デキる系おじ様vsキャリア系女子、我が街のポンコツ商店会にも今どきな人間模様が…!

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2025-04-09 16:16
投稿日:2025-03-19 06:00

この世は「オレオレ」うるさい「自分大好きおじ様」が多い

 一緒に働くことを考えると、仕事はデキる人がいい、でも、仕事がデキて性格サイテーだと、日々のストレスは莫大。かといって、性格はいいけど仕事がデキない人と一緒に仕事をすると、やんわりはんなりと自分の仕事が増えていくだけなので、それも嫌。

 みんなに愛されるいい人で、仕事もできる人が理想だが、今の時代、そういう人は「見えない闇」を持ってそうな気もする…。となると、「仕事がデキる方には所属しないけど、元酒屋の角さんは性格いいですよwww」と私。

「角さんは世界経済を動かしてるような仕事してるわけじゃないんだし、ちょっとデキなくても『オレオレ』うるさい人よりよっぽどいいですよー」

 なるほど。Mさんの言う「オレオレうるさい人」は承認欲求が高い、自己アピールに熱心、自分大好き、そんな感じのようだ。考えてみれば、そういうおじ様って多い気がする。いや、おば様も多いかもー。以前働いてた会社にもいたなぁ、こういうお子ちゃま上司。

我が道をいく「自分大好きおじ様」をどう操縦するか?

 さて、話はイベント企画に戻り、Aさんは私の書いたゆるーい資料を仕事モードな企画書に早々に書き変えてきた。「そこまで詰めても、商店会の会員さんがついて来るかー?」的な細かさの資料を、ミーティングで配布し、それをどんどん読み上げる。うー、長い。

「ということで、概要はこんな感じです。どうでしょう皆さん?」とAさん。

 一同 しーん

 Aさん「じゃ、こんな感じで進めます」

 あらら、みんなで楽しい商店会イベントを作るはずが、一同「しーん」に。こういうところが「自分大好きおじ様」の特徴なのかもしれない。書類慣れしていない人たちに文書で威嚇し、読み上げ系演説で意見を封じ込めちゃう。そして、本人はそこに全く気づかない。商店会ワークはゆるさも必要なんでねー。いやー、このままじゃいかん。

「Aさんの話とは別に、ざっくばらんにイベントに関しての質問とか、気づいたところとか、皆さんから聞きたいでーす。なんでもいいですよー」と場の空気を緩めて、皆さんの発言を促す私。

 Aさんねー、テキパキしてるんだけど、どこか欠けてるんですよね。でも、この人の存在は大事だしなー。とはいえ、この人のやり方で進めると不快になっちゃう人(キャリア系女子他)もいるし。

 うーん。

 と、ポンコツ商店会の人間模様と運営に、今日もまた一人悩む…。自分大好きおじ様の操縦法、そうそう簡単にわかったら苦労しない。長期課題の案件っすね。

 次回(#16)へ続く。

フィッシュバーン真也子
記事一覧
コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


職場の同僚ランチが苦痛すぎる…一人の時間を確保する4つの冴えた処世術
 業務内容へのストレスより、職場でのランチタイムが苦痛という人は多いですよね。正直、仕事で疲れているのに、休憩時間まで同...
離婚→シンママになり、心底よかったこと4つ 我慢は美徳っていつの話?
 世間では、離婚してシンママになった女性に対して「かわいそう」「大変そう」といったイメージがあるかもしれません。  で...
春まであと少し?
 残雪の甲斐駒ヶ岳を背にすっかり葉も落ちた葡萄畑  春まであと少しが意外と長い
春のお花と記念撮影にゃ! ウサギみたいなしっぽの“たまたま”
 きょうは、ウサギ君みたい! しっぽの短いにゃんたま君に出逢いました。  しっぽが短い猫は長い猫と比べると、臆病で...
ほっこり癒し漫画/第70回「すぷりんぐファミリー」
【連載第70回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
男と女の物語、だからこそ「娚」の当て字が使われた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
「場所代は200円いただくわ」堅実というかケチ!名目別に徴収するママ友
 ママ友と仲が良いといっても、子どもありきの関係。価値観や金銭感覚など、すべてが合うとは限りませんよね。  中には、マ...
家庭の派閥争い…夫の“ポカリ甘すぎ、アクエリアス!”に猛反対する妻
 混沌とした世の中。世界で起こっている戦争や紛争だけでなく、会社やネット上のコミュニティーでもあらゆる「派閥争い」が繰り...
40代が自分の老いを実感した切ない瞬間4つ 運動は得意だったのに(涙)
 年齢を重ねると、体の老いを実感する瞬間が増えてきますよね。特に若い頃に運動が得意だった人は、頭では動けると思っているの...
ストリッパー、Airpodsおじさんに学ぶ。
 AirPodsをしたサラリーマンのおじさんを通勤電車で見た瞬間、私はその後ろ姿にぎゅんと心惹かれた。  なにそれ...
百均は飽きた…目的地はスタンダードプロダクツ!プチ模様替え厳選4商品
「普段の生活で使う、日用品をちょっと楽しく。」そんな思いを込めて生まれたStandard Products(スタンダード...
別れる時くらい言いたいことを言う? それとも…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
恋愛運は大吉にゃ♡ ご利益抜群な激レア三毛“たまたま”を激写!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
恋愛も金運も良縁GETするならこれ!強靭的に長生きするサマースイトピー
「物価上昇が止まりません。どうしていいか分からん」と嘆いている方、多いと思います。  ワタクシもご多分に漏れず、仕入れ...
上司「あそこのチゲ鍋はおいしいにちげーねー」喜ばせるダジャレ返しは?
 昭和生まれの人はおおむねダジャレ好き。  特に職場のおじさん世代は、LINEでもダジャレを送ってくる人がいます。...
わ、気まず!ママ友の集まりに旦那連れで来る人なぁぜなぁぜ
 ママ友同士で約束するランチ会。子育ての話や夫の話で盛り上がりますよね! ところが「旦那連れ」でママたちとのランチ会に参...