商店会の再出発からもうすぐ1年…現在の“脱ポンコツ度”をチェックしてみよう

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2025-05-14 06:00
投稿日:2025-05-14 06:00
 早いもので、ポンコツ商店会が再出発してもうすぐ1年。

 色々な「びっくり!」や様々な「ありえない!」を数多く体験しながらも、私自身少しづつ進化し、商店会自体も進歩していきました。この1年の活動を振り返ると、この商店会、もはやポンコツを卒業したと言えるのでは?

現在の「脱ポンコツ度」をチェックしてみた

 これまで、諸々ポンコツ人材や組織のポンコツっぷりを紹介してきたが、実際のところ、1年経った現在はどうなのか?

 商店会組織や運営状況は…商店会会員数中規模、会員増員中、総会あり、デザイン一新、イベント開催、施設管理事業実施などなど、ポンコツどころか、なかなかに立派な業績。普通の商店会と同じレベルか、それ以上の活動。これは十分、脱ポンコツな感じ。

【初回はこちらから】“幽霊商店会”から「相談がある」と突然言われ、会合に出てみると…何!ナニ!!なにー!!!

 さて、次に人材関係。役員の簡単な分析は…

●会長(私):熱意、行動力あり、人を巻き込んで進む。が、少々抱え込みすぎる、せっかち。事業に関する事務、企画運営等、役員以外の会員を巻き込んでまあまぁクリア。

●副会長(角さん):やる気、行動力なし。ネガティブ。しかし情には厚く、仲間意識は高い。できればやりたくない、と言いながら活動参加。事務仕事はノータッチ。

●会計(助さん):デジタルスキルが低く、会計は手書き帳簿。面倒ごとが嫌い。フラット、ポジティブ、明るい性格。コミュカが高いので会員に好かれる。

 役員3名の中では、副会長の角さんのポンコツ度が高い。仕事をせず、ちょっと働くと文句を言う。やりたくなければ辞めればいいと思うが、責任感から? なのか、辞めるという発言はしない。こういう人は、自分のポンコツ度を公に認めないので、ポンコツを脱することは一生ない。脱ポンコツ度カウント不能。

 助さんは、デジタルスキルや事務能力は低いが、親切なので周りに好かれる。やる気もある。自らポンコツ度の高さを認めているが、実際、デジタル以外はポンコツ度はそこまで高くない。と、こんなところか。

人材の評価って不公平で不条理だ…

 そういえば、過去に働いていた企業で定期的に部下の評価をしていた。商店会の脱ポンコツ度チェックとは随分違うけど、 「こういう評価って、ほんと不公平だなあ」と常に思っていた。

 例えば、仕事の実績だけで評価をすると妙にレベルが高いんだけど、実際職場で浮いちゃってる人がいたり、また、チームで仕事をしている場合、その人単体はポンコツなんだけど、チームの成績がいいとその人の評価が実力以上とか。また逆も然り。すごく能力高いのに、仕事やチームに恵まれない人とか。

「世の中は不公平で不条理だ」と評価作業をしながら文句を言っていた過去の自分を思い出す。

フィッシュバーン真也子
記事一覧
コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


そのあえぎ声、どこまでが本当ですか?
 素朴な疑問、と頭に付ければ何を聞いても許されるとは思っていないのだが、失礼を承知で、どうしても聞きたいことがある。 ...
落ち込んだらシーラカンスのことを考えるといいかもしれない
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
お正月にしめ縄って必要かぃ?「しめ縄」と「しめ縄飾り」の違いも解説
 今年もあと2週間を切りました。年末だというのにあまりの暖冬、ここ数日は少しは寒くなったものの更年期のワタクシは、本職の...
「女は見た目がすべて」の思い出に悶々…容姿いじりのトラウマの克服法
「女は見た目がすべて」なんて言葉が昔からあるように、男性よりも女性の方が外見を厳しく見られる傾向です。そして残酷なことに...
人生初のぎっくり腰なぜ発症? 40女の激痛を救った意外なコスメは…
 齢46、人生初のぎっくり腰になりました。腰が砕け、身動きがまったく取れない状態に陥るって本当にあるんですね。  デス...
韓国は「ひとり飯」ほぼタブー! おひとり様=みじめな人認定で苦労した
 ちまたでは『孤独のグルメ』(テレビ東京系)や『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京系)、『めんつゆひとり飯』(BS松竹東...
2023-12-19 06:00 ライフスタイル
自然の石を積んだ石垣でできた江戸時代から続く「棚田の村」
 見知らぬ土地で、山道を越えて現れた見事な石垣に圧倒される。ここまで積み上げる労力を想像すると途方に暮れるし、これが自然...
“たまたま”とももうすぐお別れ…去勢前のおやつシーンを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2025-02-20 17:59 ライフスタイル
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...