これまでのあらすじ
悦子さん(48歳婚活セミナー講師/既婚子供アリ)は「リッチな成功者の男性」「承認欲求高めのハイスぺ男性」としか不倫をしないと割り切る野心家だ。
ルックス磨きも怠らず「美魔女」と形容詞していい。そんな彼女の最初の不倫相手は、実業家で経営コンサルタントの稔さん(60歳/既婚子供アリ)。
彼にはビジネス面と経済面でバックアップしてもらっていたが、FBを通じて出会った誠一さん(65歳投資家/既婚子供アリ)とも男女関係になり、「二大スポンサー」を獲得。
さらには、知人の出版パーティで大物との出会いがあった。相手は総資産が500億円以上という隆さん(63歳レジャー産業・複合施設の賃貸会社代表/既婚子供アリ)だ。
隆さんに対しても、悦子さんのハンティング欲がムクムクと湧いてきて――。
「取引」に、快諾をもらい…
悦子さんは語る。
「お坊ちゃま育ちの隆さんは、私の華やかな容姿と明るい性格を気に入ってくれたようで、積極的にLINEでアピールしたんです。海外留学の経験がある彼には『YES・NO』を明確にすることが鉄則で、下手な駆け引きは不要です。で、『隆さんとは、公私ともに特別な関係を築きたい』旨を告げると、後日、彼から食事に誘われたんです。
そこでは、私が婚活ビジネスでステージアップしたい。ついては、経済面での支援、春には私のバースデーパーティを大々的にやりたい旨を伝えました。可能なら海外出張への同行も。それらを承諾してくれたら『私も可能な限り、隆さんに尽くします』とキッパリ伝えました」
日本人の男性なら驚くであろう「取引」も、隆さんは快諾したという。
悦子さんは続ける。
「ハンティングは意外なほどスムーズに行きました。というのも、隆さんは祖父の代からレジャービジネスを拡大させていった3代目。ネットで調べた隆さんのインタビュー記事には、『祖父、父からは【仕事は貪欲に、遊びはスマートに】と教え込まれてきた』等のエピソードも書かれてあったんです。
遊びの裏には『女遊び』が含まれていることも理解できましたし、普段から『男女の恋は距離感が大事ですよね』と、隆さんの生活に邪魔にならないこともほのめかせていたんです」
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