には、商店会として下記3つが最低条件となる。

1. 現存&営業している商店会会員が最低20⼈

 助さん「昔の会員名簿があるから、それで申請できるんじゃない?」

 「名簿確認したら、ご逝去4割、閉店3割、移転もしくは不明2割…ですよ」

 助さん「ありゃりゃ、さすがに区役所はごまかせないか!」

 あたりまえですっっ。

2. 時代にあった商店会の新会則が必要

 「昔の会則をみると、商店会員にお⾦貸すって話になってますが…」

 ⾓さん「え、まじっすか? そんなんだめっすね。そこだけ取ればいいんじゃないですか?」

 「他にも、役員報酬とか役員の⼈数とか、今の商店会じゃ無理難題な感じですよー」

 ⾓さん 「じゃ、会則も全部かえちゃってください!」

 それ、私に任せちゃっていいんかい!

3. 役員の決定

 「役員は会⻑は私、副会⻑が床屋さん、 会計が酒屋さん(元)で申請しますが、会計監査をする役員が必要みたいです…」

 助さん「あ、そうだそうだ、監査が必要なんだよねー。じゃ、俺、材⽊屋の旦那に聞いてみるよ」

 ⾓さん「あの⼈、やってくれますかねー? 絶対⽂句⾔いますよ」

 得意のネガティブ発⾔…数⽇後、この3つはなんとかクリア。やれやれ。

フィッシュバーン真也子
記事一覧
コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「売れ残り」って心が折れた…思春期の甥&姪からの切ないLINE3選
 甥や姪が可愛くて仕方ない人は多いでしょう。兄弟姉妹の子供って、特別ですよね。小さい時から見ている人も多く、中にはかなり...
「偽善者か?」歌舞伎町の野良猫に2年間、毎日ご飯をあげ続けた男性の話
「かわいくないんですよ~(笑)。『なんだよ』って文句しか言っていない。好き嫌いは多いし、忙しいときに限って、ご飯を食べて...
小汚いサンダルをやめた女性の成功話!メイクや髪形より「キレイな靴」
 みなさんは“人の足元”って気にして見るほうですか? 私は靴が好きなのもあって、よく見ているほうだと思います。ただし、自...
真夏を彩る花 2023.7.28(金)
 こうも暑いとゲンナリするけど、むしろ過酷な状況を楽しむかのように咲く。  逆境でがんばる花のたくましさに驚く。 ...
皆が皆、社交的ではないよね…懇親会が苦手な人が“極力疲れない”対処法
 会社員だと避けて通れないものの一つが「懇親会」。参加人数が多かったり、他部署と交流をしないといけなかったりと、「正直疲...
対応ミスると悲惨! お盆の義実家トラブル5つの地雷&回避術
 お盆も間近! 義実家への帰省が憂うつという奥様は、あなただけではありません。気を使っているつもりでも、義両親を怒らせて...
華やか! チャトラ軍団のウキウキ上機嫌“たまたま”が大集合
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
手芸初心者が挑戦!思い出の子供服をくるみボタンに 2023.7.27(木)
 子供の思い出の服を手もとに置いておきたいけど、かさばる物は増やしたくない。子育て中のママやパパには地味に悩ましい問題。...
マジで使える! 夏に強い切り花と長持ちさせる秘訣を“開運花屋”が解説
 今夏の暑さは「暑い」より「痛い」の方がしっくりくる感じがいたします。更年期ど真ん中のワタクシ、本当にシビれますわ。 ...
費用0円!「いま暇?」LINEに付き合ってくれる“神友”との暇つぶし3選
 暇で退屈な時に、暇つぶしに付き合ってくれそうな気の知れた友達に「いま暇?」とLINEを送ってしまうこと、ありますよね(...
美術館で「名画の習作」から教えられたこと 2023.7.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
昔は仲良かったのに…友達との溝ができる5つの理由と対処法
 学生時代から続いている友達とは気心が知れているものですが、だからといって永遠にいい関係が続くとは限りません。また、大人...
業務スーパーが有能すぎる! おすすめ食材5選&飽きないアレンジ方法
 プロ仕様の食材や調味料が大容量で買えると人気の「業務スーパー」。一度にたくさん買うのでお得だし、おいしい食材もたくさん...
4回の引越しで実感!家族で住みやすい土地にする3カ条、転勤族でも安心
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
夕暮れが忍び込む街 2023.7.24(月)
 日差しが落ち着いて、街が暖色に染まる時間。  自分が生まれた場所でもないのに、なぜだか懐かしい気持ちになる。 ...
絶景!ガラステーブルの下は“たまたま”も肉球も見放題の天国
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...