「嵐」紆余曲折の26年を振り返る。意外なメンバー抜擢、売上苦戦…それでも幸せな時間を共有できるわけ

こじらぶ ライター
更新日:2025-05-20 06:00
投稿日:2025-05-20 06:00

「花より男子」でのブレイクも、売り上げは苦戦していた

 嵐は自分達の大ブレイクのきっかけとして、松本が「花より男子」(TBS系)に出演したことを後に挙げているが、楽曲的には2007年の「花より男子2(リターンズ)」(TBS系)の主題歌「Love so sweet」が該当すると思われる。

 2005年放送の「花より男子」(TBS系)では、主題歌「WISH」の初週売上に苦戦し、1位を取るために握手会を“緊急発動”させた。

 嵐はこれ以前にも、CD売上を伸ばすため、旧事務所では異例だった握手会を3度開催してきた。だが、「花より男子」は大人気コミックの実写化で、平均世帯視聴率は19%台を記録している(ビデオリサーチ調べ)。そんな大ヒットドラマの主題歌でありながら、握手会無しでは同週発売の競合アーティストに勝てないと旧事務所が判断。急遽握手会が開催され、なんとか1位を獲得したのだった。

 そんな嵐も紆余曲折を経て、「Love so sweet」以降、松本だけでなくメンバー全員が次々と個性を発揮し、大ヒット曲を連発し、名実ともに国民的グループとなった。

解散までの幸せな時間を共有できるはず

 大野は、嵐結成前に何度かジャニーズJr.を辞める意思を旧事務所に伝えていたと、バラエティ番組などで明かしている。しかし、嵐となって活動休止まで20年、活動終了まで26年、歌とダンスの核となってグループの隆盛を牽引した。今後大野がどんな道を歩もうとも、ファンは彼に感謝の気持ちでいっぱいだろう。

 相葉、松本、二宮、櫻井は、嵐活動終了後も芸能活動を続けるとみられ、それぞれの得意分野を活かし、華々しい活躍を続けていくはずだ。

 嵐は活動休止前、活動終了前それぞれに、1年の猶予を設け、ファンに感謝を伝える機会を作っている。突然の解散発表後、ファンに会うこともなかった元祖国民的グループのSMAPと比べれば、嵐とそのファンはずっとずっと幸福な時間を共有することが出来るのではないだろうか。

 旧ジャニーズの中でもとびきりメンバーの仲がいいことで知られる嵐。仲良きことは美しき哉。コンサートツアーのチケットは争奪戦、間違いなし。

 どうせなら、テレビにも積極的に出演し、ワチャワチャと5人で仲良くしているところが見たいなあ、と。それがファンの願いです。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


視聴率苦戦だから失敗に物申す!山下智久と錦戸亮、5年ぶり民放作の意義
 山下智久(39)が主演を務める「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、錦戸亮(39)がキーマンとして出演する「Re:リベ...
こじらぶ 2024-05-25 06:00 エンタメ
「おいしいものは一緒に」出征前の河原デート。はて?初回を思い出すと…
 寅子(伊藤沙莉)は訪ねてきた後輩の小泉(福室莉音)から、女子部が閉鎖されることになったと知らされる。  今年は高...
桧山珠美 2024-05-24 15:30 エンタメ
優三の優しさシャワー全開!寅子のゴロゴロ床入り作戦も大成功だった神回
 昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中...
桧山珠美 2024-05-21 15:30 エンタメ
朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ
角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...
「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ
花岡(岩ちゃん)、寅子に匂わせプロポーズ!?でも黄色いバラの花言葉は…
 とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃...
桧山珠美 2024-05-10 15:30 エンタメ
生田斗真“無痛おねだり”大炎上の後始末 羊水発言は“謹慎4カ月”だったが…
 俳優の生田斗真(39)が大炎上している。生田はインスタグラムのストーリーズで、ファンから質問に回答する企画で「今日で妊...
優三のいい人キャラさく裂!予告でヒヤリとした梅子の断崖絶壁シーンも〇
 涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)...
桧山珠美 2024-05-09 16:30 エンタメ
『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線
 NHK連続テレビ小説『虎に翼』が好評だ。主人公は日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとした猪爪寅子。彼女が投げかける疑...
竹もとで勉強する寅子たちは今時のノマド?法律事務所の初仕事はお茶入れ
 昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び...
桧山珠美 2024-05-07 14:20 エンタメ