んー強烈ッ!100年の恋も冷める彼氏の体臭、我慢するしかないの?【薬剤師が解説】

コクハク編集部
更新日:2024-11-29 06:00
投稿日:2024-11-29 06:00

3. 体臭が気になる方におすすめの対処法

 体臭が気になる方には、以下の4つの対処法がおすすめです。

3-1. 汗をかく習慣をつける

 運動や入浴によって、日常的に汗をかく習慣をつけましょう。汗をかくことで汗腺の機能を高めると、蒸発しやすく雑菌が繁殖しにくいサラサラとした汗を多くかくようになります。

 汗が皮脂と混ざる前に蒸発するので、ニオイを感じにくくなりますよ。

3-2. 食生活を改善する

 食生活が偏ると、体臭が強くなることがあります。とくに、動物性タンパク質や脂肪の多い食品を多く摂ると、腸内の悪玉菌が増加して腸内環境が悪化してしまいます。

 腸内環境が悪化するとアンモニアなどの毒素が生成され、血液を通して口臭や体臭が強くなるのです。

 肉料理や高脂肪酸のものを食べ過ぎないように注意して、野菜や果物類を多く食べることを意識すると、体臭が改善されますよ。

3-3. デオドラントアイテムを使う

 汗をこまめに拭き取ることで、体臭が改善されます。清涼感のあるデオドラントシートを使って汗を拭き取ることで、体臭を改善できるだけではなく不快感も軽減するでしょう。

 体臭の強い部分にあらかじめデオドラントスティックやデオドラントローションを使うことで、周りの人に与える不快感を軽減させる効果も期待できます。

 自分の好みに応じて使い分けてくださいね。

3-4. 漢方薬を服用する

 体臭が気になる場合、飲むだけで効果が期待できる漢方薬の服用もおすすめです。体臭対策には「発汗調節機能を改善する」「からだの水分バランスを整えて、過剰な発汗を抑える」「ニオイの原因となる老廃物を排出する」ような漢方薬を服用しましょう。

 漢方薬は体質改善に働きかけるので、今ある体臭の緩和だけでなく、体臭が生じにくいからだを目指すことにも役立ちます。

体臭が気になる方におすすめの漢方薬

・桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう):皮膚のしまりを良くして発汗調節機能を改善します。ジメジメした汗や寝汗をかきやすい方におすすめ。あせもや皮膚炎の治療にも用いられます。

・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう):からだの水分バランスを整えることで、過剰な発汗を抑えます。更年期障害や神経症、不眠症の治療にも用いられます。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。

 お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

4. 気になる体臭は普段の生活でケアを!

「体臭って、食生活の改善や入浴、運動などの生活習慣の改善、漢方薬でケアできるんですね!」

「そうよ。普段の生活で少し意識を変えれば、改善しやすいはずだわ」

「良かった。これなら彼と2人で取り組みやすいです! 早速、今日帰ったら話してみますね」

「頑張ってね。また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

「はい! 本当にありがとうございました!」

 優しい表情でサロンを去っていくハルナさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


運動不足を5つの工夫で解消! 忙しいワーママの美BODYゲット大作戦
 体を動かすのが好きな人やダイエットをしたい人、健康になりたい人にとって、運動はとても大切ですよね。でも「忙しいワーママ...
「目が死んでる」アラフォー女性の“大損”アイメイク。20代女性が僭越ながら再現してみました
「目は口ほどに物を言う」ということわざの通り、目元が周りに与える印象は大きいですよね。  ですが、アイメイクのせい...
食欲の秋ですが! ダイエット失敗談“あるある”6連発、そりゃ痩せないよね…
「ダイエットをしても、いつも必ず失敗してしまう」と、痩せられないことに悩む人は多いようです。なぜ、みんななかなか痩せられ...
歳は取るもの、尿はちょい漏れるもの!? 40代向け尿漏れ対策に取り入れたいセルフケア【薬剤師解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【美容のウソ・ホント】顔マッサージを毎日するのはOK?NG?医師3人の見解は/専門家監修
 SNSにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマでも相反する意見...
40代、ほうれい線が目立つよ…。王道人気のヒアルロン酸は回数限定!?【抗加齢学会正会員の女医が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長で抗加齢学会正会員の医師、増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉...
古い下着は運気を下がるだけじゃない!風水的には「寿命3年、処分時に感謝」、ビジュの見極めは?
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
40代こそおすすめ!進化続行中のオルチャンメイクで女っぷりを底上げしましょ♡
 オルチャンメイクといえば、どうしても可愛らしい印象が強くて「40代には向いていない」と思っている人は多いはず。でも、オ...
豊胸の覚悟までは…【薬剤師監修】30代からの理想のブラジャー選びと5つの育乳方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
産婦人科医の「腟ヒアルロン酸」セミナーに潜入! 感度が高まるって本当? 女性への実技も見学してきた
 目元のシワやほうれい線、眼頭下から頬中央まで斜め下方に表れるゴルゴラインなどを目立たなくさせる方法して、主流の美容整形...
ダイエットしてもバストキープは可能? 女性の永遠のテーマ、きれいに痩せる4つのコツ
 ダイエットしたいけれど、バストが痩せるのは嫌だと悩む女性は多いですよね。実際に、お腹の脂肪だけを落として、バストキープ...
40代美容家が無限リピする「お値段以上」ヘアオイル2品。うねりもクセも怖くない!
「ヘアオイル」の種類は多けれど「お値段以上」で「しっとりツヤツヤ」。この2つをクリアするヘアオイルって、案外見つからない...
全力共感!胸が小さい女性、胸が大きい女性「あるある悩み」攻防戦10選
「自分以外みんな巨乳に見える!」と感じながら生きている“貧乳”女性もいれば、「羨ましい」と言われるたびに、「いやいや結構...
“アレの元気”がない彼氏はEDかも?【薬剤師監修】二人でできる“勃起スコア”チェック&EDの改善方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
額と眉間のボトックスは、美容クリニックで最も多いクレーム!?【目元の美容医療に定評ある女医が解説】
 イートップクリニック院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問...
性生活にも支障が…つらい膣のかゆみと痛みは萎縮性膣炎かも【薬剤師解説】症状、原因、治療法は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...