“雑談”はカネになる!生まれて60ウン年、「下ネタ」に磨きをかける男がたどり着いた境地

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-01-17 06:00
投稿日:2025-01-17 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞として注目を集めています。

オシャベリで幸運を引き寄せる

 もともとデザイナーで現在はプロ童貞を名乗っているオレだけど、実は“オシャベリのプロ”でもある。芸人さんや噺家さんみたいな“しゃべりのプロ”ではないから、オシャベリ=雑談とでも考えてもらうとわかりやすいかな。

 あなたが読んでいるこのネットの記事や、他の雑誌で掲載中の連載、過去に出版されたオレの自伝、そしてマンガの原案…。

 これらはすべてオレと編集さんたちとの“オシャベリ”をもとに構成されているわけで、それでギャラや印税をいただいているんだから、ある意味、オシャベリで稼いでいるんだよ。

――この連載も喫茶店でのオシャベリから生まれてますもんね!

 本や漫画のデザインの仕事をしていた頃は出版社の人たちと喫茶店でオシャベリしている間にいろいろなアイデアが出てきて、そのまま仕事につながったこともあった。

 だから、オシャベリはオレの人生にさまざまな利益をもたらしてくれる存在なわけで、なおかつ幸運を引き寄せる力もあると思うんだよね。

【読まれています】人生64年ずっと実家暮らしですが何か? 介護に看取り…「子ども部屋おじいさん」が至った境地

「おもしろい人」ってなんだろう?

「幸運を引き寄せる」と聞くとなんか胡散臭いかもしれないけど、“引き寄せる”と言うくらいだから、幸運ってなんとなく外から来るイメージがあるのはわかるよね。

 じゃあ、いったい何が自分に幸運をもたらしてくれるのかと言えば、やっぱり人間関係というか人だよね。誰かが仕事を回してくれたり、何かチャンスを与えてくれたりとか、ちょっとしたきっかけで人生が好転することも珍しくないからさ。

 人は感情の生き物だから、いくら実力があっても嫌いな人に仕事を回したり、チャンスを与えたりはしないよね。だから幸運を引き寄せるためは「人に好かれる」のがとても大切なんだよ。

――映画監督とか役者さんとか「この人と仕事したい」というのが製作のきっかけになった、みたいな話もありますしね。

 うん、ちょっと話が変わるけど、女性に好きな男性のタイプをたずねると「優しくておもしろい人」と答える人は珍しくないと思うんだけど、ここでの「おもしろい人」って顔がおもしろい人じゃないよね。たぶん「話がおもしろい人」ってことだよね?

 だけど、「おもしろい」って客観的な評価でもあるから「自分はおもしろい人間だ」と思っていても、それを言語化できていなければ周囲の人には伝わらないし、おもしろい人として認識されもしない。

 さらに難しいのは、女性が口にする「おもしろい人」って世間的にどうかということ以上に「私がおもしろいと感じる話をする人」を指していたりもする…。

 わがままに思うかもしれないけれど、まぁ、これって女性に限ったことばかりでもなくて、誰でも自分に興味のない話を延々されても退屈でしかないからね。

 だから、どんな人からも「おもしろい」と思ってもらうオシャベリを提供するためには、会話の相手や状況に合わせて臨機応変に繰り出すための幅広い知識や話のネタを持っていないといけないわけで、日々のインプットは欠かせないんだよ。

――そんなストイックなことを考えながら話していたんですね(笑)。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


この景色は宝物だ いつかまた理由もなく思い出すんだろう
 ふと、なんの脈略もなく浮かぶ景色がある。  小学校への通学路、家族旅行の思い出、好きな子にフラれた帰り道。どうせ...
Amazon1位の白湯用マグカップは“以外”でも大丈夫? 販売元に聞く
「Amazonベストセラー1位」のオレンジ色のワッペンよ、なぜこうもわたしの購入意欲をかきたてるのか…。「知らんがな!」...
ありがたい幸運お年玉! 激レア縞三毛猫の“たまたま”に合掌
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
絶対買い!運気満タンなシンピジュームは手軽価格&ランなのに寒さに強い
 年末のお歳暮商品として人気の高い「シンピジューム」の花鉢ですが、実は切り花としてもスゴイんだとか。華やかで可憐な見た目...
【開運&金運UP】日本三大金運神社・安房神社のお参りで、ご利益が!
 日本三大金運神社とは、山梨県富士吉田市・新屋山神社(あらややまじんじゃ)本宮・奥宮、石川県白山市・金劔宮(きんけんぐう...
便利家電を使いこなすお婆ちゃんが教えてくれたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
〆ラー卒業のアラフォーに!「かに鍋&水炊き」缶のススメ
 お酒を飲んだ後、人はなぜラーメンが食べたくなるのでしょうか? アルコールに浸った体が脂と塩分を欲しているのか…。  ...
虫歯1本に治療費100000円!? ベラボーな額を請求される米国の高額治療費
「アメリカに住んでます!」 と聞くと、日本にはないキラキラした素敵な生活を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。 ...
2024-02-26 19:02 ライフスタイル
子どもの友達に「ばあば」と間違えられたショック! 高齢出産の後悔4つ
 世間では、高齢出産する人がとても増えていますよね。晩婚化が進んだ背景や、不妊治療が保険診療になった変化も大きいでしょう...
親バカ上等!いうて夫よりマシかも?子どもの可愛すぎるお手伝い失敗談
 子どもはいつだって、ママを助けたい、褒められたい、役に立ちたいと思っていますよね。だから、小さい子どもはママを喜ばせよ...
おんにゃの子の匂いに夢中!“たまたま”君の恋が実るといいな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
日本海から吹きつける風の中、黙々と歩く少年たちが愛おしい
 早朝にも夕方にも見える空の色、学生服の少年少女、ミラーに映る電車。  どこか非現実的な景色は、まるで中村宏の絵画...
ほっこり癒し漫画/第65回「パカラパカ、春のひとみにタツノオトシゴ」
【連載第65回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
惚れてまうやろー!彼氏より気が利くChatGPTに「好き」について聞いた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
恐怖の親知らず抜歯!30女が超ビビりながら人生初抜歯した話
 皆さんは親知らずがまだ生えていますか? 筆者は30代になってもすべての親知らずが生えたままです。  歯は大切にしてい...
世帯年収1500万円でも越えられない壁。耐え難い屈辱を喰らった女の選択
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家で2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、ママ友と共に充実し...