ウェブ連載なのにやり取りはイエデン? 64歳、超アナログおじさんの「何やら新しい現象」

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-02-08 06:00
投稿日:2025-02-08 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞として注目を集めています。
 そんな山口さん、実はスマホもパソコンも使わない自他共に認める“超アナログ人間”ですが、最近気になることがあるようで…。

オールドメディアは終わったのか?

 スマホを持っていないオレは基本、新聞とテレビと本と雑誌を情報源としているんだけど、ここ数年くらいでメディアの勢力図がガラッと変わったのは知ってるよ。

 2024年の東京都知事選で次点となった石丸氏、10月の衆院選で議席を大幅に増やした国民民主党、11月の兵庫県知事選で再選を果たした斎藤知事らは、いずれもSNSで支持を拡大したとされているよね。

 そんなSNSを“ニューメディア”と呼ぶ一方で、テレビや新聞などの既存メディアは“オールドメディア”と呼ばれて、選挙戦でのSNSの影響力の強まりもあって、どうもオールドメディアは劣勢という風潮みたいなんだよ。

 兵庫県知事選なんて、斎藤知事のパワハラ疑惑をテレビなどが連日のように報道して失職に追い込んだような感じだったのに、斎藤知事再選という結果を受けて「オールドメディアはもう終わった」という報道もあった。

 オレみたいなスマホもパソコンも持ってない人間も「終わった人」みたいに言われた気がして、ちょっと悲しくなっちゃったもんね…。いや実際、もう終わってる老人なんだけどさ(苦笑)。

――そんな寂しいこと言わないでくださいよ!

【読まれています】人生64年ずっと実家暮らしですが何か? 介護に看取り…「子ども部屋おじいさん」が至った境地

「そういう時代」が終わったと言えばそれまでだけど…

 そもそものところ、ニュースを発信する側のテレビ局や新聞社で働いている人って基本的に皆さん“高学歴のエリート”なのよ。当然のように高給取りなわけで、そこらへんにいる一般市民の気持ちなんて、本当のところは全然わからないんじゃないの?

 オレもデザイナーをやっていた頃に大手の出版社とお付き合いがあったけど、バブルが弾けた後でも業界はそこそこ景気が良くて、毎日のように高級な飲食店やキャバクラに通って、タクシーで深夜に帰宅…みたいな人たちばかり。

「そういう時代だった」と言えばそれまでだけど、そんな生活では庶民感覚なんて失って当然だと思ったよ。

 そんな一部の人が多くの人々の心に響くようなコンテンツをつくるのって、もはや難しいんじゃないのかな。

 一方、ネットは自分と同じような一般の人が発信しているような情報が多い。特にSNSはより身近に感じるものだし、当然のように共感もしやすいよね。

 それに、スマホひとつで映像コンテンツを楽しめて、さらに動画を撮影したり編集すらできてしまう世代にとっては「番組が放送する時間帯にテレビの前で待つ」なんて不自由でしかないんだろうなぁ。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(後編)父を亡くした喪失感を「ゆみ子」に重ね合わせた
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル
江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(前編)伴走してくれた能登の人たちに「感謝と恩返し」を
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル
「夏の庭の花・植物の水やり問題」災害級の暑さで1週間留守に…対策は?
「災害級の暑さ」なるフレーズ、耳にする日が続いていますが、気付けば夏休みシーズン到来!  我が花屋は神奈川の片田舎の温...
深夜3時にメッセ連続投下!グループ脱退したい…常識知らず&KYなママ友のお騒がせLINE10連発
 保育園や幼稚園の保護者同士でやりとりするママ友LINE。同じクラスのママに誘われて断るわけにもいかず、半ば強制的にグル...
ふるさと納税について夫婦で考えたら、意見が食い違って爆笑の大喧嘩に…「特別vs日常」何が正解?
 選んだ自治体に寄付をしてお礼をもらうことができるだけでなく、一部の税金が還付または控除される、“ふるさと納税”。  ...
2024-08-07 06:00 ライフスタイル
「子どもの夏休み暇対策」どうしてる? 頑張るママのお助けアイデア7選
 子どもが小学生になると、夏休みの過ごし方で悩む大人がたくさんいます。近年では外遊びも猛暑による熱中症の心配があるので、...
【調香師解説】夏バテ解消アロマでフェロモンも復活!睡眠、胃腸、イライラを鎮める香りは?
 毎日暑いですね。フェロモンは最低限の生命力が維持されたうえで、余力から生まれてくるものです。うだるような暑さが続くと心...
【独自】大満足の新作すいか「夕焼けセレブ」を収穫! 白州のすいかばか'24~究極のレシピを求めて#3
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
無意識な「フキハラ」あるある4選 職場や家庭でやらかしていない?
 ここ最近でできたハラスメント用語の一つとして「フキハラ」があるのですが、ご存じでしょうか。 「不機嫌ハラスメント」の...
「キメ顔、お願いします!」と念じて叶った“たまたま”な1枚
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
暑いときは「花魁」に限る?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
娘に「ママは全部諦めた」って愚痴るのは反則だ!被害者面炸裂LINE3選
 世の中には、「私は悪くない」と自分を正当化したり、自己中心的な視点から何かにつけて被害者面(づら)する人がいますよね。...
なんでもハラスメント扱いする人への対処法3つ、“ハラハラ”は正論が正解
 セクハラ、パワハラ、マタハラ、新型パワハラ…。ハラスメントに厳しくなっている現代では、職場の人に接する際に今まで以上に...
「お義母さんが大好きです」大敵に嫌われてるなら試したいLINEテク3選
 大好きな人と入籍しても、幸せな結婚生活のハードルとなり得るのが義母との関係です。  世間には、義母と仲の良い嫁も...
夫の死、女優引退…ママがスナックを開いたわけ どん底を抜けるコツは?
 時に優しく、時に厳しく、含蓄のある話からくだらない話までなんでもできる人生の先輩。スナックのママってそんなイメージあり...
ダイソーさん、助けて~! 夏を乗りきる「暑さ対策グッズ」5選。猫ちゃん耳のハンディ扇風機はズルい
 毎日、尋常じゃない暑さが続きますね。へたりながらSNSを眺めていたら、「ダイソー」の暑さ対策グッズがバズっているのを発...