中居正広は「地雷を踏んだ」のか…フジテレビに色濃く残る“上納体質”六本木『港会』の存在
A氏がセッティングしている会の”延長”
元「SMAP」の中居正広(52)の「女性トラブル」が新たな展開を見せている。1月27日、フジテレビは2度目の会見を開いたが、直後にこの件の発端となった「週刊文春」の有料会員限定の文春電子版で、記事内容に関する訂正を掲載。しかし、「しれっと誤りを上書きするのは不誠実」との弁護士の橋下徹氏の指摘を受け、1月29日、週刊文春オンラインの公式サイトで、以下のように説明した。
〈事件当日の会食について「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていました。しかし、その後の取材により「X子さんは中居氏に誘われた」「A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた」ということが判明したため、1月8日発売号以降は、その後の取材成果を踏まえた内容を報じています〉
同時に、〈(事件当日の会食は)Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません』と証言しています。以上の経緯からA氏が件のトラブルに関与していた事実は変わらないと考えています〉とした。
記事の訂正を受け、フジテレビの清水賢治新社長(64)は30日、定例の取締役会後の会見で、記者に(週刊文春に対し)訴訟を考えているかと問われると、「あらゆる選択肢を検討している」と答えたが、SNSの矛先は、文春に向かっている。特に中居ファンからは、〈引退撤回〉〈中居さん無実じゃん!男女関係のもつれであって何も悪くないんじゃない?〉〈中居は超ド級の地雷踏んだね〉などと、中居擁護の声があがった。
これに対し、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(49)は、実業家の堀江貴文氏(52)のYouTube番組に出演し、フジテレビの“上納文化”の存在について言及。港浩一前社長(72)は27日の会見で、「事件が起こった当日に、当該社員の関与はなかった」としつつも、「(トラブルに)フジテレビの社風や風土が温床になっていると思うか」という記者の質問に対してこう答えていた。
「私が20代だった頃はいろんなところが緩かったと思います。今の時代は人権意識が高いのですが、昔の時代のやり方をひきずってしまっているのかなと思います。アップデートというか、さらに厳しくしていかないと」
六本木で夜な夜な、数々の大物タレントと一緒に派手な会合が
しかし今回の件に関しても、トラブルが港前社長の耳に入っても、コンプライアンスの担当部署や他の役員と共有することもなく、中居という大物タレントを守るため、“社長案件”で、女性のプライバシーを盾に、女性の人権を踏み躙り、事実上隠蔽するという同社のガバナンス不全を露呈したわけだ。
同社の日枝久取締役相談役(87)の「楽しくなければテレビじゃない」の掛け声の下、バブル時代の82年〜93年に12年連続日本一を達成した時代、その立役者のひとりであった港前社長は当時、どんな“昔の時代のやり方”をしていたのか。港前社長の代表作である「オールナイトフジ」と並ぶ、当時の人気番組のひとつ「夕焼けニャンニャン」(85〜87年)に携わっていたある関係者はこう話す。
「時代が時代ですから、なんでもアリでまさにイケイケでした。港さんは、『遊んでいる人は優秀である』が持論で、まさにそんな感じ。『港組』というのがあって、六本木で数々の大物タレントと一緒に、派手な会合が頻繁に行われていました。港さんは女性からもモテモテで、多くの人がイメージする“ザ・業界人”そのものです。オールナイターズなど、若い出演者はむしろそこに呼ばれることが誇りと考えていた。港社長自身が、大物タレントを接待漬けにして、関係を深めることで出世していった人なので、女性アナウンサーであっても、そういう場に連れていくことはむしろ“本人のため”と考えていたと思います」
そうした風土や港社長の旧態依然とした考え方が、その後の部下たちに引き継がれ、今のフジの社風、さらに今回のトラブルの背景にあることは疑いようもないが、その関連について、第三者委員会の調査はどこまで迫れるだろうか。
◇ ◇ ◇
「文春の記事訂正」で、この問題は新たな局面に入ったのか? 関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
エンタメ 新着一覧