女性のセルフプレジャーはなぜ浸透しない? パートナーとの性交渉とは別物だと考える理由

豆木メイ フリーライター
更新日:2024-12-24 06:00
投稿日:2024-12-24 06:00
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
「セルフプレジャー」という言葉をご存じでしょうか? わかりやすく言うと、「女性の自慰行為」のことです。

 男性の自慰行為が当たり前のように語られる一方で、日本では女性のセルフプレジャーがまだまだ浸透していません。

 性的な話題として避けられがちで、抵抗感を抱く人も多いかもしれません。

 しかし、浸透しないのはそれだけが理由なのでしょうか。

「自由時間」が1日1時間未満の主婦が約半数

 大手通信販売会社のフェリシモが20〜44歳の女性535人を対象に実施した調査では、平日に「自分時間が1時間未満」と答えた母親が45%を超えていることがわかりました。

 特に専業主婦家庭の女性は48.8%で、約半数が自由時間を1時間も確保できていない現状です。

 未就園児を育てる専業主婦であれば仕方ないのかもしれませんが、これが長期間続くと心も体も疲弊してしまいます。

 かくいう私も、朝から家事に追われて、出勤し夕方まで仕事。帰宅するとまたすぐに子どもたちの宿題のチェックをして、食事の後片付けをして…自分のための時間なんてほとんど残りません。

 忙しい日常に追われながら、「やりたいこと」よりも「やらなければならないこと」が優先される毎日です。

【読まれています】40歳、セルフプレジャーより睡眠が優先!?フルタイム正社員に転職で痛感

セルフプレジャーは心と体の癒し

 多忙な日々を過ごす中で、自分のために時間を使い、自分をいたわることは、とても大切です。その中の一つの選択肢として、セルフプレジャーがあっても良いのではないでしょうか。

「セルフプレジャーなんて恥ずかしい」と感じる方もいるかもしれませんが、決して恥ずかしいことではありません。

 ポイントは、自分を大切にする時間を意識的に持つこと。セルフプレジャーでなくても、趣味や好きなことに没頭する時間も同じ効果があります。

 セルフプレジャーは日々の悩みやストレスから一瞬解放される大切な癒しの時間です。長年セックスレス状態の私にとって、自分の体に触れる行為は貴重な自己ケアの時間になっています。

 最近はかわいいデザインのグッズも増え、「試してみたいけど恥ずかしい」と思う方でも気軽に手に取れるようになっていると思います。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


変わらず、光り輝いて
 街中にある機関車の車輪。  自分の背丈ほどの巨大な車輪を30年以上、1日も欠かさず磨き上げた人に出会ったのは、も...
【女偏漢字探し】「季」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
プライド高っ! マウントをとる女の闘志メラメラLINE3選。バッグの値段、婚活の人数、子どもの習いごと…
「あなたより私のほうがすごい」と相手より優位に立とうとする女。そんな“マウントをとる女”は、LINEでも闘志メラメラのよ...
無意識な「フキハラ&ちくちく言葉」で職場のモチベ下げていませんか?
 相手を遠回しに攻撃する人いますよね~。不機嫌な態度で周りを威圧する「フキハラ」に加えて、嫌味たっぷりの皮肉っぽい「ちく...
フジテレビ問題で物議…【弁護士解説】職場や取引先との飲み会、部下や後輩とトラブルにならない誘い方は?
 芸能界を引退した中居正広氏(52)の女性トラブルを巡って、幹部社員の関与が疑われているフジテレビ。トラブルが発生してい...
「寒い。めんどい。やる気でない」を打ち破れ! 40女が実践するランニング継続のコツ
 1月ももう終わり。2025年の抱負として「運動習慣を身につける」と掲げた方も多いのでは。  仕事前にちょっとひとっ走...
あわや一触即発と思いきや…お互いを褒めあう仲良し“たまたま”たち
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「金運を上げる玄関」って? お金持ち宅の“テクニック”も参考にした生花の選び方
「米の値段がまた上がる!」がSNS界隈でバズっております。ワタクシの唯一の癒しでもある大好物(甘いもの系)のサイズや数量...
圧強めのママ友、涙を飲んだ受験生にはどう返信する? お受験シーズンはLINE界隈もてんやわんや
 今年も受験シーズンが到来。自分の子供の人生を少しでも良くしようと必死の「お受験ママ」がいる一方で、不合格で落ち込む受験...
まさか痴漢に遭うとは…更年期真っ最中のおばさんの身に降りかかった「性的な危険」
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
経験値不足が招いた悲劇か? 恋人や家族の「仰天センス」にドン引きしたエピソード
 買い物をしている時やプレゼントをもらった時など「なんでそれを選んだの!?」と驚くような仰天センスの持ち主に出会うことが...
まるで物語のワンシーン! 静かに佇む美しきシルエットの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
茜色の街に思うこと
 茜色の街はまるでスクリーンの中のようだ。  ほんの少し、立ち止まって、世界観に没入する幸せ。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第89回「お散歩行くでゴザル」
【連載第89回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「嫐」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
LINEで話を聞いてほしいだけの人への対応3カ条。真剣に考えた時間の分だけガッカリしないために
 友人からLINEで相談を受け、親身になってアドバイスをしたのにまったく聞いてくれなかった…なんて経験はありませんか? ...