働く母親の罪悪感
仕事と育児の両立に悩む母親が抱える「罪悪感」は、私自身も深く共感できるテーマです。
ウェルネスライフサポート研究所が働く母親1030人に対して行った調査によれば、働く母親の63.4%が職場や家族に対して何らかの罪悪感を抱いているとのこと。
そして、不安を感じている人が65.7%、現状をつらいと感じている割合はなんと73.1%にものぼります。
これほど多くの母親が「罪悪感」や「不安」を抱えながら日々を過ごしているのです。
私自身もフルタイムで働き始めてからというもの、帰宅が遅くなると家族に申し訳なさを感じることが増えました。
子どもに「おかえり」と言ってもらうたびに、「本当は私が言ってあげるべきなんじゃないか」と胸が痛みます。
男性と女性で異なる「仕事に対する意識」
一方で、多くの男性は仕事で帰りが遅くなっても「負い目」を感じることはほとんどないように思えます。
むしろ、「家族のために働いているんだ」という誇らしい気持ちを持っている男性も多いでしょう。
これには社会的な背景が大きく影響しています。
「男性が働くのは家族を守るための責任」としてポジティブに評価される一方で、女性は「家庭のあらゆる役割を担ったうえで労働するべき」という古い価値観がいまだに根強く存在しているからではないでしょうか。
妊娠・出産でのキャリア離脱が生んだ後悔
また、夫より収入が少ないという事実も、負い目を感じる大きな要因の一つです。妊娠や出産をきっかけに仕事を辞めた期間があり、その間にキャリアの空白ができたことを、正直後悔しています。
もし、あのときキャリアを中断していなければ、今とは違う立場に立っていたのではないか…。そんな考えが頭をよぎります。しかし、実際に産休・育休を取得してキャリアを続けている友人たちの話を聞くと、その生活もまた決して楽ではありません。
特に、小さな子どもがいる家庭では、突発的な病気や保育園からの呼び出しで仕事に穴を開けざるを得ない場面が多いそう。
そのたびに周囲への申し訳なさや自分自身の疲労感が積み重なり、精神的にも追い詰められると言います。
そう考えると、仮にキャリアを継続していたとしても、夫と同等、もしくはそれ以上の収入を得るのは難しかったのではないか、とも思えてきます。
女性が働き続けることの現実を改めて突きつけられるテーマでもあります。
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