人生64年ずっと実家暮らしですが何か? 介護に看取り…「子ども部屋おじいさん」が至った境地

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-12-14 06:00
投稿日:2024-12-14 06:00

気ままな実家暮らし、最後は一人暮らし

 そんな「永遠の中学生」みたいな日々も、親の介護という厳しい現実に直面して終わる。老親の面倒をみるため、56歳で早めのリタイアを決めたことは前にも話したよね。

 実家暮らしを続けると、その先に待ち受けているのは「親の介護」ってことになるんだけど、この問題は実家暮らしでなくても同じだよね。

 年老いた両親のため、東京から地方に戻ることになった知り合いや、離婚してひとりで実家に帰った人の話もよく聞くようになったからね。

 じゃあ、さらにその先には一体どんな生活が待っているのかって? オレの場合は弟も父親も亡くなって、認知症を発症した母親が施設に入ったので、現在は実家に一人で住んでいる。

 つまり、実家暮らしを長く続けると、最終的には「一人暮らし」に行き着くワケだよ。

――すごく当たり前のことを言っているのに妙な説得力があるのは、64年間の重みでしょうか…。

 そんな大したもんじゃないんだけど(照れ)。

 今では家事全般もひと通りできるようになって、スーパーで値段を見ながら買い物したり、冷蔵庫の中にある材料で料理をつくったり、洗濯したり――ふつうの日常を新鮮に感じているんだから不思議だね。

 時を超えて、長年の実家暮らしという「非日常」から「現実の世界」に戻ってきたのかもしれないなぁ〜。

 最後ちょっとセンチメンタルになっちゃったけど、一人暮らしになっても「いい年して童貞」は変わらないので安心してください。今後もほどよい気持ち悪さはキープ・オンしつつ「実家フォーエバー」ということで、皆さんDOなのYO!! 次回もお楽しみに。

(聞き手・箕浦恵理/コクハク編集部)

【童貞のつぶやき(おまけトーク)】

「いい年して」とか「年甲斐もなく」という言葉がまだ人間として成熟してないという意味なら、言い換えると “発展途上”で、まだまだノビシロがあるってことじゃない?

 だから年齢を理由に「年相応に」とか言って、やりたいことをやめておこうなんて生き方や姿勢は人生の可能性を狭めるような気がするよ。そんなわけでオレは年齢を気にせず、シド・ヴィシャスのコスプレみたいなパンク・ファッションを貫いてます。

 だけど、実際のオレは酒もタバコも女遊びせず(そもそも童貞だし)早寝早起きという、品行方正でパンクからはかけ離れた人間。だから、パンクで武装しているのは「暴れん坊将軍」とか「遠山の金さん」みたいな世を忍ぶ仮の姿かも? なんてね。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


今しか聞けない子供の可愛い言い訳8選。胸がキュンキュンしてまうやろー
 子育てをしていると子供の言い訳を微笑ましく感じる瞬間があります。今回は、定番セリフやほっこり系、しんみりするものなど、...
買って失敗!ダイソー詰め替え容器の“天国と地獄”。オイルやシャントリ、小分けするのにベストな商品は?
 髪の毛用にボディマッサージ用に何かとオイルが手放せない乾燥肌の40代編集部員です。2、3種類をオイルを用途や気分に合わ...
忘年会キャンセル界隈に立ちはだかる壁。飲み会回避に使える理由6選
 12月も中旬に差し掛かり、もう年末も目の前。冬休みを目前にワクワクしている人も多いと思いますが、ちょっと待って。社会人...
今さら聞けないホテル&旅館でのNG行動5つ。テレビをつけたまま外出はありorなし?
 年末年始、家族や友人と旅行に出かける人もいるでしょう。でも意外に知られていないNG行動をしてしまい、旅館やホテルから嫌...
道路の真ん中が特等席! 宮城県・田代島の自由気まま“たまたま”に憧れる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
赤いガーベラ1本400円買える? “赤除外”で楽しむクリスマスフラワーを花屋店主が提案
 お歳暮とクリスマスと正月…お花の市場もごった煮のおかしな状態になっています。年中行事に敏感な花業界に身を置くワタクシで...
世間話に役立つ! 40代が知っておくべき2024年流行語大賞ワード5選
 2024年の新語・流行語大賞が12月2日、発表されました。皆さんはもうチェックしましたか? なかには「聞いたことがない...
更年期障害と付き合うおばさんの心得。私は「ツヤ髪」で自信を取り戻す
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
紀州のドン・ファン元妻のLINEグループ「恋して昇天ナンマイダ」の元ネタはこれか? BL好き疑惑が浮上中
 12月12日、「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さん(当時77)への殺人罪に問われた元妻、須藤早貴被告(28)の判決公...
2024-12-17 06:00 ライフスタイル
中山美穂さんは「入浴中の不慮の事故」で…40代から気を付けたい“お風呂のヒヤリハット”
 中山美穂さんのニュースが話題になっていますが、お風呂でのヒヤリハットは、案外見過ごしがち。特に40代を過ぎた人は、しっ...
むくみ、冷え対策にも…貴女に合う年末年始を楽しむデトックスアロマは?【フェロモンジャッジ調香師が解説】
 年末はイベントや食事会の機会が増える楽しい時期ですね。お酒や食事を思いきり楽しむ反面、気がつけば体重が増え、体のむくみ...
静謐な深い山の中
 何か深いことを考えようと思ったけれど  かすかな川の音を聴くだけで  ただ心が安らぐのだね
セクシーな男の余裕が尊い! 不意にポロリした“たまたま”にドキドキ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第87回「こたつチャージ」
【連載第87回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女ことば】「眉目秀麗」は誰に当てはまる“褒め”四字熟語?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「38歳です」→マチアプ男「あーwww結構いってる」って感じ悪っ! 縁切り不可避LINE3選
 自分のLINEを読んで相手がどう捉えるか、どんな気持ちになるかまで考えられない人や、わざとトゲのある言い方をしたがる人...