中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖
「中居くんは守秘義務で何も言えないから」「相手は言ったもん勝ち」――。
いまだに目の覚めないファンがいる。元SMAPの中居正広氏(52)と元フジテレビの女性アナウンサーのトラブルについて、3月31日に第三者委員会が調査報告書を公表。女性は中居氏から「業務の延長線上で性暴力を受けた」と認定された。
しかし、SNS上では中居氏擁護を繰り返すファンが今も存在する。
「近年、アイドルなどを応援する『推し活』は良い意味で取り上げられますが、弊害にも目を向けるべきです。彼女たちはずっと中居氏が好きで、中居氏が全てだった。ある意味、裏切られたファンも被害者です。怒りは本来、中居氏に向けられるべきで、女性にぶつけるものではない。しかし、中居氏の擁護に走ってしまう人がいる。中居氏を否定すると、『推し活』を続けてきた自分の人生の否定にもつながってしまうからです。そのため、無理やりな論法を持ち出して肯定する。中居氏は『守秘義務で何も言えない』のではなく、『自分に都合が悪くなるから守秘義務を解除しない』だけでしょう」(ベテラン芸能記者、以下同)
2021年の流行語大賞にノミネートされた「推し活」に熱中すると、つらい日常を忘れられる。そんな効用がある一方で、依存症を生んでいる面も見逃せない。
「“ジャニオタ”と呼ばれるファンには、どんなことが起こっても決して批判を許さない人たちがいます。今回の中居氏の件で、より鮮明になりました。彼女たちは事実から目をそらし、当然の指摘をされても、誹謗中傷だと叫ぶ。批判との区別が全く付いていない」
狂信的なファンを生むのは、アイドル自身に責任があるという意見もある。
「アイドルは、何かと『ファンのおかげで』と感謝を繰り返し、『みんな大好きです』と述べる。本当の気持ちだと思いますよ。だって、お金を払って生活を支えてくれるんですから。ファンに優しくて当たり前。そこをわかった上で、応援している人たちは今回の件も冷静に受け止めているはず。ただ、現実に目を向けないで、カルト宗教の教祖のように扱うファンもSNS上にいる。みんながそうじゃないですし、昔と比べたら減ったとは思いますけどね」
中居氏に疑惑の上がった年末年始には、フジテレビに「ネット上にある中居さんへの事実無根の記事を規制できないのでしょうか?あまりにもひどいと思います。中居さんは、少し休んだほうがいいと思います。私は応援しています」(40代女性)などの声が寄せられていた。
しかし、現在はこのような意見は来ていないという。
「それが普通ですよね。ただ、SNS上での擁護投稿を支持して、拡散するファンもかなりいますからね。だから、『推し活』による依存症って怖いんです。中居氏は慈善事業も積極的にしてきた。良い面もたくさんあった。でも、悪い面もあった。そう受け止めればいい。『100%絶対に良い人だ』という心酔は本当に危険。その学びを得たと思えばいい。ファンの人生はまだまだ続くんですから」
何かともてはやされる「推し活」。応援の熱中に問題はないが、現実を受け止める心は持ち合わせたい。
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