「浮気に逃げないよ、俺は」被害者ヅラする妻からの離婚を断固拒否する47歳男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-10-19 06:00
投稿日:2024-10-19 06:00

劣化した妻にうんざり

「言っちゃ悪いですけど、絢音は自分だけが被害者ぶっているんですよ。俺だって被害者なのに。

 出産してからの絢音は、独身時代よりずっとズボラになりました。見た目だって気を使わなくなったから、どんどんオバサン化しているし。

 見た目だけじゃなくて態度とか喋り方とかも、30代とは思えないほどふてぶてしいんですよ。話しているだけでムカムカしてくるほど。俺をイラつかせるのも日常茶飯事ですよ。

 それでも結婚をしたから仕方なく一緒にいますから、自分だけが被害者面するのは本当にやめてほしいなぁって思いますよ」

 口調は冷静ながらも、妻への辛辣な評価を続けるマモルさん。妻に対する愛情を尋ねると「うーん、家族愛ならあるのかな? 少なくとも、女性としての魅力は感じません」ときっぱり。

浮気していないだけえらい

「それでも浮気していないんですよ、俺。褒めてくださいよ、浮気に逃げていないんだから。

 不満があっても、我慢してますからね。本当ならもっと妻に厳しく言いたいけれど、そうするとモラハラだなんだって騒がれそうだから、それも我慢しています。

 手を出したらDVになりますし。それも我慢です。

 絢音は、自分が有利な立場で離婚したいんのだと思います。だから、俺をけしかけているんじゃないかな。

絶対に離婚しない

 だから離婚は、絶対にしません。息子は妻と暮らしたがるだろうけど、絶対に避けたい。絶対に、離婚には応じまいと覚悟を決めています。

 まぁ…息子がもう少し大きくなって、妻の味方をしてたらわからないですけどね。俺を悪者にするようになるかもしれないですし。

 少なくとも、今の息子は可愛い盛り。今、息子と離れて暮らすっていう選択肢は、ありませんね。

 絢音がどんなにギャーギャー離婚だと騒いでも、俺は屈しません。離婚をするとなれば、こっちにも考えがありますよ。あいつをギャフンと言わせないと気が済まないですね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


結婚は失敗だった…家業と資産を妻から守りたかった夫の主張
「冷酷と激情のあいだvol.40〜女性編〜」では、夫から前触れもなく離婚を突きつけられた女性・Kさんの困惑をご紹介しまし...
並木まき 2021-05-29 06:20 ラブ
気づいてもらえない…鈍感男性の5つの特徴&気づかせる方法
 気になる男性ができて積極的にアプローチをしているのに、「ぜんぜん私の気持ちに気づいてもらえない」と、やきもきしている女...
恋バナ調査隊 2021-05-28 06:27 ラブ
主夫とは名ばかり…ヒモ夫に嫌悪感を抱いた30代女性のケース
 長引くコロナ禍では、「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱え...
並木まき 2021-05-28 06:00 ラブ
彼氏が“愛してる”と言わない理由&言われる女性になる方法
 そもそも日本の男性は、気持ちを言葉で表現するのが苦手なタイプが多いので、彼女に「愛してる」と言わない男性が多いそうです...
恋バナ調査隊 2021-05-27 06:00 ラブ
目指せ電撃婚! 即ゴールインするためにするべき3つのこと
 星野源さんと新垣結衣さんなど、最近は芸能人の電撃結婚報告が相次いでいますが、芸能人でなくても「私も結婚を電撃発表したい...
内藤みか 2021-05-27 06:00 ラブ
強力すぎる!?恋愛が成就するおまじない6選&成功するコツ♡
 好きな彼に告白したいけれど勇気はない……と悩んでいる人は多いはず。そんな時は、おまじないのパワーを信じてみるのも良いか...
恋バナ調査隊 2021-05-26 06:00 ラブ
更年期? イライラが止まらない…女性ホルモンとバラのお話
「いつも元気だね〜」  お客様に、よく言われるお言葉でございます。どんなお仕事も大変だとは思いますが、とりわけ「花...
斑目茂美 2021-05-26 06:00 ラブ
いいなと思った男性が逃げて…アプローチしても失敗する理由
 より良い出会いを探している女性にとって、「いいな」と思える男性に会えた時はしっかりアプローチしていきたいですよね。モテ...
若林杏樹 2021-05-26 06:00 ラブ
偉そうな“俺様彼氏”に疲れていない? 彼の隠れた心理や対処法
 いつだって上から目線で偉そうな「俺様彼氏」に困っている女性は多いようです。でも、恋愛って難しいもので、彼の悪いところが...
恋バナ調査隊 2021-05-25 06:00 ラブ
結婚したいのに彼氏が働かない…男性心理&タイプ別対処法
 ある日、彼氏が家に転がり込んできて、仕事もしない……。そんな状態に悩んでいる女性は、意外と多いようです。中には、「お金...
恋バナ調査隊 2021-05-24 06:00 ラブ
訳あり? 40代で売れ残る男性の特徴&掘り出し物の見抜き方
 出会った男性が独身で40代の場合、「売れ残る男性には、それなりの理由があるのかも……?」と、結婚になかなか踏み切れない...
恋バナ調査隊 2021-05-23 06:00 ラブ
可愛いわがままが言える女子はモテる♡ セリフ&コツを紹介
 恋愛において、男性は女性の「可愛いわがまま」が大好きだそうです。「仕方ないなぁ」なんて言いつつ、内心では「可愛すぎる!...
恋バナ調査隊 2021-05-23 06:00 ラブ
幻滅から始まる倦怠期…妻を女性として見られなくなった瞬間
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。「倦怠期」という言葉って、終わりが近いようなネガティブな印象があります。どの...
山崎世美子 2021-05-24 18:07 ラブ
恥ずかしい…消したい…好きな人に送ってすべったLINE5選!
 好きな人とのLINEって、彼の本音が知りたいものの、なかなか切り出せないドキドキ感でいっぱいですよね。中には、そんな彼...
恋バナ調査隊 2021-05-22 06:00 ラブ
なぜ? 恋人から一度も「愛してる」と言われない女性の叫び
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-05-22 05:44 ラブ
暴走されるのが嫌…恋人からの期待に絶対に応えない男の事情
「冷酷と激情のあいだvol.39〜女性編〜」では、恋人から一度も「愛してる」と言われないことに悩む女性・Tさんの叫びをご...
並木まき 2021-05-22 05:45 ラブ