結局「嘘も方便」なのよ…サンタクロースの正体を知った子どもの末路

コクハク編集部
更新日:2024-12-24 06:00
投稿日:2024-12-24 06:00

母から告げられたサンタの真実

 当然、この衝撃的な出来事を幼き筆者は母に話します。

「サンタさんが来るって言ったのに園長先生だった。なんで? サンタさんはいないの?」

 優しい母親なら「違うよ。サンタさんが園長先生の真似をしていたんだよ?」と応じるのかもしれません。残念ながら筆者の母は、わが子にも一切容赦のない超リアリストでした。

 母はあっさりこう言います。

「そうだよ」

「やっぱりね!」

 無邪気に納得する筆者に、母はサンタクロースの起源やら、クリスマスに靴下にプレゼントを入れる風習の由来ついて丁寧に教えてくれました。

 知りたがりの幼児(筆者)と、教えたがりのアラサー女(母)の利害が一致したわけですな。

7歳で知ったこの世の真理

 悲劇が起きたのはそれから2年後。小1の時でした。

 筆者は、サンタクロースを信じていたクラスメイトにドヤ顔で、母から得た知識を披露した挙句、泣かせてしまったのです。

 結果、クラスメイトのご両親は大激怒。我が家に乗り込み、苦情を訴えに来る事態に発展します。

玄関口で頭を下げ続ける母にいたたまれない気持ちになったのを今でも覚えています。

「嘘も方便」ーー。この一連の騒動でしみじみ痛感しました。

 7歳にして「真実を伝えることが、必ずしもプラスになるとは限らない」と悟ったわけです。この悟りはのちに合コン等、男女の出会いの場での“サバ読み”に役に立つわけですが、それはまた別の話。

おわりに

 ちょっと空気が読めなかっただけで、サンタガチ勢のクラスメイトを「はい、論破」した7歳の筆者も、真実を告げた母も、雑すぎる仮装をした園長先生も、誰も悪くない…と思いたい。

 いや、園長先生、もうちょっと頑張ってくれたらよかったのかも?(苦笑)。

 思ったより子どもはアラに気が付いているし、空気を読んでるよ! 今夜サンタになる予定の大人は要注意だぞ!

 たくさんの子どもと親御さんが幸せな一夜をすごせますように。メリークリスマス☆

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ヘアサロンから濡れ髪のまま飛び出てくる女、になった。
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
【ドンキ】エモい「情熱価格」激旨1位は… 2022.10.20(木)
 みなさん、ドン・キホーテは好きですか? 筆者は大好きです。右を向いても左を向いても物価高なこのご時世、「驚安の殿堂」っ...
本当の友情ですか? 同性の友達の束縛がつらいと思ったら…
 同性の友達に「束縛されてる」と感じたことはありませんか? その子との予定を最優先させられたり、あなたに彼氏ができると機...
まるでぬいぐるみ!モッフモフ高密度“たまたま”にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ママ友地獄LINEにムカッ「その歳でアンパンマン」何が悪い?
 大人になると、付き合う人って自分で選べますよね。でも、子供を産んだらそうはいきません。  子供同士のつながりで出会っ...
今日からできる「SDGs」スーパーの食品棚は手前から選ぶ!
「継続可能な開発目標」の略称として「SDGs(エスディージーズ)」の言葉もだいぶ浸透してきましたね。将来の地球を守るため...
断るのが苦手!身内の弔事を使い尽くした私のテッパンワード
 気分の乗らない誘いを断る時、みなさんはどうしていますか?  私は「今日は体調が悪くて……」とか「どうしても外せない...
神戸っ子溺愛!「とくれん」まみれの部屋 2022.10.13(木)
「とくれん」――。それは、神戸っ子が歓喜する魔法の言葉。1970年代から学校給食のデザートとして登場した冷凍フルーツゼリ...
実はハイスぺ!“たまたま”の後ろ足が実力を発揮するのは…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...