“雑談”はカネになる!生まれて60ウン年、「下ネタ」に磨きをかける男がたどり着いた境地

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-01-17 06:00
投稿日:2025-01-17 06:00

初対面で下ネタを話す効果

 初対面の人とかあまり親しくない人と「何の話をしたらいいかわからない」なんて人がいるけど、そんな時に役に立つのが下ネタだと思ってる。古今東西を問わず一瞬で相手と打ち解けられる話題だよね。

 クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作「レザボア・ドックス」って知ってるかな? 1992年公開でその後のタランティーノの作風を決定づけたエポックメイキングな出世作なんだけど。

 冒頭で、互いの正体を知らない銀行強盗の男達が下ネタ話で盛り上がるシーンがあるんだけど、あれってお互いに身分を明かせなくて、共通の話題がなんだかわからない人間が下ネタ話によって打ち解けて、仲間の結束を固める――という非常に秀逸な表現だと思うんだよ。

 だから、オレも初対面の人にはまず自身の童貞ネタと好きなアダルトビデオの話をすることが多いんだけど、相手が真面目すぎたりそういう話題が苦手な女性だったりすると、瞬時に怒らせてしまうこともあるのでそこは気をつけないとね。

 そういえば、フランスの芸術家のジャン・コクトーは「会話はスポーツだ」と言っていたらしいけど、確かにオシャベリって肉体も頭も駆使する行為だからね。だから、オレみたいに話が長いオシャベリ野郎は、それこそ凄い勢いでカロリーを消費しているはず(笑)。

――ということは、山口さんのスリムな体形はオシャベリの賜物なわけですね?

 そうそう! 運動する習慣もないのに64歳の現在も高校生時代とほぼ同じ体形をキープして27インチのジーンズを履けている。これもジャン・コクトーの小説「恐るべき子供たち」ならぬ、恐るべきオシャベリの力だよね? ってことで皆さんDOなのYO!! 次回もお楽しみに。

(聞き手・箕浦恵理/コクハク編集部)

【童貞のつぶやき(おまけトーク)】

 声が大きくて話の内容が下衆いので、喫茶店とかでお店の人や他のお客さんに注意されたこともあるんだけど、時には役に立つこともあるみたいで…。

 いつものように喫茶店の窓際の席ではしゃいでいると、なぜかお店の人が次々とお茶やお菓子をサービスしてくれたから、「騒がしいので早く帰ってほしい」という意味かと思って「スイマセン! もう帰りますので」と帰り支度を始めたんだ。

 すると、店の人は「いえ、本当にゆっくりしていってください」なんて言う。なんでも、オレが窓際の席でやかましくしているのを外から見た人たちが、なんだか楽しそうで活気のある店だと思って次々と店に入ってくるみたいで、めずらしくその日は満席になったんだとか。別のイタリアンの店でも、オレがランチに行くとその日に限って店が混雑するそうなんだ。

 考えてみたら、静かでお客さんの入ってない店ってちょっと入りにくいからね。だいたい人気の繁盛店って騒がしいものだし、人ってわざわざ混雑してる店に並んだりするから、こうしてオレのオシャベリが誰かの役に立つならうれしいよね。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


もうさ、スタコラサッサと逃げ出そうよ? 2023.7.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
30代女が感じたApple Watchのメリット3つ 2023.7.15(土)
 街を歩いていると、スマートウォッチを付けている人が多いですよね。運動しない人にもメリットがあるのでしょうか?  ...
動物のゆるキャラ漫画/第53回「ぼくらのこだわり」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
“うちの自慢の嫁”に徹しなきゃだめ?「旦那の実家に行かない方法」5つ
 夏休みが近づいてくると浮上するのが、「旦那の実家に行きたくない」問題。旦那の実家への帰省が嫌というのは、あなただけでは...
親友でも彼ができた途端、ハブ攻撃開始! げに恐ろしき女の世界LINE3選
“女の世界”という言葉を聞くだけで、どこかゾッとするような怖さを感じませんか? 女には裏の顔があるもの。それはLINEに...
女性だけじゃないYO!「スマホ&パソコン童貞」60代オヤジの幸福論
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
この世の最凶生物はナチュラルマウントさん!距離をとる以外に対処法ナシ
 みなさんの周りには、いまだにマウントをとってくる人はいますか?  明確に「マウントをとってやろう!」と思って来てく...
なんでもない日、子どもらしさが愛おしい 2023.7.14(金)
 自分にも、あの人にも、知らないどこかの誰かにだってこんな時代があった。  僕らみんなが子どもだった。誰もが通る道...
40代への「貫禄がある」は悪口とは限らない!5つの“褒められ”特徴は?
 貫禄というと「老けている」といった、マイナスイメージを持つ人もいるでしょう。けれど、そもそもは品格や風格、威厳を表す言...
“たまたま”探しの猫旅へ!素敵な「ねこの島」が見つかるかも
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
タイパ重視!? いしだ壱成、田口淳之介…有名人のホスト化が止まらない
 いしだ壱成さん、押尾学さん、田口淳之介さん、そしてついに羽賀研二さんまで。最近、芸能人や有名人のホスト化が止まりません...
近所付き合いってめんどくさい! “鉄則5カ条”だけ守ってイライラ回避
 家族と暮らしていてもひとり暮らしでも、多少の近所付き合いはあるものです。「マンションの隣の部屋にどんな人が住んでいるか...
イライラ虫よサヨナラ! 夏を快適にする「虫除け植物」おすすめ6選
 うるさいコバエや蚊にイライラが募るシーズン突入でございます。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋の店先は、ほぼワタク...
人生一度きり! アフターコロナの変化を上手に受け入れるための心構え
 令和5年5月にコロナが5類感染症に移行してからというもの、だんだんと以前の生活に戻りはじめているこの頃。皆さんは、アフ...
「誰かいい人いるといいね」は余計なお世話?2023.7.12(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
疲れやすい40代にぴったり!新しい休暇スタイル「ホカンス」の楽しみ方
「心身ともに疲れやすくなったな〜」と感じているアラフォーは多いはず。せっかくの休日も家でダラダラ過ごしているうちにあっと...