《この男を落とすわ…》同期CAの夫だと知って罠を張り、寝取った証拠を自撮りする女 #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-21 06:00
投稿日:2025-03-21 06:00

甘いひと時を過ごしたのち…

 その後、2人はホテルの上階に行き、甘いひと時を過ごしたという。同期CAの夫を寝取った達成感に、咲子さんのプライドは大いに満たされた。

「私がシャワーを済ませ、彼がバスルームに入った直後、彼のビジネスバッグを開けて会社の名刺を取り出しました。名刺には、A商社の自動車部門の茂樹さんと記されています。

 私はシーツが乱れたベッドを背景に、彼の名刺を片手に持ち、スマホで自撮りをしました。ついでにシャワー後、バスローブ姿で出てきた彼を無音アプリで撮影。そこで、はじめて自分の正体を明かしました。

――実は私、あなたの結婚式に出席したんですよ。

――えっ?

――A商社の自動車部門に勤める茂樹さんですよね?

――どうして…それを?

――あなたの奥さま、元CAだった菜々美さんでしょう? 彼女、私と同期だったんです。

こんなに簡単に浮気する男なんだ

 ここまで告げると、茂樹さんは言葉を失ったまま、その場に立ち尽くしていました。

――は…初めから知っていたのか?

――ええ、存じていました。

――何が目的なんだ?

――別に…ただ、菜々美さんを一途に愛している茂樹さんも、こんなに簡単に浮気する男なんだと思うと、おかしくって。

 私が笑い声をあげると、

――菜々美には黙っていてくれ。

 そう懇願してきたんです。

――もちろん言いません。でも、スマホには証拠が残っていますから、変な真似はしないでくださいね。

最低な行為と知りながら

 スマホを彼に向け、先ほど撮影した画像を見せたんです。

――君は…最低な女だな。

 彼は悔しそうに、表情を歪めました。

――出会ったばかりの女と関係を持つ男も最低じゃないの。愛する妻子が上海で待っているのに。

――くそっ…!

――なかなか楽しいお遊びの時間だったわ。じゃあね」

 私は薄笑みのまま部屋を後にしました。最後まで自分の名前は明かしません。他の女に属する男を奪った達成感、そして、自分がまだ『女』として通用する事実に、自信が湧いてきて心が晴れ晴れしましたね。いい気味です。

 最低の行為と知りながらも、その後の私は次のターゲットを求めて、フライト後やオフの日、既婚の男性を漁り続けました」

 次回に続く。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫から離婚したいと言われたら…絶対に避けるべき3つのこと
 突然夫から「離婚したい」と言われたら、誰だって驚きますよね。夫婦関係がうまくいっていない自覚があるのであればまだしも、...
恋バナ調査隊 2022-11-20 06:00 ラブ
私のキャリアより性欲優先? 同棲に疲弊した33歳女性の憂鬱
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-19 06:00 ラブ
同棲だからこそベッタリしたい!性生活を拒む彼女に不満な男
「冷酷と激情のあいだvol.117〜女性編〜」では、同棲開始と同時に夜の生活に積極的になった恋人・ソウイチさん(仮名・3...
並木まき 2022-12-03 11:04 ラブ
最低最悪彼氏実録エピ~人の財布からお金を抜いてパチンコ!?
 恋愛は、人の数ほどストーリーがあります。胸が熱くなるような純愛エピソードもあれば、時には信じられないくらいの最低最悪彼...
恋バナ調査隊 2022-11-19 06:00 ラブ
贅沢な悩み?「人が良すぎる彼氏」とのお付き合いってどうよ
 人が良すぎる彼氏。一見メリットだらけに感じる男性ですが、意外とそうとは限らないようです。  今回は、人が良すぎる...
恋バナ調査隊 2022-11-18 06:00 ラブ
「同じ出身地の人」と結婚!幸せ夫婦になりやすい5つの理由
 結婚相手に求める条件はいろいろありますが、「同じ出身地」を挙げる人は少ないかもしれませんね。でも実は、同じ出身地の人と...
恋バナ調査隊 2022-11-17 06:00 ラブ
高学歴男性と結婚するには?東大卒と結婚して感じたメリット
 高学歴の男性と結婚したいと考える女性は少なくありません。  必ずしも学歴が高いイコール高収入というわけではないのです...
内藤みか 2022-11-17 06:00 ラブ
もうすぐクリスマス…なのに本命彼氏ができない理由と解決策
 年齢を重ねていくにつれて、なかなか本命彼女になれない……。見た目や言動に気をつけているはずなのに、なぜか彼氏ができない...
若林杏樹 2022-11-16 06:00 ラブ
フリーランスの人との結婚は大変? 成功させる“決め手”とは
 結婚したい相手がいるけれど、仕事がフリーランスの人だった場合、「本当に結婚してもいいのかな?」と不安になる人は多いよう...
恋バナ調査隊 2022-11-16 06:00 ラブ
彼氏に嘘つかれたら「嘘つく理由&判断基準」で精査しましょ
 彼氏に嘘をつかれたら、あなたはどうしますか? 将来を考えているとしたら、彼氏の嘘に気づいたとき「もう信用できない……...
恋バナ調査隊 2022-11-15 06:00 ラブ
「40代の恋愛」で別れました 失恋の傷から立ち直る3つの方法
 女性にとって40代の恋愛で失恋するのは、心身ともにとてもつらいものですよね。だからこそ、失敗から学んで次の恋愛こそは幸...
恋バナ調査隊 2022-11-14 06:00 ラブ
「家持ち独身男性」でババを引かないために確認すべき点は?
 婚活中に家持ち独身男性に出会ったら、あなたはどう思いますか? 少し前までは「持ち家は財産」と考えられていましたが、今は...
恋バナ調査隊 2022-11-14 06:00 ラブ
大人女性の「あざとLINE」3選~私はこれで彼を落としました
 同性から嫌われがちなぶりっこが、男性からモテるのは謎ですが事実。“あざとさ”は、恋愛するうえで多少は必要なのかもしれま...
恋バナ調査隊 2022-11-13 06:00 ラブ
「上司が好きかも!?」その気持ちには“勘違いフィルター”が…
 毎日顔を合わせる男性上司に「好きかも」と感じているそこのあなた……! もしかしたらそれは、単なる勘違いかもしれません。...
恋バナ調査隊 2022-11-13 06:00 ラブ
夜のベッドもねちっこくて…婚約者の豹変ぶりに悩む35歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
「妻になる自覚ある?」妥協で決めた年下婚約女に辟易する男
「冷酷と激情のあいだvol.116〜女性編〜」では、婚約後に性格が豹変した恋人・タカオさん(49)に困惑する理沙さん(3...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ