中居正広芸能界引退の一方で、評価を上げ続ける木村拓哉は何を思うのか。“正統派アイドル”好敵手との別離

こじらぶ ライター
更新日:2025-01-31 06:00
投稿日:2025-01-31 06:00

SMAPの正統派エースを競った中居の幕引き

 1月23日、元SMAPでタレントの中居正広(52)が、昨年末から報じられてきた女性トラブルにより引退を発表した。テレビ・ラジオを含む全6本のレギュラーは終了・降板となっていた。長い芸能生活で輝かしすぎる経歴を持ちながら、自身の公式有料サイトの文面での発表で、あまりにもあっという間の幕引きだと感じる。

 散々語り尽くされているが、SMAPはデビューしてもしばらくは本業で芽が出ず、「夢がMORI MORI」(フジテレビ系)でキックベースをしたり、「愛ラブSMAP!」(テレビ東京系)でバスケットボールをしていた。当時それがアイドルの仕事なのか分からなかったが、彼らが明るく楽しく、一生懸命だということは伝わった。

 1993年にドラマ「あすなろ白書」(フジ系)で木村拓哉(52)が爆発的に売れ、中居はバラエティーを中心に活躍し始めた。当時のことを後に中居は、木村とグループ内で正統派エースを争っていたつもりだったが、どうにもならないことを悟り、自分はバラエティーや司会で頑張ろうと決めた、というニュアンスのことを語っていた。

【こちらもどうぞ】フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

“裏切り者”のレッテルを張られた木村

 5人全員がブレイクし、SMAPは国民的グループとなり、30代、40代になっても超一線級であり続け、アイドルの常識を覆した。

 中居の女性トラブルについては、報道が二転三転しており、何かを断定することは控えたい。とにかく中居は引退した。

 一方で、若くして既婚者となりながら、ノースキャンダルを貫き、良き夫、良き父として家族思いの木村が評価を上げ続けている。

 2016年のSMAP解散時は、独立した稲垣吾郎(51)、草彅剛(50)、香取慎吾(48)、3人に寄り添っていたとされた中居に対し、旧ジャニーズ事務所に残り“裏切り者”扱いされていた木村。

CM起用立ち消え、主演作の頓挫でも事務所に残った功績

 23年、創業者問題で旧ジャニーズ事務所が消滅し、STARTO ENTERTAINMENT(以下、SE社)がマネジメント業務を引き継いだ。だが、所属タレントのメディア出演が難しくなり、人気後輩タレントが次々と独立。その中で木村は、自らのCMが何本立ち消えても、ドラマ・映画が頓挫しようとも、長男格として事務所に残り続けた。

 それにより、SE社に留まったベテラン・中堅・若手タレントはたくさんいるだろう。今ではSE社としての立て直しが認められつつあり、人気グループ、タレント達は、かつてほどの事務所の威光が無い中でも躍動している。

 木村自身も、ここ数年は主演ドラマ視聴率の低迷が指摘されてきたが、なんだかんだで世帯視聴率10%前後は取ってきた。昨年ブームを巻き起こした「不適切にもほどがある!」(TBS系)でも、全話平均世帯視聴率は7.4%だ。テレビだけが娯楽ではなくなった時代に、木村は堂々の結果を出し続けている。

 木村の公式YouTubeも登録者数140万人を超えており(1月30日時点)、100万再生を連発している。彼の動画を見ていると、超大物でありながら、関係各所から市井の人まで、全方位への気遣いが凄い。

“主演”の呪縛から解かれた今後は…


 昨年末公開の主演映画「グランメゾン・パリ」(配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)は、1カ月弱で興行収入31.2億円を突破する大ヒットに。主演俳優として復権したばかりか、11月21日に公開される山田洋次監督の映画「TOKYOタクシー」に、二番手で出演することも発表された。“主演”の呪縛から解かれ、52歳にしてなお、さらに活躍の場が広がっていきそうだ。

夕陽入りの画像は何度も投稿

 中居の引退についてコメントを出した他の元SMAPメンバーに対し、沈黙を貫く木村。引退発表直後に、木村がインスタグラムのストーリーズで、愛犬と夕陽が重なる画像を投稿したため、SMAPの別れを歌った人気曲「オレンジ」と結び付けるファンもいた。だが、木村はインスタグラムで何度も夕陽が写る画像を投稿しているため、中居引退への関連性は不明なままだ。

 高校の同級生で、Wデートしたこともあったと「SMAP×SMAP」(フジ系)で明かされている中居と木村。グループ時代から活躍の方向性を異にしつつ切磋琢磨してきたが、芸能活動38年目にして完全に別の道を行くことになった。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


1位の道枝駿佑を抜いた!2025年上半期「国宝級イケメン」を検索数でランキング。最も調べられた日の出来事は
 7月15日、「ViVi国宝級イケメンランキング 2025年上半期」(以下、「ViViランキング」)が発表されました。N...
こじらぶ 2025-08-10 11:45 エンタメ
「あんぱん」手嶌治虫(眞栄田郷敦)と運命の出会い…だけど。“靴紐”シーンは何かの伏線なの?
 嵩(北村匠海)はカフェで打ち合わせをしていた手嶌治虫(眞栄田郷敦)に声をかけられる。いたたまれない気持ちで会社に戻った...
桧山珠美 2025-08-09 10:38 エンタメ
山田裕貴、“気持ち”を考え続けて撮影に挑んだ。W主演の堤真一に「恥ずかしくて聞けないこと」とは?
 太平洋戦争末期の沖縄で、アメリカ軍に追い詰められて木の上に身を潜めた日本兵が、終戦を知らないまま2年間にわたって潜伏生...
望月ふみ 2025-08-08 11:45 エンタメ
「あんぱん」健太郎(高橋文哉)闇市→ディレクターへ謎すぎる大出世。スピンオフに期待していい?
 嵩(北村匠海)の漫画が入選し、大喜びののぶ(今田美桜)。嵩はのぶの笑顔がうれしくてたまらない。そんな中、蘭子(河合優実...
桧山珠美 2025-08-05 16:53 エンタメ
お受験界隈が「神回」と絶賛。藤本美貴、澤部ら芸能人はなぜ私立を目指す?『しくじり先生』で語られた“二世”息子の壮絶エピソード
 実業家の岸谷蘭丸(24)さんが7月25日深夜に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA・テレビ朝日...
「あんぱん」ミセス大森、キター!! 誰もが知る名曲がどう生まれるのか? のぶのパヤパヤ感はちょっと不安
 のぶ(今田美桜)は鉄子(戸田恵子)の秘書として多忙な日々を送っていた。嵩(北村匠海)も三星百貨店の宣伝部で一目置かれる...
桧山珠美 2025-08-04 21:25 エンタメ
高野洸は同郷の大スター“藤井フミヤ”を追いかけたい。実は過去2回の紅白出場、3度目を目指す目標とは
 ミュージカル『刀剣乱舞』の主演や、近年では帝国劇場での舞台『キングダム』主演など、舞台を中心に、歌手やダンサー、俳優と...
望月ふみ 2025-08-05 12:03 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)初めてのチュウ、少しズレてなかった? 2人の“長屋生活”でいろいろ気になる点も
 朝田家、柳井家の女性陣が集結し、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の結婚のお祝い会が開かれる。にぎやかに宴会が進む中、お...
桧山珠美 2025-08-02 13:13 エンタメ
「あんぱん」嵩の“三星百貨店 包装紙”誕生秘話にそうだったのか!プロポーズよりそっちに感心
 就職した嵩(北村匠海)は、複雑な表情ののぶ(今田美桜)に漫画は描き続けると言って安心させる。一方のぶは、法の整備が進む...
桧山珠美 2025-07-30 16:25 エンタメ
38歳 大河俳優の電撃婚に“ロス”の声「どんな徳を積んだの」「最後の希望が…」一方、好感度上昇の理由は?
 7月27日、俳優の松下洸平さんが結婚したことを発表しました。インスタグラムに文書を掲載する形で「突然のご報告となります...
まりも 2025-07-29 11:00 エンタメ
「あんぱん」のぶと嵩のラブコメから一転、ホラー! 登美子、怖すぎです。なぜ家を知っている…?
 お互いの気持ちを確かめ合ったのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)。あれから3か月後、のぶは鉄子(戸田恵子)の選挙運動で高知...
桧山珠美 2025-07-28 12:46 エンタメ
「ダブルインパクト」ニッポンの社長、優勝の瞬間がエモかった。ロングコートダディとの深い関係
 7月21日(月・祝)に放映された新たなお笑い賞レース「ダブルインパクト」(日本テレビ系)。コントと漫才の両方で審査され...
【急上昇】星野源のMVがなんか変…!? 有名ブロガーの“遊び心”満載な映像に「狂ってて最高」「トンデモない」
 シンガーソングライターや俳優として活動する星野源さん。2025年5月14日にリリースしたニューアルバム『Gen』の収録...
夏ドラマは松本潤、相葉雅紀、櫻井翔…嵐3人が揃い踏み!視聴率では見えない“ネットでバズっている”作品は?
 2025年夏期ドラマでは、嵐から松本潤(41)、相葉雅紀(42)、櫻井翔(43)の3人の主演作が同時に放送されている。...
こじらぶ 2025-07-26 11:45 エンタメ
「あんぱん」のぶの“嵩の二倍好き”に見える負けず嫌いっぷり…。ノロケを聞く八木、いい人すぎるよ!
 のぶ(今田美桜)は嵩(北村匠海)にひどいことを言ってしまったと、八木(妻夫木聡)に愚痴をこぼしていた。一方、元気のない...
桧山珠美 2025-07-26 11:23 エンタメ
「ダブルインパクト」は“成功”だったのか? 現役芸人が感じる優れた点と3つの不満
 漫才とコントの両方で競う新たな賞レース『ダブルインパクト〜漫才&コント 二刀流No.1決定戦〜』(日本テレビ系)が7月...
帽子田 2025-07-25 11:45 エンタメ