令和の働き方はどう変わった?
令和の働き方
現在の令和世代、いわゆる「Z世代」や「ゆとり世代」以降の若者たちは、コンプライアンスや働き方改革の中で育ちました。セクハラやパワハラが問題として表面化するようになり、労働環境もかなり改善されています。
その一方で、「怒られ慣れていない」「メンタルが弱い」といった印象を持たれることも多く、時には“腫れ物に触るように扱われる”と揶揄されることもあります。しかし、それは育ってきた社会的背景や教育方針の違いが大きく影響しているだけで、個人の資質だけに帰するのはフェアではありません。
このように、三世代の価値観や職場文化の違いが、現場で大きな摩擦や戸惑いを生んでいるのが今の日本の会社の現実なのではないでしょうか。
平成の働き方で生きてきた理不尽さ
私たち氷河期世代が今、管理職や中堅の立場になって思うのは、「自分たちが受けてきた教育は、もう通用しない」ということです。
かつて自分が上司から受けたような叱責や指導が、今の時代ではハラスメントと受け取られてしまう。「昔はこうだった」と言いたくなる気持ちを飲み込みつつ、どのように部下を育てればいいのか、日々模索しています。
部下に寄り添おうとするほど、「甘い」と言われ、厳しくすれば「パワハラ」と言われる。かといって、何もしなければ「何もしてくれない上司」と批判される。まさに板挟み状態で、正解の見えないマネジメントに疲弊している同世代も少なくありません。
それでも、私たちは“時代に合わせる”努力をしていくべきなのだと思います。なぜなら、私たちこそが過渡期を生き抜いてきた世代だから。理不尽さを知っているからこそ、今の職場を少しでもよくするための橋渡し役になれるはずなのです。
ドラマから学ぶ「人に向き合うことの大切さ」
ドラマ『人事の人見』が描いているのは、「人に向き合うことの大切さ」です。世代間の価値観や働き方にズレがあっても、人としてどう関わるか、どう育てるかを模索する姿勢が、今の時代に求められているのではないでしょうか。
昭和の根性論も、平成の我慢文化も、令和の繊細な感性も、それぞれに背景があります。大事なのは、時代の違いを嘆くことではなく、それを理解し合おうとすること。そして、私たち氷河期世代が、自らの経験を活かしながら、より良い職場をつくる一歩を踏み出すことが重要だと思います。
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