超エリートな上垣皓太朗アナの使い方を間違えていない? 騒動で露呈したフジ若手社員のキャリア形成

小政りょう ライター
更新日:2024-11-06 06:00
投稿日:2024-11-06 06:00

上垣アナのいじり動画が炎上。局からの弁明も

 フジテレビの公式YouTube「めざましmedia」内で公開された動画が、SNSを発端に炎上状態になりました。その内容は、今年入社した新人・上垣皓太朗アナウンサーに対して先輩アナウンサーたちが「陰口」「いじり」などともとれるような態度をしているもの。

 この騒動を受けて10月31日、フジテレビは弁明とも呼べるコメントを出すまでに至りました。このような事態を引き起こす「時代遅れ」感、そして局が狙う上垣アナの「いじられキャラ」は正解なのでしょうか。

【関連記事】上垣皓太朗アナのフジ先輩らによる容姿いじりが大炎上。職場や友人間のいじめといじり、境界線は?

いまだ昭和・平成のノリ。フジテレビの時代遅れ感

 騒動の発端となった動画が公開されたのは3カ月前、番組放送時のCM放送中の会話が収められたものでした。

 番組レギュラーになって間もない上垣アナが「FNS27時間テレビ」のさわやかな青色のTシャツを着て緊張の面持ちで待つ中、どこからか聞こえてくる「スゴい、似合わないねー、Tシャツが」「ポップなTシャツが似合わないねー」という悪口ともとれるような声。

 上垣アナが「すみません、僕の話ですか?」と言及すると、激励をしながらもさらにイジリは続き「作務衣とか似合いそう」「2001年(生まれ)!信じられない」と笑う様子が続いていました。


 この動画を好意的に捉えると、身内の中での和気あいあいとした舞台裏シーンにも見えます。ただ、何も知らない視聴者が切り取った場面だけを見ると「いじめ」「パワハラ」「かわいそう」などというSNSの声が出てもおかしくない内容です。案の定、当然その声が多く炎上状態になりました。

 フジテレビからのコメントにある「上垣アナの奮闘ぶりを伝えたいという事で、OAされていないCM中のやりとりを制作側の判断で編集し公開しました」という言葉をそのまま受け取るのならば、上垣アナの緊張している様子や、新人の緊張を解こうとする気さくな明るい先輩たち、そして彼らに笑顔で対応する様子をアピールしたかったのかもしれません。

 ただ、どこか不慣れで場違い感のある新人を見下しているような雰囲気や、「この人はこうイジるのが正解です」「いじってもいい対象ですよ」といじりターゲットを提示するような意識がこの動画から、そしてそれを公開する姿勢から垣間見えてしまうのです。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


彼の浮気タレコミにも“無”、冷たっ!合理的な人から届くLINE3つの特徴
「合理的」とは、明確な目標があり無駄がない様子をいいます。  特に仕事では、合理的な人がとても高く評価されますよね...
流鉄・幸谷駅で発見!「猫のコーヒー」自販機で出合った癒しの紙コップ
 千葉県の松戸市と流山市を結ぶ、6駅しかない小さなローカル線、流鉄流山線。常磐線と武蔵野線につながるJR新松戸駅への乗り...
ほっこり読み切り漫画/第62回「おとこまえ ダンシ会」
【連載第62回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
少し冷たくなった空気 気候の変化と人間の進化の夢と現実
 天気はよくても空と運河の青が寒々しい。向こうに見える高層ビルに入ったオフィスは、きっとガンガンに暖房を効かせているんだ...
見事!家事育児丸投げ上司を黙らせた ナイフ張りにキレッキレなLINE3選
 思ったことをはっきりと発言する人は、「きつい人」と誤解されやすい傾向にありますよね。  でも、嫌味を感じないほど...
寿司か、シミ取りレーザーか。
 ストリッパーの仕事は10日単位である。会社員時代は7日単位で、そのうちの2日は休む習慣だった。だから10日なら3日くら...
男性同士は褒め合わない?男女で全く違う「褒め文化」の話
 先日、友だちが彼氏とケンカして家出し、我が家にやってきました。とにかく怒ってたので話を聞くと、「私は彼氏を褒めるけれど...
1泊14万円 天国にふさわしい館「ハレクラニ」に泊まってみた
 旅行でハワイに行くとなったら、まず始めに「どこのホテルにするか問題」が浮上します。ラグジュアリーな海向きのホテルにする...
ポカポカ毛布の上でたまたまを披露!初々しさにきゅん♡です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
いい夫婦? 出会った頃と見た目が変わっても変わらないもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
葬儀代は減り、ペットのお悔やみ花は“予算度外視”…弔いは何で図る?
「ありましたっけ?」。今年の秋もそう思うぐらい短こうございました。異常に長い夏は11月のはじめまで続き、いきなりの冬……...
どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...