更年期め、50代手前で不眠で悩むとは…「大変だ、眠れない!」試行錯誤の睡眠導入術

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2024-11-27 15:04
投稿日:2024-11-27 06:00

私が眠れた2つの方法

「調べる」と決めたその日から、“当たり前に眠る”ことで脳内はいっぱいになった。読書、聞き込み、インターネット、新聞と情報を集めつつ、実行していくと、いくつか効果が見られる方法があった。どうやら緊張状態を「ゆるめる」ことがカギだ。

 スポーツ選手のごとく、高級マットレスを導入も検討した。でもあきらかに高額だ。購入をするのならまずは資料から集めて…なんて進めていると、我が家にやってくるのはだいぶ先になる。

 ダメだ。私が眠れないことで困惑しているのは、今夜の問題なのだから。

 金がないなら知恵を絞れと、仕入れた情報を片っ端から試した。個人的に推したいのは『筋弛緩法』と呼ばれているもの。ベッドに入ってから、全身に力を入れて(怒り肩になるように)、10秒したら、スッと力を抜く。これを4~5回繰り返す。この動作を終えると「いつの間にか寝ている」という状態が私に元に戻ってくるではないか。眠っているけど、歓喜!

 いわゆる『瞑想』も眠りにつくことができた。ベッドに入ってから、自分の呼吸だけに意識を向けて、余分なことを考えない。普段、仕事を始める前に瞑想をすることがあるので、体が慣れていたのかよく効いた。これも喜びの舞!

 ローラーを使ったストレッチや、YouTubeを見ながらヨガも試しているけれど、私には上記2点の方法が性に合っていた。ちなみに飲酒をしてから寝るのは、ただ気絶している状態だけらしいので、ご注意を。

睡眠導入術の旅は続く

 また今夜も就寝時間はやってくる。心なしか「眠れるだろうか」と、緊張する時もある。自分に見合う睡眠導入術は見つけたけれど、これにもいつか“慣れ”が訪れるだろう。

 改めて子どもが遊び疲れて、電池切れして寝てしまう状態は、理想だ。そういえば、と医師が推奨する「更年期には適度な運動を」のアドバイスがチラつく。今夜は眠れるように、疲れてみるか。

 次回(#8)へ続く。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


指原莉乃が後輩へのスキンシップで炎上!今時のセクハラ・パワハラ境界線
 元HKT48でタレントの指原莉乃(31)が、10年前の番組内で後輩メンバーに行ったスキンシップがSNSで拡散され、炎上...
春=別れの季節と思う大人へ「さみしい」は「めでたい」証拠
 みなさんにとって、春はどんなものでしょうか。アラサーの私にとっての春は、年々“別れの季節”になりつつあり、あまり好きで...
思いもつかない理由で「常識」は簡単にひっくり返るから…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
【ダイソー】スギ花粉に負けるな! 40女のお守りアイテム3選
 ついこの間「あけましておめでとう」なんて言ってたのに、いつの間にやら2月も終わりですよ。  まだまだ北風が冷たい...
お日様最高にゃ! 春が来た喜びを全身で表現する“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「桃」は最強の魔除けアイテム!食べてよし、飾ってよし。
 まもなく上巳の節句(桃の節句)。女の子のお節句でございますわよ。ひな祭りシーズンになるとお花だけでなくスイーツやグッズ...
「なんで風は吹く?」子どもの質問に知識以外で答えてみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
子育てをしたくない若者が急増!複雑に絡むネガティブな原因
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  先日、「子ど...
雪平莉左さんとリオの日常「人間の彼氏もお眼鏡にかなわないと絶対ダメ」
 私が24歳で上京したとき、一緒に東京にやってきてずっと同棲しているのがマンチカンの男のコ、リオです。  リオは高...
連れて帰りたい! 人懐っこすぎる“たまたま”の激レアショット
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
茜色に心和むひと時、だからこの時間が好きなんだ
 忙しない街にも訪れる特別な時間。  足早に歩く人々は顔を上げ、しばし空を仰ぎ見てから、また現実へと戻っていく。 ...
女+家=嫁…「嫁ぐ」と「結婚」の違いはある?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第68回「コウメばあちゃんはどこ?」
【連載第68回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
貸したお金を催促するのにこんな手が…! モヤモヤを解消するLINE3選
 人にお金を貸した後、なかなか返してくれなかったら、とても嫌な気持ちになりますよね。  とはいえ、お金の話は、言い...
電マの営業からラブホの清掃員へ…羞恥心とも戦うストリッパーが思うこと
『電マの営業・新井です!』(略して「電マの新井」)という新作が大変好評だ。  書店員にとっての新作といえば「新しく...
口喧嘩で負けたくない! 勝ちたい時に使えるマル秘戦術3選
 みなさんは誰かと口論になった時、どんな戦法で勝ちにいきますか?  方法は十人十色ですが、今回は代表的な勝ちパターン...