更新日:2025-03-14 06:00
投稿日:2025-03-14 06:00
28歳で突き付けられた残酷な現実
そんな咲子さんを取り巻く状況が変わったのは、28歳の時。広報要員の後輩が徐々に増え、咲子さんの業務が激減したのだ。29歳の時はCAカレンダーのメンバーから外された。
「ショックでした。会社のため、精一杯働いてきたのに…。同時に、女としての価値が日々失われていることを思い知らされました。老いとは何て残酷なんでしょう。『いくら美貌のCAと言われても、もうすぐ三十路に手が届く女なんて女じゃない』と囁くもう一人の自分がいて…」
それをきっかけに、咲子さんの生活は一転した。自分が「女」としてどこまで通用するか、合コンや食事会に積極的に参加し、男性と懇意になることを求めた。狙うのは既婚者男性だ。
「今さらながら、結婚式で純白のウェディングドレスをまとう同期CAの笑みが脳裏をよぎりました。もしかしたら、彼女たちは『広報要員なんてすごい!』と言いながらも、心の中で『でも婚期を逃した売れ残り』とあざ笑っていたのかもしれません」
ホテルのバーラウンジでひとりで飲むワケは…
フライト後、咲子さんは羽田から近いホテルのバーラウンジでひとりで飲む日が増えた。もちろん、男漁りのためだ。通っているうちに、見知った男性がバーカウンターの近くの席に腰を下ろした。
(決めた。この男を落とすわ)
咲子さんは薄笑みを浮かべてカクテルを口にした。
続きは次回。
ラブ 新着一覧
一見、地味でモテなさそうな女性なのに、なぜか男性にモテる人っていますよね。可愛くて人気者の女性もいるのに、どうして目立...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
「冷酷と激情のあいだvol.111〜女性編〜」では、結婚当初と比較して性欲が増したのに、夫婦間で解決ができていないと嘆く...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。男女のカラダの相性には割れた茶碗がひとつになるような他に代えがたい感覚がある...
「不倫にハマッたら抜け出せない」って、よく聞きますよね。自制心のある女性なら、ときめきを感じても「よからぬ行動」を起こす...
「私、モテ期かも……」と複数の男性とのやりとりを楽しんでいたつもりなのに、気がついたら孤独になっていた。そんな女性が増え...
料理にケチをつける男にイライラした経験のある人は多いですよね。普通の仕事とは違い、家事には休みも定年もお給料もありませ...
「鬼嫁」と呼ばれる女性の中にはSNSでも、その鬼嫁っぷりを惜しげなく露呈している人もいるようです。
一方、“いい奥さ...
パートナーのことが好きであればあるほど、彼にとっての一番大切な存在になりたいですよね。
「元カノや、他の女性に目移り...
引き締まった男らしい体が素敵な体育会系男子は、女性に人気がありますよね! でも、40代で婚活中の女性からすると手の届か...
彼氏からの束縛が「鬱陶しい」「窮屈」という愚痴は、よく聞くものです。しかし、中には束縛を嬉しく感じる女性もいるようです...
毎日の夫のイラッとする口癖、ストレスが溜まりますよね。実は、熟年離婚をする人は、浮気や借金などの大きな出来事ではなく、...
忘れた頃にやってくる「元カレ」からのLINEって厄介ですよね。自分のほうから別れを切り出したくせに、何を今さら? って...
結婚を意識し始めた大人女子にとって、彼氏が物を片付けられないという事実は、大きな不安材料でしょう。実は「何歳になっても...
あなたには、彼氏に浮気された経験があるでしょうか。もしあるなら、なにがきっかけで彼氏の浮気を知りましたか?
「ある日...
長引くコロナ禍は、40代女性の婚活事情にも大きな変化をもたらしました。非接触が広まったことから「リモート恋愛」で婚活を...