石橋貴明の謝罪後もフジ社員の記憶から消えぬ「局Pのセクハラ芸」と女性アナへの類似事案
フジテレビ女性社員らへのセクハラ報道について、とんねるず石橋貴明(63)は16日に所属事務所を通じて謝罪コメントを出した以降も、批判の収まらない状況が続いている。石橋は「10年余り前のことで記憶が曖昧」としているが、フジテレビ社員やスタッフら関係者には、いまだにトラウマになっているような「類似事案」がまだまだあるらしい。
報道などによると、石橋はフジテレビ女性社員に対し、飲食店で下半身を露出するセクハラ行為をしていたが、フジテレビ出身の芸能評論家中野義則氏はこう言う。
「『貴明&憲武』として、日テレ系『お笑いスター誕生!!』で体育会系のノリのお笑いをやっていた『とんねるず』を港浩一(前社長)さんが『夕やけニャンニャン』に抜擢したあたりがはじまりだったと思います。女子高生らを相手に大暴れしたのがウケて、さらに恋愛バラエティー『ねるとん紅鯨団』では芸人イジリがウケたとして、『みなさんのおかげ』シリーズでセクハラ、パワハラの悪ノリが芸であるような状態になっていきました。とんねるずを後押ししてきた港さんは記者会見で何度も首を傾げていましたが、現場で取材した際はこれらの事の重大さも、何が悪かったのかもいまだに認識できていないのかと思ってしまいました」
■全裸ピアノで女子アナの頭にのせて「チョンマゲ!」
第三者委員会に性加害を認定された中居正広氏(52)がジャニーズ事務所の看板を後ろ盾にしていたように、石橋も港前社長の後押しによってフジテレビでは「怖いものなし」の存在にあったという。その悪ノリが社員らにも伝わり、第三者委の調査報告書が指摘した「セクハラに非常に寛容な企業体質」が根強く存在するようになったというのである。
「20年以上前の話になりますが、ダウンタウンが司会をしていた某音楽番組では、忘年会でプロデューサーが全裸でピアノを弾いて、局部を女性アナウンサーの頭に乗せて『チョンマゲ』などと言って、騒いでいました。無礼講という風潮が当時はありましたけど、その限度を超えたセクハラをしていた人も、今はビクビクしていることでしょう。もちろん、そうした行為を当時から不快に思い、今回の騒動を機に払拭して欲しいと願う社員や関係者はたくさんいます。すねに傷持つ人たちは、石橋さんのように態度を改めるべきという意見が大半ですし、今こそ全ての膿を出し切った方がいいと思います」(中野氏)
石橋は被害女性に対し「かなうのであれば、直接お会いして謝罪させていただきたく思います」としており、その言動もフジテレビ社内に影響を与え、組織的出直しに一助となっているようだ。
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