「綿花」は冬の超絶人気商品!コットンフラワー、コットンツリーの値段は? どう楽しむ?

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-11-27 06:00
投稿日:2024-11-27 06:00

年末年始に欠かせない「綿花」

 12月の足音が聞こえ始めると、クリスマスとお正月商材の準備でお花屋さんは大爆発! 猫店長「さぶ」率いるわが愛すべきお花屋も多分に漏れず、店内は資材でぎゅうぎゅう、シャッターが閉まらないので別に店舗を借りています。

 そろそろワタクシ自身「塩梅」という言葉を肝に銘じた大人になるべきだな、と思っておりますが、なかなか…。

 ウキウキなイベントが目白押しの季節に欠かせないアイテムは「綿花」。大昔には綿花を飾ろうなんて想像だにしなかったと思うんですけど…すっかり「クリスマスには綿花」が定着しました。

 よくよく見ればモフモフで可愛らしく、なんだか心があったまる植物。今回は「モフモフなのに頼もしい! 衣食住を支える綿花」のお話です。

コットンツリー、コットンフラワーの違いは?

 実が弾けて、中からふわふわの可愛らしい綿が見えてくる綿花は、手触りも柔らかく、優しい。小さいぬいぐるみが殻を被ってるみたいなフォルムも相まって、いつの頃からかお花の世界でも年末の欠かせないアイテムです。

 花屋さんで売っている綿花は、枝ごとであれば「コットンツリー」花だけであれば、「コットンフラワー」と横文字となり、なかなかの高額で、よく売れる。なんて素晴らしいんでしょうかww。

 昨今のドライフラワーブームに乗っかって、我が花屋のような特別な技術もなくして置いてあるだけでも次から次へと…。

「綿」といえば白いイメージですが、白よりも実はブラウンの綿花がよく売れます。輸入ものでレアですが、緑色なんてものもあります。

【読まれています】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレのあれ”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

 ワタクシが学生だった遠い昔、社会科の授業で登場した「綿花」はテストを乗り切るだけの単語としか考えておりませんでした。写真でしか見たことのなかった「綿花」なるものが、木綿布、布団や脱脂綿の大元やで! とは到底結びつかず…。

 しかも教科書の写真では全然カワイくないのに、実物の可愛さにびっくり。お花屋で綿花を見たお客様の中でも、この説明をさせていただくと「えー! 知らなかったー!」と意外な反応なのでございます。

綿工業から始まった産業革命

 18世紀イギリスから始まる産業革命は、綿工業から始まったといわれています。手作業だった綿の加工も、革新的な加工機械の開発により飛躍的に生産量が増え、人間の生活を豊かに変えてくれました。

 日本でも江戸時代から本格的に始まった綿花の栽培は、絹や麻でまかなわれていた人の生活備品を大きく変え、衣は木綿中心に変わり、綿入りの布団によって、クソ寒い冬の厳しさが革新的な暖かさを得ることに。

 私たちになじみのある「コットン」は当然、植物の綿です。不純物と油脂を取り除いたものが脱脂綿、これをカットしたものが「コットン」と呼ばれています。

 綿花の中にパンパンに内蔵されているコットン(綿)に包まれ、大きな種も入っています。サラダオイルの多くの素材は綿実油と呼ばれる、綿花の中にある種を絞った油です。

 これがマーガリンやショートニングにも使われ、食にも大きく関わっているのが、なんとも可愛らしい綿花であると、ワタクシ、なぜ大人になるまでシカトこいてたのかと申し訳なく…。

ドライフラワーブーム、アレンジ方法は?

 綿花がお行儀よく枝にくっついたコットンツリーは、年末の幸せ感じる定番商品としてすっかり定着しました。飾り方は至ってシンプルで、小洒落たビンに刺すだけ、一本でも十分サマになります。

 花だけのコットンフラワーは、そのままバスケットやウッドプレートなどに入れて飾るのも良いですが、クリスマスリースやアレンジに入れるだけでもポカポカホワホワした見た目を演出してくれます。

 花言葉も「わたしを包んで」、海外では「母の愛」だなんて泣かせます。お花屋では、コットンツリーは1本500円~800円。資材屋さんでは1,200~1,300円程度。

 一輪の「コットンフラワー」は100円ショップにも登場。ドライフラワーで長く楽しめるのでお安いもんですわよ。お試しあれ。

 モフモフの綿花がアナタの心をふわふわと優しく包み込んでくれることを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大優勝!秋から元気な“開運最強”花5選。一輪挿しでも存在感たっぷりで映える1本を紹介
 台風10号の遠隔豪雨は、神奈川にあります猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも様々な影響を及ぼしました。大雨を睨みなが...
みんなどうしてる? 大地震の経験者が語る我が家のリアルな地震対策7選
 南海トラフ地震の危機感が高まる中、「我が家も地震対策を見直さないと」と思っている人は増えているようです。ただ、実際に被...
バツイチ女一匹「昭和の意地」を捨てたおじさまから商店会会長を任されましたよ…!
 前回、ポンコツ商店会再起動という渦に巻き込まれた私。とりあえず、様々な問題解決のため、床屋さんと元酒屋さんとの密なミー...
猫飼う40独女が準備する「防災グッズ」元カレのアレと被災した親の経験談が沁みる…
 9月1日は「防災の日」でした。地震や台風などに対する不安が高まっている今、災害に備えていますか? 私は、しなきゃしなき...
40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  最近、フ...
簡単!秋におすすめのアロマと桃尻・股関節・ふくらはぎ・内ももの鍛え方【調香師がチャート別に解説】
 適度な運動で汗をかくと健康になるのはもちろん、達成感で幸福ホルモンが刺激され、心や肌にも潤いを与えます。今回は、フェロ...
祝“たまたま”2nd写真集発売!「神表紙」の魅惑ポーズの裏側に迫る
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
水の中の緑のカーテン
 水底に沈んで  上を見上げているつもりになって  涼んでみる
「阿婆擦れ」は“当て字”。もともと男性にも使われていた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
目指すは我が家でホムパ! プ~ンと漂う家の臭いの根源と3つのテッパン対処法
 自分の家の玄関を開けてふわっと嫌な臭いがした時、本当に凹みますよね。  わが家の臭いには、慣れてしまいがち。他人に気...
天使レベルの美にゃんから、やんちゃ盛りまで! 癒しの“たまたま”9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 8月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまた...
子ども同士のLINEトラブル。「私たち友達じゃない」「えっ」日常のやり取りに3つの地雷が潜んでいた!
 今や、スマホは中高生なら持っていて当たり前の時代になってきました。さらには、小学生のうちからスマホを持つ子どもも増えて...
だってイソップだよ! トイレの消臭芳香剤3,000円超えの買い物はアリかナシか
「売り切れ続出の人気商品が入荷しました!」そんな触れ込みに心惹かれ、買ってしまいました。  イソップ(Aesop)...