フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ
Travis Japanの松田元太(25)が主演を務めるドラマ「人事の人見」(フジテレビ系)が、さまざまな視点から話題になっている。今作は、古い体育会系気質の残る大手文房具メーカー「日の出鉛筆」を舞台に、人事部の人見廉(松田)が社員のさまざまな問題と向き合っていくオフィスエンタテイメント。人見は、海外からヘッドハンティングされたという噂で、鳴り物入りで会社にやってきたが、実際には人事に関する知識は皆無に等しいおバカでピュアな人物という設定だ。
松田といえば、九九が言えないおバカキャラとしても活躍しているが、そんな松田自身のキャラにぴったりな今作の主人公は、脚本家・冨坂友氏が松田に直接ヒアリングしてキャラクターを造形した、いわゆる当て書きだという。そんな意気込みも感じられる作品なのだが、8日に放送された第1話では、人見が退職届を出した社員の自宅をしつこく尋ね、飲み屋でその社員の上司からうまく話を聞き出すシーンや、パワハラ被害を訴えた社員を社内のカラオケ大会に連れて行き、上司や会社への不満をラップで告げ、2人の間にあった誤解が解かれるというシーンが描かれた。時代錯誤で非現実的なシーンの連続に《TBSドラマ『不適切にもほどがある』の劣化版か?》といった声も出ている。
「フジテレビの第三者委員会の報告書は、『(局)全社的にハラスメント被害が蔓延していた』と批判しています。ある意味、自虐的でホットなテーマではありますが、あれだけひどいセクハラやパワハラがあったことが明るみになったタイミングで主演を務めることなった松田さんは気の毒。個人視聴率も3%台とパッとせず、松田さんのキャリアに黒歴史を刻んでしまう恐れもあります」(ドラマ制作関係者)
中居正広氏(52)による元同局アナウンサーへの性暴力と、その後の対応に関わっていたとされた元編成幹部B氏は、現在フジ人事局付。どうしても「人事の人見」と現実を重ねてしまう視聴者もいるようだ。
■“ふてほどリアル版”を地で行くフジテレビ
ただ、松田の地上波ドラマ単独初主演、ゴールデンタイム初主演ということで、初回放送は無料見逃し配信が217万再生を突破し、フジ火9ドラマ枠歴代最高記録となった。ところが、《元太主演だしと思って見たけど見るんじゃなかった》と、あまりの脚本のひどさに怒りをあらわすファンの投稿も散見されている。
「“ふてほど版”で描かれたようなパワハラやセクハラが、今も横行していたフジテレビの企業風土が問題視される中で、皮肉にも同様の体質が残る会社の人事部をモチーフにしたドラマを作る空気の読めなさと空回り感に対しても、視聴者からは呆れる声も上がっています。他人事のように、人事を舞台にしたドラマを作る前に、自社の人事処分を透明性のある形でしっかりすべきでしょうね」(フジテレビ関係者)
今のフジにとって、人事部を舞台にしたドラマは、いささか間が悪すぎたようだ。
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ファンの期待を背負うTravis Japanだが、やることなすこと裏目に出てしまうケースが目立つ。■関連記事もあわせてご覧ください。
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