石橋貴明の謝罪後もフジ社員の記憶から消えぬ「局Pのセクハラ芸」と女性アナへの類似事案

更新日:2025-04-19 17:03
投稿日:2025-04-19 17:00

 フジテレビ女性社員らへのセクハラ報道について、とんねるず石橋貴明(63)は16日に所属事務所を通じて謝罪コメントを出した以降も、批判の収まらない状況が続いている。石橋は「10年余り前のことで記憶が曖昧」としているが、フジテレビ社員やスタッフら関係者には、いまだにトラウマになっているような「類似事案」がまだまだあるらしい。

 報道などによると、石橋はフジテレビ女性社員に対し、飲食店で下半身を露出するセクハラ行為をしていたが、フジテレビ出身の芸能評論家中野義則氏はこう言う。

「『貴明&憲武』として、日テレ系『お笑いスター誕生!!』で体育会系のノリのお笑いをやっていた『とんねるず』を港浩一(前社長)さんが『夕やけニャンニャン』に抜擢したあたりがはじまりだったと思います。女子高生らを相手に大暴れしたのがウケて、さらに恋愛バラエティー『ねるとん紅鯨団』では芸人イジリがウケたとして、『みなさんのおかげ』シリーズでセクハラ、パワハラの悪ノリが芸であるような状態になっていきました。とんねるずを後押ししてきた港さんは記者会見で何度も首を傾げていましたが、現場で取材した際はこれらの事の重大さも、何が悪かったのかもいまだに認識できていないのかと思ってしまいました」

■全裸ピアノで女子アナの頭にのせて「チョンマゲ!」

 第三者委員会に性加害を認定された中居正広氏(52)がジャニーズ事務所の看板を後ろ盾にしていたように、石橋も港前社長の後押しによってフジテレビでは「怖いものなし」の存在にあったという。その悪ノリが社員らにも伝わり、第三者委の調査報告書が指摘した「セクハラに非常に寛容な企業体質」が根強く存在するようになったというのである。

「20年以上前の話になりますが、ダウンタウンが司会をしていた某音楽番組では、忘年会でプロデューサーが全裸でピアノを弾いて、局部を女性アナウンサーの頭に乗せて『チョンマゲ』などと言って、騒いでいました。無礼講という風潮が当時はありましたけど、その限度を超えたセクハラをしていた人も、今はビクビクしていることでしょう。もちろん、そうした行為を当時から不快に思い、今回の騒動を機に払拭して欲しいと願う社員や関係者はたくさんいます。すねに傷持つ人たちは、石橋さんのように態度を改めるべきという意見が大半ですし、今こそ全ての膿を出し切った方がいいと思います」(中野氏)

 石橋は被害女性に対し「かなうのであれば、直接お会いして謝罪させていただきたく思います」としており、その言動もフジテレビ社内に影響を与え、組織的出直しに一助となっているようだ。 

  ◇  ◇  ◇

 フジテレビ問題はどこまで拡大し続けるのだろうか? 関連記事【もっと読む】中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ…なども必読だ。

エンタメ 新着一覧


元モー娘。加護亜依様の“セクシー女優匂わせ”が冗談に聞こえないワケ
 モーニング娘。黄金期の人気メンバーだったものの、現在はお騒がせタレント化してしまっている加護亜依。昨年も週刊誌やネット...
堺屋大地 2024-01-20 11:16 エンタメ
シン・スズ子誕生!タナケンに「面白いね」と言わしめたヒロインの魅力
 喜劇「舞台よ! 踊れ!」の幕が上がる。タナケン(生瀬勝久)に稽古ですべてを受け止めると言われたとおり、スズ子(趣里)は...
桧山珠美 2024-01-19 14:45 エンタメ
タナケン(生瀬勝久)の決め言葉、「どうだろうね」に込められた真意
 スズ子(趣里)は、不安を抱えたまま喜劇王・タナケン(生瀬勝久)との舞台稽古を続けていた。  なんとかしようと、ス...
桧山珠美 2024-01-22 15:16 エンタメ
ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ