「おむすび」は朝ドラ歴代ワースト視聴率濃厚…NHKは橋本環奈で何を見誤ったのか?

更新日:2025-03-24 14:28
投稿日:2025-03-19 17:00

 橋本環奈(26)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おむすび」が、歴代朝ドラ平均視聴率でワースト更新が濃厚となっている。

 3月28日に最終回を迎える今作だが、すでに3月13日放送回までの世帯平均視聴率は、13.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低迷の一途を辿り、最終回までに視聴率を回復させるのは絶望的な見込みとなっている。

「おむすび」は平成元年(1989年)生まれのヒロイン・米田結がギャル文化に出会い、栄養士となり、現代人が抱える問題を食の知識とコミュ力で解決していくオリジナル作品。1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災、そして10日の放送回からは、新型コロナウイルスの感染拡大という実際に起こった未曾有の出来事も描かれたが、視聴者離れを止めることはできなかったようだ。

 そんな「おむすび」惨敗の敗因について指摘されているのが、NHKの数々の判断ミス。まず一つ目の見誤りとして挙げられるのが、世間の橋本環奈(26)に対する評価をしっかり把握していなかった点だろう。

「NHKは同局ドラマに出演がないまま橋本さんを紅白司会に抜擢し、その司会力に注目が集まりました。ただ、それはあくまで俳優としてではなく、タレントとしての橋本さんの評価を上げただけにすぎません。若年層に支持されている理由として、橋本さんの容姿などのアイコン力の強さが考えられますが、それが朝ドラにはマイナスに働いてしまった。主人公の米田結の物語ではなく『橋本環奈の話』にしか見えない朝ドラという評価を生んだ側面も否めません」(ドラマ制作関係者)

■パワハラ的な“圧”を感じさせてしまった「プロフェッショナルの流儀」

 ギャル要素の必要性の有無、脚本の破綻ぶりも指摘されているが、橋本を朝ドラヒロインに起用し、話題性を作れば、若年層の視聴者を捕まえられるというNHKの誤算も、今作の敗因の一つといえるだろう。

「無名の俳優であれば脚本の責任にもできますが、『おむすび』は、多忙な橋本さんを無理に起用し、橋本さんを起用したこと以外の面白みがないという点が、朝ドラワースト視聴率の大きな要因の一つとして考えられます。またパワハラ報道後の昨年12月30日に放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』で、橋本さんのプロ意識の高さを感じさせる見せ方を狙ったシーンが多く放送されましたが、あの映像によってパワハラのような圧を感じてしまったという視聴者もいました。『あれでかえって橋本さんへの反感が生まれたことを自覚してるのか?》とNHKのセンスを疑う声も上がっています」(同)

「おむすび」の視聴率や評価が、橋本にとってもNHKにとっても黒歴史となったと言っても過言ではない。橋本は、4月22日スタートのドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(テレビ朝日系)で主演を務めることが発表されているが、すでに朝ドラの評価が次回作に暗い影を落とし始めているという。

「パワハラ報道があっても、朝ドラの視聴率がワーストであっても、橋本さんのアイコン力の強さは損なわれないと思いますが、俳優としての評価はまた別です。朝ドラ視聴者から《しばらく橋本環奈の作品は見たくない》という声もSNSで上がっています」(同)

 NHKとしては、知名度のある橋本を起用したことで、ギャルの朝ドラヒロインという冒険ができたともいえるが、橋本にとっては、"何をやっても橋本環奈"という悪印象を視聴者に根付かせるきっかけとなってしまったようだ。

  ◇  ◇  ◇

 朝ドラは女優の登竜門とも言われるが、ドラマがコケてそのままフェードアウトしてしまう女優も少なくない。■関連記事もご覧ください。

エンタメ 新着一覧


新妻(予定)が過ごした部屋で…万太郎&寿恵子の恋人つなぎを目撃!
 白梅堂へ寿恵子(浜辺美波)との結婚の承諾を貰いに行った万太郎(神木隆之介)。「寿恵子さんを必ず、必ず幸せにします」とま...
桧山珠美 2023-06-22 09:34 エンタメ
万太郎のプロポーズに「並んで走る」と返した寿恵子の尊い覚悟
 ユウガオのお姫様、純白ドレスの寿恵子(浜辺美波)が十徳長屋の万太郎(神木隆之介)のもとにやってきて、ざわめく長屋の住人...
桧山珠美 2023-06-19 14:50 エンタメ
声優界の元祖イケボ!神谷明のシティハンター・冴羽リョウに尊敬しかない
 今から2年前の2021年のことです。宝塚歌劇団が北条司原作の「シティハンター」を上演するということでざわついたものです...
「高藤(伊礼彼方)赤っ恥」の巻! 画面を飾ったユウガオ姫の純白ドレス
 万太郎(神木隆之介)から預かった釣書を一刻も早く持っていきたい大畑(奥田瑛二)だったが、仏滅では縁起が悪いと妻イチ(鶴...
桧山珠美 2023-06-18 15:39 エンタメ
広末涼子“稚拙かわいい”謝罪文に夫の文字ナシ、W不倫に溺れた覚悟は?
 ミシュラン1つ星のフレンチレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(45)とのW不倫を認めた女優・広末涼子(4...
「劇場版シティーハンター」プレス発表で小室哲哉が語った“自虐”コメント
 1980年代・90年代に北条司の漫画をもとに放送されたアニメシリーズ「シティーハンター」。  主人公の冴羽リョウ...
“桐島部活”への敬意、徳永助教授(田中哲司)実はいい人パターンだった
 石版印刷の技術を習得した万太郎。ようやく納得のいく刷り上がりになり、いよいよ、植物学の学会誌を大畑印刷所に注文する。 ...
桧山珠美 2023-06-13 14:00 エンタメ
「日曜の夜ぐらいは…」川村壱馬にキュン 青田買いしたい役名無し俳優は
 川村壱馬(かわむら・かずま)にキュンキュンしています。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカ...
広末涼子不倫疑惑報道で思わぬ反響が…ナマ美脚は年齢か努力の賜物か
 8日発売の「週刊文春」に不倫疑惑を報じられた女優・広末涼子(42)。10代で女優やモデルとして絶大な人気を誇ったが、な...
万太郎と竹雄、互いを呼び合う2人は「ロンバケ」名シーンを超えた!?
 昼間は大学で研究し、夕方からは印刷所で見習いを始めた万太郎(神木隆之介)に「ちゃんと寝て、食べて、笑顔でいること」と約...
桧山珠美 2023-06-07 14:18 エンタメ
万太郎(神木隆之介)が暴走! 東大と印刷所の“二刀流見習い”なるか
 白梅堂のありったけの和菓子を抱え、万太郎(神木隆之介)が向かった先は、いかつい職人さんたちが働く大畑印刷所。てっきり創...
桧山珠美 2023-06-05 14:25 エンタメ
祝・大河主演!横浜流星の魅力は「イケメンなのに演技が巧い」に尽きる
 2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」の主役に横浜流星(26)が選...
「いちゃこら」に透けた嫉妬!万太郎が寿恵子ママにプロポーズ宣言
 高藤(伊礼彼方)にお姫さま抱っこされた寿恵子(浜辺美波)の姿が頭から離れず、植物研究にも身が入らない万太郎(神木隆之介...
桧山珠美 2023-06-02 11:54 エンタメ
相席・山添、春日…芸能人は謝っちゃダメ? ネット炎上のお詫びトレンド
 お笑いコンビ「相席スタート」の山添寛(37)が5月30日、ニッポン放送のラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」に出演。...
タキの弱りっぷり、万太郎からのノーテンキな手紙の中身は…
 久々に「峰屋」が登場。酒に対しての課税がきつくなり、役人からも厳しい目を向けられる峰屋。タキ(松坂慶子)も体の具合が悪...
桧山珠美 2023-05-30 11:10 エンタメ
猿之助47歳独身報道で考える…「最後の大物独身」ってどんな存在?
 事実は小説より奇なり、などといいますが、市川猿之助(47)の事件にはほんとうに驚かされました。ここは「ラストマン-全盲...