Kōki,『女神降臨』大苦戦も“演技”は好評! 静香ママの戦略ミスは「女優でデビューさせなかった」こと

更新日:2025-04-02 17:03
投稿日:2025-04-02 17:00

 モデルで女優のKōki,(22=写真)の主演映画「女神降臨 Before 高校デビュー編」が、3月20日より全国で上映中。韓国発の人気ウェブ漫画が原作で、映画は主人公の9年間を前後編に分けて上映される。後編の「After プロポーズ編」は5月1日公開予定。

 あらすじはこうだ。《地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、不登校になってしまった麗奈。しかしメイクとの運命の出会いが、彼女の人生を大きく変える》(公式HPより)。主人公の麗奈をKōki,が演じ、渡邊圭祐(31)と綱啓永(26)が共演するラブコメディーである。

 Kōki,にとっては、2022年公開のホラー映画「牛首村」に次ぐ2本目の主演作となるが、3月21~27日の「週間映画ランキング」(興行通信社)では9位。《大苦戦》とも報じられているのだが、レビューサービスFilmarksでの評価は5点満点で3.6(4月1日現在)と悪くない。

「原作の漫画ファンからは《まったく別物》《受け入れられない》なんて手厳しい評価もありますが、ただ、Kōki,さんの演技については《良かった》《魅力的だった》などとおおむね好評です。私も見ましたが、もとの素材が可愛すぎて、メイクで変身する前の“冴えない容姿”を演じるのにはちょっと無理を感じましたけど」と映画誌ライターは笑う。

 今さらだが、Kōki,の父はキムタクこと木村拓哉(52)、母は工藤静香(54)、姉はフルート奏者兼モデルのCocomi(23)。Cocomiは工藤似、 kōki,はキムタク似ともっぱらだ。芸能ライターのエリザベス松本氏がこう言う。

「特にKōki,さんと木村さんは《あまりにそっくりすぎる》という声が多いですね。《キムタクが女装してるみたい》なんて指摘もありますが、スクリーンの中で動いてしゃべるKōki,さんはやはり20代の可愛い女性で、“キムタク味”を感じませんでした。確かに静止画像ではそっくりな表情もありますが、動くと違うんでしょうね」

 松本氏も劇場で「女神降臨」を鑑賞したというが、大手シネコン、日曜日の昼2時台の回で、比較的小さめの劇場でも客の入りは3割程度だったという。今後の動員数が心配になるが、肝心のKōki,の演技については松本氏も高評価だ。

「高校生役なので普段より高めの声を意識されていたのか、声がやや上ずっているシーンがあるのは少し気にはなりましたが、それ以外は実にチャーミングな演技で危なげなかった。《キムタクに見えて違和感》なんてことは一切ありませんでしたし、何より華と魅力があり、劇中、何度も《女神》呼びされても納得のルックス。モデルより俳優の方が断然、向いているように感じましたね」

 そんなKōki,、かつて海外ブランドのランウエーでモデルを務めた際には《コネ》《ほかのモデルと比べると迫力不足》などと言われっぱなしだったが……。

「俳優に転身したくても、演技がまったくついていかないというモデル上がりの芸能人は大勢います。が、Kōki,さんは役をえり好みせず地道に続けていけば、今後、十分やっていけるでしょう。工藤静香さんもかつてドラマに出演したことがありましたが、少なくとも演技力ではKōki,さんはお母さんより格段上。ホラーもコメディーもこなせるとなれば、何ならお父さんを超えていくかもしれません」(大手芸能プロダクション幹部)

 スポーツ紙芸能担当デスクは「いきなりハイブランドのアンバサダーやモデルとしてではなく、デビューが役者だったなら、ここまでアンチがつかなかったかもしれません。静香ママの戦略ミスでしょう」と指摘するが、今後は背伸びをせず、軌道修正して“大女優降臨”となるか。

  ◇  ◇  ◇

 昨今話題の「Z世代」の関心を引けないとなると勝利は厳しいか。関連記事【併せて読む】Kōki,主演「女神降臨」大苦戦の理由は“Z世代女性がソッポ”…主な客層は「工藤静香ファン」…では、同映画が意外な層から支持されているという実情について伝えている。

エンタメ 新着一覧


なぜ『内村プロデュース』は伝説の番組に? 有吉弘行らから見える内P愛
 来たる9月28日、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』と題して...
桂場の甘味好き、愛を語る家裁メンバー…「虎に翼」の登場人物は愛すべき人たちばかり
 最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志...
桧山珠美 2024-09-25 17:10 エンタメ
期待はずれと面白かった夏ドラマを調査!『新宿野戦病院』をよそにアラフォー世代に刺さったのは…?
 2024年夏ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も話題を振り撒いてくれた数々の作品がありましたが、みんなの率直な感...
ちちんぷいぷい返しを試みた航一は朝ドラヒロイン良き夫“ベスト5”に入る
 寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が訪ねてきて、孫を助けてほしいと寅子にすがる。  そん...
桧山珠美 2024-09-23 17:25 エンタメ
『光る君へ』は吉高由里子、『スオミの話』には長澤まさみ…人気脚本家“お気に入り俳優”の傾向は?
 大石静氏脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』、クドカン節がさく裂するフジテレビ系『新宿野戦病院』など、昨今放映されている...
斎藤元彦知事は謹んで却下! イケメン知事5の存在を脅かす“大本命”は…
 わたくしたちイケメン愛好者の間で、常々イケメン知事と注目しておりましたのが、北海道の鈴木直道知事、青森県の宮下宗一郎知...
「虎に翼」大団円へ…ブレない寅子、桂場、航一の名場面をありがとう
 桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥って...
桧山珠美 2024-09-21 06:00 エンタメ
悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 2022年12月に、鳴り物入りで韓国大手事務所「HYBE」傘下の「NAECO」に移籍したものの、今年8月、2年も経たず...
堺屋大地 2025-01-03 10:01 エンタメ
【写真特集】魔性の女こと葉月里緒奈の色っぽい流し目…
【この写真の本文に戻る⇒】真田広之も“シタ夫”経験者…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
寅子フリーズ! 美佐江くりそつな美雪登場、意味深な微笑が恐怖をあおる
 元明律大学女子部の一同が、久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆、...
桧山珠美 2024-09-18 16:35 エンタメ
芸人はランジャタイ伊藤から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
 ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊...
帽子田 2024-09-18 10:08 エンタメ
老眼鏡かける寅子。「最後はいい方に流れていく」発言にトラツバロス一歩手前…!
 香淑(ハ・ヨンス)は、原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。一方、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は...
桧山珠美 2024-09-16 14:00 エンタメ
秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察
 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの...
伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 伊藤健太郎が帰って来ました。これは朗報です。あの不祥事からかれこれ4年。本人も充分反省しているようですし、そろそろ許し...
【写真特集】背中ぱっくりドレスを着こなす滝クリ。健康的な美脚も披露!
【この写真の本文に戻る⇒】滝川クリステルに「好きになれない」の声多数。バリキャリだけど同性ウケしないのはなぜ?
航一も明治生まれの男。娘に手を上げるのか!? と一瞬緊張が走ったシーン
 のどか(尾碕真花)の婚約者・誠也(松澤匠)が星家にやってくる。しかし、星家では航一(岡田将生)と優未(川床明日香)が優...
桧山珠美 2024-09-12 17:15 エンタメ