ぽっちゃり女、マチアプでの悲劇。緊張で「寄行」に走った結果、まさか自分が“モンスター”側になるとは…

世田谷乃たらこ
更新日:2025-05-22 06:00
投稿日:2025-05-22 06:00

新規登録ブースト、サイコ~!

 約10年ぶりくらいのマッチングアプリ。記憶より大分細やかになった仕様に驚きつつも、できるだけ盛りすぎない顔写真をチョイス。「もうちょっとカワイイ映りのほうがいいかしら?」と迷っている間に、新規登録ブーストで結構「いいね!」的な反応をいただきました。サイコ~!

 わたしは何を隠そう、LINEなどのメッセージのやり取りがすごく苦手。なので、マッチ次第、さくっと会えそうな人とデートのお約束をとりつけました。

 今回会うことになったのは年上の公務員Aさん。真面目そうな方で、服装も素朴な感じ。ルックスはタイプではなかったものの、あちらとしても「想像以上に太いな……」と思われてるかもしれないので勝負は五分。カフェ巡りが趣味というAさんは、おすすめの高級オシャレカフェを予約してくれていて、スマートさに好感度◎。

 向き合うように座り、「お好きなものどうぞ」「ええ~! いいんですか♡」なんて会話をかわしながらメニューを開いてびっくり。小さいケーキが一皿2000円くらいするし、これにドリンクを頼むとさらに値段はかさむ。

「たぶんAさんは奢ってくれるつもりっぽいし、それを見込んで高いケーキをさっさと頼むのはマイナスポイントじゃないか?」「一番安いのは吹き寄せ(小さい煎餅などの盛り合わせ)だけど、初デートで吹き寄せを食べる女ってどうなの?」など、いろいろな思考が頭をグルグル……。

 迷った結果、「Aさんのおすすめってどれですか?それにします」と苦し紛れにメニューを閉じました。Aさんは「そうですか、ではフォンダンショコラにしましょう」とスマートに注文してくれました。よし、これで正解っぽい。

「お仕事は?」「ご趣味は?」という基礎質問を繰り返していると、フォンダンショコラが到着。悲劇はここからだった——。

緊張のあまり…ケーキを丸のみする寄行

 こだわりの皿にちょこんと乗った、小ぶりなフォンダンショコラ。会話を途切れさせないように「わー、かわいい! 美味しそう。それでAさんは~」と感想を織り交ぜつつ会話に戻ろうとした瞬間、なぜか私は一口でフォンダンショコラを丸のみしてしまったのです……。

 今思っても、なぜそんなことをしたのか、自分でも分かりません。「初めてマッチングアプリで人に会う」ということで、自分が緊張しているのは分かっていたものの、想像以上に緊張していたのでしょう。

 Aさんも驚いていたと思いますが、自身の奇行に自分が最もパニック。濃厚なフォンダンショコラにむせそうになりアイスコーヒーもほぼ一気飲み。入店からわずか数分で完食してしまいました。ものすごい食べっぷりに、「もしかしてカバ?」と思われたかもしれません。

世田谷乃たらこ
記事一覧
30歳で婚活を始めたライター。最近メキメキと太ってきたことが悩みだが、特にダイエットもせずに悩んでいるだけ。婚活パーティーと飲み会が趣味。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ
「君は夜空に浮かぶ光」夢追いヒモ男にブチギレ! 追い出された彼氏のポエミーな反論。魂が…って何それ?
「人は夢を追うべきだ」――そんな言葉は一見美しい。だが、それが現実逃避と紙一重であることに気づくのは、いつも巻き込まれた...
おがわん 2025-08-06 11:45 ラブ
自覚あり!私が「結婚に向かない」ワケ6選。理想が高くて何が悪い?
 結婚していない女性の中には、「その原因は自分にある」と自覚している人もいるようです。その理由を聞いてみました。
恋バナ調査隊 2025-08-06 08:00 ラブ
初キスの後に仰天! 鼻毛がチョロリしていたよ…今だから話せる恋愛「黒歴史」エピソード
 誰にだってできれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑って話せるエピソー...
恋バナ調査隊 2025-08-05 08:00 ラブ
遠距離恋愛、大歓迎!「むしろ嬉しい」派が話す5つの理由に納得。旅行もできてお得じゃん♪
 遠距離恋愛は寂しい思いをしたり、付き合っている実感が持てなかったりするため、「私にはムリ!」という意見が多い傾向にあり...
恋バナ調査隊 2025-08-04 08:00 ラブ
え、付き合ってないよね? 勘違い男の暴走LINE「俺だから理解できる」にゾ~ッ
 なんとも思っていない男性に「付き合ってる」と勘違いされることほど迷惑な話はないですよね。いきすぎた言動には「ウザ!」と...
恋バナ調査隊 2025-08-13 15:29 ラブ
実父のセクハラに「騒ぐほどでもないでしょ」と他人事。37歳男性が“静観”を続ける家族の深い理由
「冷酷と激情のあいだvol.257〜女性編〜」では、実母にセクハラを繰り返す義父に不快感を抱く妻・英里さん(仮名)の苦痛...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
「価値観が昭和なんですよ」義父のセクハラが不快すぎる。止めない夫にも憤る39歳女性の嫌悪感
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
妻「どんだけ出来る人なんですかぁぁ!」家事しない夫の“やる気”を刺激する技アリLINEテク
 夫が家事をしてくれず、不満を抱えている女性もいるでしょう。「なんで私ばっかり!」とイライラもしてきますよね。でも、夫へ...
恋バナ調査隊 2025-08-02 09:10 ラブ
結婚1カ月目だけど、もう離婚したい! 二股発覚、暴言の嵐…新婚夫婦が早くも後悔したこと【男女別】
 友達から「結婚して1カ月」と聞いたら、ラブラブな新婚生活をイメージしますよね。でも、「もう離婚したい」と思うほど悩んだ...
恋バナ調査隊 2025-08-02 08:00 ラブ