秋の京阪神「穴場あり」グルメ旅。外国人観光客にバレていない!? 胃で溶けるカツレツ、会館飲み…

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2024-11-15 06:00
投稿日:2024-11-15 06:00

立ち飲み店大渋滞の新スポットは天国!

 続きまして、大阪の夜の新スポット、大阪駅直結の複合施設『バルチカ03』です。関西在住の友人に案内してもらいました。今年の7月にオープンしたばかりで『03』は「おっさん」とも呼ばれているそうです。ホンマかいな。

 このビル、2~5階まで全部(!)飲食店で、東京では見たことがない店が大渋滞。飲み屋がほとんどなので、次から次へと梯子酒ができるという、酒飲みにとっては夢の館なのです。

 この日はたまたま友人たちと3人飲みでしたけど、一人でも余裕で遊べますね。

 入店したのは5階の『串カツ 七福神』。昼間、カツレツにときめいておきながら、また揚げ物に心奪われてしまいました。だって、サックサクで食べても食べても、手が止まらないんだもの。

 最終的にハイボールが「大ジョッキで!」とオーダーするほど盛り上がり、大阪の夜はふけていきました。

京都の夜は『会館飲み』で酔いしれる

 京都市内の『会館飲み』をご存じでしょうか。京都市内ある建物に、複数店舗の居酒屋がひしめき合う、元祖『バルチカ03』(あくまで執筆者の主観です)でしょうか。

 もしくは東京都内にもちらほらある『横丁』でしょうね。恵比寿とか、虎ノ門にもあるやつ。この会館が京都市内にはいくつか点在しています。

 私が立ち寄ったのは五条に今年オープンした『湯浅会館』。大正時代の建築物を使っているそうです。中には6店舗ほどの店があり、立ち飲みもあります。

 ちなみにこの日、18時オープンに向かったのですが、予約なしでは入れない店もありました。狙っている店は、あらかじめ予約した方がいいですね。

 入店したのは『角打ちと麺 ばんさん』。すみません、酔っ払って入店したので、写真が全くないのですが、ドリンクの一部がセルフで注げるシステムでした。

 ということは、ワインをグラスの表面張力ギリギリまで注いでも、なんら罪はないという、またしても酒飲みにとってサンクチュアリのような店。

会館飲みの“醍醐味”は…

 この日は京都在住の友人と飲んでいたのですが、

「この会館はな、新しいからきれいなほうやで。他の会館は男女混合のトイレだったり、古くて汚いんよ。でもそれがいいんだよね」

 と、アドバイスを受けました。新宿のしょんべん横丁(新宿西口思い出横丁)みたいなもんですかね。

 全店舗、たまたまなのか、外国人観光客の姿も英語メニューもありませんでした。10月末のことです。もうこのエッセイが世に放たれる頃には、勘のいい方たちにバレているかもしれませんね…。

(店データ、価格などは編集部の調べに基づきます)

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【女性向け】ハッピーメールで素敵な男性と出会える理由!優良マッチングサイトを徹底調査してみました♪
 みなさんは、マッチングサイトの「ハッピーメール」をご存知ですか? きっと、「見たり聞いたりしたことはある」「ネットで出...
「このまま死んでしまうのでは」重なる不調にメンタルも限界
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
グッとくるぅ~!男性があがる「色気」ある女性の特徴って?
 女性ウケと男性ウケが違うのはわかるんですが、男性からモテたいと思ったとき、避けては通れない要素、それは「色気」。はぁ…...
友達になりたいな…遠い記憶がよみがえるシャイ“にゃんたま”
 新学期、転校生と校門で目が合って、声を掛けようとしたらサッと行ってしまった…….  きょうは、そんなことを思い出...
淡い恋を失った心に入り込む“優しい男”…優紀さんのケース#3
 A氏からのメールには、写真の仕上がりを見せたいから事務所に来てほしい、と書いてありました。「新しい優紀が誕生したよ。俺...
媚びない女性が学ぶべき上手な媚び方!あざとさと可愛げの違い
 あなたは、“媚び”を上手に使っていますか?「媚びを売る」というと、異性の前でぶりっこをしたり、色目を使ったりと何かとマ...
花の癒しは効果絶大!強い心で自粛期間を乗り切るための方法
 およそ1ヶ月の「自粛」があったからこそ今の感染者数で収まっているのか、あるいは、実は殆ど意味なんて無かったのか……。個...
今時の専業主婦ってどう?メリットとデメリットをチェック!
 一昔前までは、女性は結婚したら家庭を守るのが当たり前でしたが、今では結婚後も仕事を続ける女性がほとんど。兼業主婦として...
長い連載を書き終えて…心の傷と向き合う痛み、新しい出会い
 Gをセクハラパワハラで訴えるか否か。現在、弁護士たちと協議を重ねているところです。つくづく、訴訟を起こすには多大な時間...
将来は駅長さんか観光大使!夢いっぱいの兄弟“にゃんたま”
 きょうは、仲良しωωにゃんたま兄弟です。  真っ黒なあんこ玉君と、白黒のタオ君、  ふたりはずっとくっつき...
韓国映画「パラサイト」を観て“私も…” 風俗嬢が語った苦悩
 米アカデミー賞4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、半地下に住む家族が金持ちに“パラサイト”していくスト...
もうイライラしない!ストレスを上手に解消する7つの方法!
 日々の生活の中で、気づけばイライラしてしまっている人も多いのではないでしょうか。できることなら、小さなことで心を乱され...
心電図検査は「異常なし」でも…甲状腺の病気は本当に厄介
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
デキる男はさりげなく…富士山を背景にサービス“にゃんたま”
 富士山の麓、朝霧高原を闊歩する「ふじお」。一見、強面のルックスですが、裏腹に女性にはめっぽう弱いのです。  富士...
モヤモヤして悩む…目の前の選択に困った時にとるべき解決法
 周りが新しいことにチャレンジし始めたり、環境が変わって進んでいると「本当に自分がこのままでいいのか」と、モヤモヤするこ...
おうちで充実! 美容家が提案「心をうるおす」7つのアイデア
 普段より家にいる時間が増え、ストレスを感じている人も散見されます。新型コロナのニュースや対策で疲弊しがちな今、在宅時間...