超エリートな上垣皓太朗アナの使い方を間違えていない? 騒動で露呈したフジ若手社員のキャリア形成

小政りょう ライター
更新日:2024-11-06 06:00
投稿日:2024-11-06 06:00

上垣アナの伸びしろを見失っていないか

 確かに落ち着いた語り口や、咄嗟の対応力は新人には思えないくらいの能力がありますが、立ち姿がまだ不安定だったり、声の質や言い回しなど若者らしさも多少垣間見えます。

「まるでベテランアナのような貫禄がある」と褒め殺しのような評価を受けたことで、上垣アナの伸びしろを見失ってはいないでしょうか。


 また、邪推ではありますが…趣味を「銭湯での長風呂、AMラジオを聴く、地形図を見ながら街歩き(高低差のある地形を偏愛)」とフジテレビ公式サイトに記載している上垣アナ。ここまで渋いキャラを固められると、本当はアニメやHIPHOPも好きなのにキャラを押し付けられているのでは? などと裏を読んでしまいます。

「いじられキャラ」以上のポテンシャルがある

 この炎上で、被害者となった上垣アナウンサー。一部では「外野が出しゃばっていじめいじめって騒ぎすぎ」「本人がどう思っているかどうかが大事」「炎上させて一番困るのは現場にいづらくなる上垣アナ」という声も。

「自分はいじられキャラ」「いじられて先輩とのコミュニケーションをとりたい」という若者も中にはいるでしょう。

 ただ、上記の動画で「似合っていない」という指摘に対して「個人的には似合うと思っていたんですけど」「似合う男になります」という切り返しや、バラエティ番組で「女性とお付き合いされたことはあるんですか?」と質問されて「自分の心の中においておきたい記憶ってないですか?」 と咄嗟に答えた上垣アナの言葉に、謙虚さはありながらも本人の強い意志やプライドを感じました。


 それもそのはず、彼は政財界の大物を輩出した関西の名門・東大寺学園高校から大阪大学に進学したエリート。

 23歳ですでに教員免許(高校地理歴史・高校国語・中学国語)、防災士、二級小型船舶免許、酒類販売管理者の資格を持っているといいます。そもそも、ポテンシャルが高いので、先輩からいじられてキャラを見出されるようなアナウンサーではないのです。

騒動をチャンスに変えてほしい

 炎上によって変な注目を浴びてしまいましたが、上垣皓太朗アナウンサーの名は広まったはず。

 これを好機ととらえて、局側はぱっと見のキャラクターに捉われて個性を安売りせず、じっくり大切に育てていってほしいと思います。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


春を告げる「ミモザ」、“命短し”可憐なフワフワを長持ちさせる鉄の掟3条
 先だって大雪に見舞われた、我が愛すべきお花屋の周辺にも春を告げる鳥がボチボチやってくるようになりました。  しかも店...
自分がナンバーワンになれる場所 それを見つけるのも才能
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
羽田と成田を間違えた! 職場の新人やらかしエピソード5つ
 新人の頃は、誰でも一つや二つの失敗体験があるもの。でも、中には「ありえない」と思うようなやらかしエピソードも…。  ...
BIGな“にゃんたま”ライバル出現!おにゃんこを巡る壮絶な三角関係ぼっ発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
通り過ぎた季節、むせかえるほど深い秋景色の中を歩いた
 何層にも重なった、むせかえるほど深い秋景色。  通り過ぎた季節を想うとやたらと切なくなるのはなぜだろう。 ...
【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり癒し漫画/第67回「おかえり銀ちゃん」
【連載第67回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
私「あ、大丈夫よ?」勘違い女「なんとか調整する」いや誘ってないから!
 自意識過剰だったり、自分に自信があったりする女は“勘違い女”になりがち。そんな女性からのLINEには、思わず「いやいや...
ペラペラさが逆に良い!100円均一のトラベルグッズが海外旅行で重宝した
 コロナが落ち着いて旅行する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。  トラベルグッズを買い揃えるために100...
ババア(婆)と言われ、架空の48歳妹になりすました73歳女に思うこと
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠
「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退し...
2024-02-10 06:00 ライフスタイル
酒豪の友達を持った宿命? 飲み会で「割り勘負け」を防ぐ6つの賢い方法
 友達との飲み会は楽しいけれど、気になってしまうのが大酒飲みとの割り勘。お酒を飲まない人なら、会計時に「ソフトドリンク1...
“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...